半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、資本金111億94百万円)は、PerceptIn Japan合同会社(以下パーセプティン、本社所在地:香港、社長:Shaoshan Liu)に協力し、国土交通省の「スマートアイランド推進実証調査*1」に採択された⼤崎上島町スマートアイランド推進協議会*2が、富⼠通株式会社(以下、富⼠通)と共同で実施する『オンデマンド交通技術と⼩型⾃動運転⾞両を活⽤した島内の新たな交通・物流⼿段の確⽴を⽬指す実証実験』に、小型自動運転車両「macniCAR-01」による自動運転ソリューションを提供することを発表いたします。
本実証実験は、国土交通省の「スマートアイランド推進実証調査」に大崎上島町スマートアイランド推進協議会が応募し採択されたプロジェクトになります。広島県豊田郡大崎上島町では、今日ドライバーの高齢化や人材不足、利用者の減少が深刻化し、公共交通機関の維持が危惧されています。また、町民の多くが自家用車などを利用していますが、高齢化に伴い運転が困難になるため、安心・安全かつ利便性の高い、新たな移動手段の確立が重要なテーマになっています。
本実証実験について、マクニカでは、パーセプティンに協力し、自動運転実験車両「macniCAR-01」の提供及び自動運転の実装、同車両を活用した運行企画立案、運行管理並びに実験車両のオペレーション等を支援する役割を担います。また、本実験を通して、自動運転における運行面、技術面の課題を検証し、自動運転の実用化に向けて本地域に最適なソリューションサービスモデルの検討を関係者間で実施していきます。
本実証実験を実施するにあたり、損害保険ジャパン株式会社様に⾃動運転実証実験のリスクアセスメントを実施していただきました。損害保険ジャパン株式会社様は⾃動運転の更なる普及に向けて、⾃動運転社会の安全⾯を⽀えるインシュアテックソリューション「Level IV Discovery」の商品化を進めています。
Level IV Discovery専用サイト: https://level4-discovery.org/
マクニカは、パーセプティンとの協業によって今回の社会実験を通して地域毎にサービス運⽤主体者に対して、⾃動運転ソリューションを提供するだけではなく、サービスの⽴ち上げや運⽤を支援することで、地域課題の解決に取り組んでいきます。
■実証実験の概要
日 程 : 2020年12月17日(木)~2020年12月20日(日) 合計4日間
時 間 : 9時~12時、13時~16時
走行ルート: 島内の「白水港」から「垂水港」までの市街地旧道約2キロの区間
実施概要 : 2人乗り低速電動車両を活用した「超小型モビリティ」サービス
実施内容 :
(1) オンデマンド交通技術・⾃動運転⾞両を活⽤した交通について
⽩⽔港と垂⽔港の区間を移動したい利⽤者が、ウェブサイトや電話により乗⾞時間を予約すると、「オンデマンド交通サービス」を介してセーフティードライバーが乗⾞する⾃動運転⾞両に予約情報がコールセンターから連絡され、指定時間に指定場所に迎⾞。乗⾞した港からもう⼀⽅の港へ利⽤者を送迎する⼀連の流れや⾞両の運⾏管理などについて実証実験を⾏い、有効性を検証。⾃動運転⾞両への試乗は、関係者および町⺠の応募者から選定(アンケートなどの協⼒依頼あり)。
(2) オンデマンド交通技術・⾃動運転⾞両を活⽤した物流について
⽩⽔港、垂⽔港近傍の宅配利⽤者が、同様に両港近傍の事業者を想定した宅配品提供者に対して電話で商品を注⽂し、宅配品提供者が商品を配達するため、⾃動運転⾞両による運送をウェブサイトや電話で予約。その後、「オンデマンド交通サービス」を介してセーフティードライバーが乗⾞する⾃動運転⾞両に予約情報がコ ールセンターから連絡され、⾃動運転⾞両で利⽤者に配達する⼀連の流れなどについて実証実験を⾏い、有効性を検証。
■自動運動車両「macniCAR-01」
今回の実証実験に使用する「macniCAR-01」は超小型モビリティの認定*3を受けたタジマEVの「タジマ・ジャイアン」をベース車両に、パーセプティンの⾃動運転システム「DragonFly」を実装することで自動運転化し、軽自動車のナンバーを取得して運行地域限定での公道走行を可能にしました。
*1 スマートアイランド推進実証調査
国⼟交通省は、離島地域が抱える課題解決のため、ICTやドローンなどの新技術の離島地域への実装を図る「スマートアイランド」の実現を推進しており、今年度は、新技術の導⼊に向けた実証調査を⾏うため、その企画提案募集を⾏い選定した結果、様々な異なるタイプの離島全国10 地域において、離島地域の課題解決に資する取り組みとして実施。
*2 ⼤崎上島町スマートアイランド推進協議会
構成する4社・団体と実証における役割分担は以下の通り。
・株式会社富⼠通総研(本社 東京都⼤⽥区、代表取締役社⻑ ⽊脇秀⼰):協議会代表団体。実証実験全体の統括・調整・実施、効果検証、とりまとめなど。
・⼤崎上島町(町⻑ ⾼⽥幸典):現地関係者との調整、実証に必要な統計データの提供など。
・さんようバス株式会社(本社 広島県豊⽥郡、代表取締役社⻑ ⼟井俊斎):⼤崎上島町内の交通網に関する知⾒提供、実証における課題抽出など。
・広島商船⾼等専⾨学校(所在地 広島県豊⽥郡、校⻑ 辻啓介):陸上・海上交通における知⾒提供、実証結果と今後についての考察など。
*3 超⼩型モビリティ認定制度(国⼟交通省)
地域の⼿軽な移動の⾜として主に近距離輸送に利活⽤される超⼩型モビリティについて、安全確保を最優先に考え、道路運送⾞両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)(以下「保安基準」という。)第 55条第1項に基づく基準緩和認定制度を活⽤し、1⾼速道路等は⾛⾏しないこと、2交通の安全と円滑を図るための措置を講じた場所において運⾏すること、等を条件に、⼤きさ、性能等に関して⼀定の条件を付すことで、安全・環境性能が低下しない範囲で⼀部の基準を緩和し、公道⾛⾏を可能とする制度です。
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
<本製品に関するお問い合わせ先>
株式会社マクニカ モビリティソリューション事業部
TEL :045-470-9118
MAIL :auto-solution@macnica.co.jp
PerceptIn Limitedは、2016年に米国シリコンバレーで創業したディープテックのスタートアップで、ロボットや低速走行車両のための非常に安価な自律走行のソリューションを提供しています。2019年8月8日に、日本法人PerceptIn Japan合同会社を設立し、自律走行のLSEVを用いたロボットタクシーサービスの事業化に取り組んでいます。
詳細はWebサイト(https://www.perceptin.io/jpn)をご覧ください。
マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。近年は、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。今後は、「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス/ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界24ヶ国84拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。
詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。
<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先>
株式会社マクニカ http://www.macnica.co.jp
経営企画部 広報企画課 宮原 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル
TEL:045-470-9851 FAX:045-470-9853