マクニカの支援する茨城県境町の自動運転バスの社会実装の取り組みが、第1回「2021年度クルマ・社会・パートナーシップ大賞」を受賞しました。

「2021年度クルマ・社会・パートナーシップ大賞」は自動車業界で働く550万の人々や、自動車ユーザーを含めた自動車に関わるすべての方々が、日本の社会や自動車業界に果たしている貢献に対して感謝の意を伝え、それぞれの貢献の取り組みに改めて注目を集め、認知を広げることで、同じような取り組みが拡大していく一助とすべく、2021年9月に一般社団法人日本自動車会議所の主催、日刊自動車新聞社の共催により創設されたものです。

そしてこの度、全国75件の応募の中から茨城県境町の「公共交通機関の空白地域における地域住民の手でなしとげた国内初の自動運転バスの社会実装に向けた諸活動」が大賞に選出されました。

茨城県境町では2020年11月より自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」を3台導入し、町役場や学校、スーパーマーケットなどの町内施設を接続する生活路線バスとして、定時・定路線の常時運行を開始しています。なお、国内の自治体が自動運転バスを公道で実用化する初めての事例です。

マクニカでは、仏NAVYA社の製品の国内総代理店として、境町に「NAVYA ARMA」を3台提供しました。また、自動運転テクノロジーの知見をベースに、技術サービス・ソリューションプロバイダーとして車両・システムのメンテナンスを行うなど、技術面を中心に境町での自動運転バスの安全・安定運行を全面的に支援しています。

同賞は、有識者の選考委員会による厳正な審議にて決定され、鎌田選考委員長(東京大学名誉教授)は大賞となった茨城県境町の取り組みに対して「自動運転バスという新しいモビリティを町全体で盛り上げようとしており、大賞に相応しいと思いました。何といっても町全体でモビリティを使う・支える姿を構築できたことは、今後のモビリティを考える上で非常に心強く感じます。人がモビリティによって動くこと、それによって人と人とのふれあいが増し、笑顔が増していくことが、コロナ禍によって少し塞ぎ込みになってきた人々のマインドを明るい方向へ持っていけるのではないかと期待されるものであります。」と評されました。

また、茨城県境町の橋本町長は受賞に対して「茨城県境町の自動運転車による公共交通への住民との取り組みの評価に、感謝を申し上げます。我々の取り組みはシンプルに困っている人を助ける、というもので、その手法として全国の自治体ではじめて自動運転車の常時運行を決断しました。境町の取り組みが、全国の公共交通の課題解決の一助となればと思っております。」と発表しています。

マクニカでは、茨城県境町における自動運転バスの社会実装の取り組みにおいて、引き続き、安全・安定運行を全面的に支援するとともに、他自治体などにおける自動運転やMaaSの実用化による課題解決に向けて尽力していきます。