半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス&ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、健康食品および化粧品製造を手掛ける株式会社東洋新薬(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:服部 利光、以下東洋新薬)と、同社のインテリジェンスパーク(健康食品の製造、以下IP)工場全体の生産状況をリアルタイムに可視化・分析することができるIoTインフラ基盤を共同開発しました。

今回開発したIoTインフラ基盤は、当社が提供する工場可視化ソリューションを活用し、東洋新薬IPにおける生産情報・設備情報を収集・データ加工することで、同工場全体の生産状況をリモートでリアルタイムに把握・分析することができ、また設備異常や品質不良防止への迅速な対応を可能としました。

■背景

東洋新薬では「健康食品」「化粧品」の両方をワンストップで製造できる総合受託メーカーとして、同社ならではのビジネスモデルであるODMとOEMの両輪による“ODEM(オデム)”を武器に、商品企画から処方設計、製造、販売促進支援までトータルサポートを行っています。また、2019年には次世代の製造拠点として新たなIPを設置、DXを全社的に推し進めるなか、“設備稼働効率を最大化する”ための施策として、スマート工場への取り組みを開始しました。そのような中、慢性的な課題となっていたのが、情報活用によるリアルタイムな現場の見える化です。製造ラインの進捗状況について、Excelなどによる管理は行っていたものの、データは自分たちで収集・分析する必要がありました。受注生産となるODEMを中心にビジネスを推進している同社において、営業から製造まで一気通貫でデータが流れていかないと会社自体が機能しない為、将来的に、営業にまで出来高が迅速に共有できる環境をめざし、IPのリアルタイムの可視化とリモート工場管理を実現するIoTインフラ基盤の共同開発の取り組みを開始しました。

■IoTインフラ基盤の概要

東洋新薬では、この度のマクニカとの共同開発により、健康食品などの商品を充填して箱詰めするラインに設置された機器から得られる、包装後の重量検査実績や充填機による充填実績、機器から挙がってくる詳細なアラーム情報など、さまざまな現場の情報をマスターPLCに吸い上げ、IoTインフラ基盤に集約、BIツールを用いた可視化を実現しました。また、検査でNGとなった商品数などの歩留まり数や包装箱の不良などのロス数といった情報もその場で共有することができ、これまでは当日の作業終了後にデータを Excelに集計していたものが、今ではリアルタイ ムに進捗確認が可能となりました。また、BIツールに表示された稼働状況からドリルダウンして詳細な情報まで閲覧できるため、それらのデータを分析することで活用の幅を広げていくことも可能となりました。

■今後について

東洋新薬は、このIoTインフラ基盤を活用することで、スマート工場に向けた第一歩を踏み出しました。今後は、基幹システムとの連携で、営業から物流まで全ての情報を一気通貫にしていくことを目指していきます。特に設備の保守メンテナンスにつなげるための予防保全や動線解析による標準工数の算出など、新たな考え方も取り入れながら、スマート工場に向けた歩みを進めていく予定です。

東洋新薬 IP副工場長(当時)の森山氏は次のように述べています。「実績も豊富で深い知見を持っているマクニカだからこそ、我々に役立つ最良の事例を紹介いただきながら、積極的な提案型の協力をこれまで以上にお願いしたいと考えています。また、なぜそういったオペレーションになるのかを明確化したうえで提案いただくなど、現場に分かりやすい環境づくりに向けて今後も尽力いただきたい。」

マクニカは、製造業DX支援ブランドDigital Synergy Factoryのミッション「お客様のあらゆる経営課題に寄り添い、ものづくりの現場をデジタル化。グランドデザインをともに描き、ビジネス変革を加速。」のもと、引き続き、東洋新薬様におけるDXを支援していきます。

■関連リンク

・Digital Synergy Factory(https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカおよび各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

株式会社東洋新薬について

東洋新薬は、1997年に創業した健康食品・化粧品の総合受託メーカーです。ODM(Original Design Manufacturing)とOEM(Original Equipment Manufacturing)の両輪による“ODEM (オデム)”という新たなビジネスモデルを構築しています。事業全般にわたるコンサルティングや、商品企画から商品設計、処方開発、製造、配送、販売促進支援までトータルサポートでお客様の様々なご要望にスピーディにお応えします。研究開発部門では機能性素材の探索を始め、有効性・安全性に関する試験、臨床試験を実施できる体制を持ち、特定保健用食品(トクホ)許可取得数はNo.1、機能性表示食品においても豊富な届出実績を有しています。また、製造工場は国内総合受託メーカーとして初めてcGMP(ダイエタリーサプリメントの製造、包装、表示および保管において適切な管理を行うための米国GMP)に準拠しており、健康補助食品GMP、ISO9001:2015、FSSC22000、ISO22716などの各種認定・認証も取得するなど、国際レベルの水準をクリアした品質管理体制を構築しています。詳細はWebサイト(https://www.toyoshinyaku.co.jp)をご覧ください。

株式会社マクニカについて

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス&ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界23ヶ国85拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。詳細はWebサイト(https://www.macnica.co.jp)をご覧ください。

本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
コーポレートマーケティング統括部 広報室 宮原 e-Mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル