半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、資本金111億94百万円)は、PerceptIn Japan合同会社(以下パーセプティン、本社所在地:香港、社長:Shaoshan Liu)と株式会社コトバデザイン(以下コトバデザイン、本社所在地:東京都渋谷区渋谷、代表取締役社長:古谷 利昭、資本金1億90百万円)と共同で、「音声によるマイクロ・ロボットタクシー呼び出し」の社会実験を、「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」にて実施いたします。

この「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ(平城宮跡PSC)」は、国土交通省の施策として、平城宮跡歴史公園(奈良県奈良市)で2019年より開始しています。この社会実験の結果等を踏まえ、公園サービスの充実を目指し、自動運転の実⽤化へ向け、奈良や⽇本各地のまちづくりにおけるマイクロ・ロボットタクシーの社会実装に取り組みます。

昨年の「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」において、マクニカはパーセプティンと共同で、来場者の回遊性の促進やアトラクションとしての集客力の検証及び商用サービスを提供するための運用面や技術面の課題抽出を目的に、自動運転のモビリティ実証実験を実施しました。その結果、社会実装に対する大きな期待が確認できた反面、いくつかの課題が明らかになりました。その⼀つは、路線バスのように時刻表に基づいて定められたルートを運⾏するのではなく、オンデマンドで利⽤できるモビリティサービスへのニーズが⼤きいものの、特にマイクロ・ロボットタクシーサービスのメインターゲットである⾼齢者にとって、スマートフォンのアプリでの呼び出し操作が難しいということでした。そこでこの度、コトバデザインの対話エージェントとの⾃然な会話で、誰でもが簡単に呼び出しができる仕組みを開発し、社会実験を実施することになりました。

呼び出しの仕組み

呼び出しの仕組み

■社会実験の概要
平城宮跡歴史公園の朱雀⾨ひろば(朱雀⼤路)に、病院やスーパーや駅などの仮想のスポットを設定し会話端末を設置します。その会話端末と下の図に⽰すような会話をすることによって、⾃動的にマイクロ・ロボットタクシー(macniCAR-01*1)が迎えにきます。呼び出した⽅が乗⾞し、⾞内のタッチパネルで認証を⾏うと、⾃動運転で指定した⽬的地に向かいます。

対話のイメージ

対話のイメージ

◇日  程 : 2021年1月28日(木)~2021年1月31日(日) 合計4日間
◇時  間 : 10時~15時 雨天の場合は中止となることがあります
◇走行ルート: 平城宮跡地の朱雀門ひろば 大宮通り寄りスペース
◇自動運転車両: ⼆⼈乗りの超⼩型モビリティ「macniCAR-01」
(セイフティドライバーが同乗しますので、ご試乗はお⼀⼈になります)
◇実施内容と検証:
・会話での呼び出しの体験価値(アンケート)
・⾃動で迎⾞を含む⾃動運転⾞の乗⾞体験の価値(アンケート)
・対話エージェントの認識精度 

※先着順で「会話での呼び出し」と「自動運転車の試乗」の体験をしていただけます。
※ドアライバーと試乗車の検温、乗車前のアルコール消毒など、十分な新型コロナウイルス感染症対策に留意して実施します。
※ご来場の際はマスク着用にご協力ください。 

本社会実験について、マクニカでは、自動運転実験車両「macniCAR-01」の提供及び同車両を活用した運行企画立案、運行管理並びに実験車両のオペレーションの役割を担い、パーセプティンは自動運転システム、コトバデザインはロボットを使用したAI会話端末との会話により車両を呼び出し目的地まで移動できる予約システムを提供します。また、本実験を通して、マクニカは自動運転における運行面、技術面の課題を検証し、自動運転の実用化に向けて本地域に最適なソリューションサービスモデルの検討を関係者間で実施していきます。

本実証実験を実施するにあたり、損害保険ジャパン株式会社様に⾃動運転実証実験のリスクアセスメントを実施していただきました。損害保険ジャパン株式会社様は⾃動運転の更なる普及に向けて、⾃動運転社会の安全⾯を⽀えるインシュアテックソリューション「Level IV Discovery」の商品化を進めています。Level IV Discovery専用サイト: https://level4-discovery.org/

*1:自動運動車両「macniCAR-01」
今回の実証実験に使用する「macniCAR-01」は超小型モビリティの認定*2を受けたタジマEVの「タジマ・ジャイアン」をベース車両に、パーセプティンの⾃動運転システム「DragonFly」を実装することで自動運転実証車両として活用します。

 

macniCAR-01ロゴ
macniCAR-01車両
実証実験で使用する「macniCAR-01」

*2:超⼩型モビリティ認定制度(国⼟交通省)
地域の⼿軽な移動の⾜として主に近距離輸送に利活⽤される超⼩型モビリティについて、安全確保を最優先に考え、道路運送⾞両の保安基準(昭和 26 年運輸省 令第 67 号)(以下「保安基準」という。)第 55 条第1項に基づく基準緩和認定制度を活⽤し、1⾼速道路等は⾛⾏しないこと、2交通の安全と円滑を図るための措置を講じた場所において運⾏すること、等を条件に、⼤きさ、性能等に関して⼀定の条件を付すことで、安全・環境性能が低下しない範囲で⼀部の基準を緩和し、公道⾛⾏を可能とする制度です。

 ※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

<本製品に関するお問い合わせ先>
株式会社マクニカ モビリティソリューション事業部
MAIL :auto-solution@macnica.co.jp

 

PerceptIn Japan 合同会社 について

PerceptIn Limitedは、2016年に米国シリコンバレーで創業したディープテックのスタートアップで、ロボットや低速走行車両のための非常に安価な自律走行のソリューションを提供しています。2019年8月8日に、日本法人PerceptIn Japan合同会社を設立し、自律走行のLSEVを用いたロボットタクシーサービスの事業化に取り組んでいます。
詳細はWebサイト(https://www.perceptin.io/jpn)をご覧ください。

株式会社コトバデザイン について

コトバデザインでは、世界中のクリエイターがAIを対話インタフェースとして自由にコンテンツ開発できる世界を作ること、またヒトが対話インタフェースを通じてより豊かな生活が可能となることを目指して、対話コンテンツ開発プラットフォームの研究・開発を行なっています。

株式会社マクニカ について

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。近年は、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。今後は、「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス/ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界24ヶ国84拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。

<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先>

 

株式会社マクニカ  http://www.macnica.co.jp
経営企画部 広報企画課 宮原 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル