車載開発

車載開発向けソリューション

自動運転車両の開発には多くの最新技術と様々な専門性が必要です。自己位置の認識や周辺環境の理解の為の最先端のセンサーと認識系アルゴリズム、適切な状況判断と車両に指示を出す自動運転ソフトウェア。また、ソフトウェアの指示のもと確実に車両を制御する為の制御システムが必要です。更にソフトウェアの増加に伴い、セキュリティに関する要求も大きくなります。その為、開発向けの車両構築や自動運転を構成する要素技術の開発、自動運転車両の運用と活用では多くのサプライヤーやプレイヤーと密接に連携する必要があります。マクニカでは、車両の構築支援、適切な自動運転ソフトウェアとハードウェアの選定や実装、FMS開発の支援など、マクニカのエコシステムを活用しながら、お客様の様々な開発を支援します。

センサーコンサルテーション

自動運転車両は、自車位置と自車の周辺の状況を正しく認識する為に、カメラやLiDARなど数多くのセンサーが必要です。これらのセンサーには最先端の技術が適用されていますが、センサーメーカーや各製品により採用しているテクノロジが異なるため、その特徴は多岐にわたります。また、自動運転車両が搭載する自動運転用のソフトウェアや車両の走行環境、運転設計領域(ODD)によっても、必要となるセンサーの種類や構成、要求数量など異なるため、センサーの選択や実装に慎重な検討が必要となります。マクニカでは、各種センサーテクノロジーに精通したスペシャリストがお客様のユースケースに合わせ、適切なセンシングデバイスの選定やLiDARセンサーの販売及び実装をお手伝いします。

用途 R&D

グリーンスロモビリティ

私有地内 公道 公道(高速)
LiDAR台数 1-2  3-4 2-4 5 7
カメラ台数 1-2 1-2 3-4 5-8 5-8
GNSS/IMU 1 1 1 1 1

1.上記は運転設計領域によるセンサー構成例です。
2.LiDARは設置場所等に応じライン数やFOVなど異なります。
3.カメラは用途により画素数,FOV,レンジ等が異なります。

自律走行車両構築

自動運転機能を有する車両は、まだほとんど販売されていないため入手が非常に困難です。一方、自動運転車両や関連技術の開発、自動運転車両を活用したサービス開発や社会実装の検討には多くの自動運転車両が必要となります。そのため多くの場合、既存の車両に自動運転機能を持たせる事になりますが、車両の制御方法が課題となります。一般的にはベースとなる車両の構造によって、バイワイヤー制御モジュールやアクチュエータなどを実装する事により自動運転機能を有する車両の構築を行います。マクニカはエコパートナーとともに、既存の車両の自律走行を可能にする信頼性の高いレトロフィットモジュールを実装するサービスを提供します。また、機能安全性を確保した車両構築のオプションも選択可能です。

高性能コンピューティングシステム

自動運転車両は周辺環境の認識、状況判断、車両の制御のため、多くのセンサーを有し、カメラ画像やLIDARセンサーの点群データによる物体認識、環境認識などの大量のデータ処理を短時間で行い、あらかじめ設定されたルールに則り車両制御、危険回避、経路生成などの処理と判断を瞬時に行う必要があるため、高性能なコンピューティングシステムが必要です。マクニカでは、NVIDIA社のDriveシリーズを始めとした開発キットやECUベンダーとの連携強化により量産品質に対応するコンピューティングシステムを提供します。

次世代車載向けリアルタイムOS

自動車の高機能化に伴い、車両に搭載されるソフトウェアの重要性が増加しています。特にミッション・クリティカル・システムの代表例でもある自動車には、より高い信頼性や、高い可用性を支えるリアルタイムOSが必要です。また統合ECUなどにより、クリティカルレベルが異なる複数のアプリケーションを一つのECUで実行することが可能になりますが高いセーフティレベルの実現の為のハイパーバイザーも提供します。マクニカはBlackBerry/QNX社の代理店として、開発ライセンスや量産ライセンスの提供を行っています。

自動運転ソフトウェア実装支援

現在では国内海外を問わず、数多くの自動運転ソフトウェアが開発されています。設計思想や使用用途により採用されているアルゴリズムや機能安全のレベルなど様々です。また、オープンソース、フルスタックソフトウェア、低速走行やオフロードに特化したものなど、それぞれに特徴があります。お客様の目的も自動運転車両や要素技術の開発、自動運転を活用したサービスの開発や社会実装など多岐にわたるため、最適なソフトウェアの選定は非常に重要です。マクニカは、お客様の開発目的や使用目的に応じて、最適なソフトウェアの選定や開発支援、実装サポートなど行います。

自動運転SW Autoware ADENUE Oxbotica Navya MOPI
特徴 オープンソースソフトウェア フルスタックソフトウェア ユニバーサルな自動運転ソフトウェア シャトルサービスやトラクター向け 低速車両向け

FMS(Fleet Management System)による車両管理

自動運転車両の活用には、運行管理システム(Fleet Management System)が必要です。現在の法律では、セーフティドライバーの乗車が必要ですが、将来の自動運転車両によるサービスを考慮すると、一人のオペレータによる複数車輛の監視、車両の問題発生時の車両情報のフィードバックと遠隔からの車両制御など、リアルタイムで車両そのものの状態や車室内をモニタリングするシステムや遠隔操作、走行ルートの指示や複数車輛の連携などリアルタイムで管理をするシステムの構築が必要です。マクニカでは、独自の通信プロトコルを有し、低遅延で車両情報をクラウドに上げる車載向けエッジ端末やそれぞれの車両情報・車両状況をリアルタイムで可視化できるようデータプラットフォームを開発しており、幅広いユーザー様にご活用いただいております。

コミッショ二ング

実証実験には、実施場所により監督官庁への許可申請や交通事業者様との連携など綿密な計画が必要となります。また、実証実験を行う環境は多岐にわたるため、ヒトが混在する環境や周囲の環境認識が難しいなどの潜在的なリスクが存在します。マクニカでは、実証実験におけるフィージビリティスタディや関連するステークホルダー様との連携のお手伝い、損害保険会社によるリスクアセスメントの実施、サービス時におけるROIのご提案など各種コミッショニングの支援を行います。

セキュリティ対応

自動運転車両では、従来の車両に比べて膨大なソフトウェアが搭載されることになります。また、OTAによるソフトウェア更新など車外とのコンタクトポイントも増えハッカーの格好のターゲットとなりかねません。マクニカは、自社が提供するセキュリティソリューションと連携することにより、V字サイクルにおける各ポイントに対するセキュリティ対策やソフトウェア構成解析(SCA)や脆弱性診断、車内ネットワークのセキュリティの確保、ペネトレーションテストなど様々なレイヤーのセキュリティソリューションを提供します。

お問い合わせ

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