加賀未来市.の自動運転EVバス「EVO」の走行体験会

マクニカは、2024316日と17日の2日間、北陸新幹線加賀温泉駅開業(北陸新幹線敦賀延伸)記念イベント「加賀未来市.において自動運転EVバスEVO」の走行体験会(告知イベント)を実施しました。

イベント中、体験会へご来場いただいたお客様やイベント関係者の皆様におきましては貴重なご意見、ご支援をいただき誠にありがとうございました。

本コラムでは、体験会の内容や結果についてレポートします。

実証実験に向けた体験会(告知イベント)実施の背景

走行体験会のブースの様子

加賀市では、人口減少や高齢化に伴うドライバー不足が課題となっています。この課題に自動運転技術が活用可能か、あるいは将来的な自動運転バスの導入が可能かについて、2024417日から23日までの7日間、実証実験を実施することになりました。

この実証実験では、イオン加賀の里店を基点とし、加賀温泉駅、山代温泉総湯をそれぞれつなぐ区間、テスト走行を行います。 今回の体験会(告知イベント)は417日からの実証実験を少しでも多くの方に知っていただくことを目的に行われました。

体験会の会場となった加賀温泉駅前では、北陸新幹線加賀温泉駅開業イベントとして「加賀未来市.」を316日から2日間に渡って開催。同イベントでは、多数のキッチンカーやテントブースが集まり、多くのステージイベントなどが行われ、来場客で賑わいました。

来場客が多く集まるイベントで自動運転EVバス「EVO」の手動走行体験会を行うことで、自動運転への興味を促進し、実証実験への理解を深めるきっかけとなることが期待できます。 

体験会(告知イベント)の内容

加賀未来市.の特設会場の様子

今回の体験会(告知イベント)は、加賀温泉駅と加賀市医療センターの中間位置に設けられた特設会場で実施されました。 

〈概要〉
日程:2024316日(土)、317日(日)の2日間
※北陸新幹線加賀温泉駅開業記念イベント「加賀未来市.」にて自動運転EVバス「EVO」手動走行体験会を実施。
体験会使用車両:自動運転EVバス「EVO」[Gama(旧NAVYA)社製]
定員:15人(実証実験時は10人で実施)
速度:最高25km/h(実証実験時は18km/hで実施)
サイズ:全長4,780mm、全高2,100mm、全幅2,670mm

EVOは最高速度25km/hEV仕様(電気自動車)で、ハンドルやアクセル、ブレーキペダルがない車両です。搭載するセンサーによって車両の安全を確認しながら、設定したルートを自律走行できる自動運転EVバスです。

今回の体験会では、マクニカブース近くにあるポールや駐車車両を活用し、S字走行、回転などのデモ操作を実施しました。417日からの実証実験では、同一の車両を使用しつつも、安全を考慮し最高速度18km/h、定員10人で走行する予定です。

会場の様子

加賀未来市.の初日となる316日は、試乗するために200名程度の来場客にお越しいただきました。来場客の過半が加賀市やその周辺地域にお住まいの地元の方だったため、417日から行われる実証実験の詳細を説明し、非常に多くの方に興味関心を持っていただけたと思います。

また、地元の方だけでなく、関西方面にお住まいの方や、北陸新幹線開業当日もあり関東からお越しいただいた方も多くいらっしゃいました。横浜市民の方の来場も目立ちました。 

イベント2日目となる317日は、悪天候に見舞われつつも160170名程度の来場がありました。2日目も初日同様、地元の方だけでなく、関西や関東方面など、多方面からお越しになっている方がいらっしゃいました。

2日間のイベントを通して、お子さま連れのファミリー層や、60代以上の親子、3世代での来場が目立ちました。その中でも78割が加賀市やその周辺にお住まいの方で、地元での自動運転に対する関心の高さを実感しました。

今後の展望

走行体験会で使用した自動運転EVバス「EVO」

体験会にご来場いただいた方の中には、他の自動運転車両や取り組みとどう違うのかという質問を多くいただきました。それに対し他の地域との違いとして、加賀市では自動運転レベル4対応車両“EVO”を用いること10kmという世界最長距離の公道を走行すること歩車混在空間における公道走行実証を実施することといった点をお伝えすることで、体験者の更なる意識、興味関心を喚起することに繋がり、本番実証に向けた機運の醸成に繋げることが出来ました。

マクニカでは、今回のEVO手動走行体験会を通して加賀市の実証実験を広く周知することができました。特に、こうした自動運転の実証実験では地元の方のご理解、ご協力は必要不可欠です。

実証実験への理解を促すため、こうした地元主催のイベントに積極的に参加し、少しでも多くの方に自動運転の仕組みを体験してもらうことに尽力します。加えて、加賀市の産業のイノベーションを支援し、加賀市と周辺地域の先進的な街づくりを幅広く展開していきます。

お問い合わせ

マクニカでは、さまざまな地域や施設などにおいて自動運転の実用化を支援しています。自動運転に関するご質問やご不明点などがございましたら、以下よりお気軽にお問い合わせください。