
マクニカでは、2024年9月17日(火)~2024年9月18日(水)にかけて、星和電機様の本社敷地内にある
スマートポールにLiDARを取り付けてLiDARポール侵入検知システムの実証実験を実施しました。
マクニカと星和電機は将来必要とされるLiDARポールの実証実験を進めています。
本コラムでは実証実験の内容や最新の技術(技術のタネ)についてレポートします。
実証実験-背景
マクニカは自動運転で使用されているセンサーをインフラ・セキュリティに転用する研究開発を進めています。
星和電機様のスマートポールはライトやスピーカーなどを備えている設備です。
スマートポールにLiDARを取り付けることで周囲の情報を詳細に認識し、安心安全に貢献する次世代のスマートポール開発を目指しています。
実証実験-内容
星和電機様の本社工場の敷地内に設置されているスマートポールにLiDARを追加し、
歩行者・車・トラックなど周囲を通り過ぎる物体が特定のエリアに侵入したことを
検知することができるか実験しました。

星和電機様本社

侵入検知の様子
実証実験-動画
実証実験-結果
1.エリアへの侵入検出
指定エリアに何らかの物体を検出したとき、システムからアラートが出力されます。
アラートをトリガーにしてLiDARポールであれば投光器のON/OFFやスピーカによる
音声出力、カメラによる録画が可能です。監視カメラなどの既存設備との連携も可能です。

2.エリアへの侵入物体の識別
LiDARの画像を使用して物体の識別をする専用のAIモデルを使用することで指定エリアに侵入した物体を識別することができます。
デフォルトでは人・車・トラックの識別が可能となります。

3.人数カウント
LiDARからの画像で人のAI認識を行い人数カウントをすることができます。
下記のLiDAR画像には「人」が8人いますが見つけられますでしょうか?
解像度が極端に小さい画像でもあってもAIを使用することで識別することが可能です。

まとめ
マクニカと星和電機は将来必要とされるLiDARポールの実証実験を今後も続けていく予定です。
今回の実証実験ではLiDARの機能を中心に実証を行いましたが、次回はスマートポールとの連携や遠隔監視技術の利用などより具体的なシーンを想定した実証実験を進めたいと考えています。
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