サーチ結果の保存期間について

公開日
2015-05-05
最終更新日
2018-11-22
バージョン
Splunk Enterprise 6.3.0
概要
サーチ結果の保存期間は、サーチの方法とアラートアクションが実行されたかどうかによって異なります。保存期間の考え方と、変更方法について紹介します。
参考情報
内容

サーチ結果の保存期間

サーチ結果の保存期間は、サーチの方法とアラートアクションが実行されたかどうかによって異なります。

  • 手動でのサーチの場合の保存期間は、デフォルトで600秒です。
  • スケジュールサーチ(アラートの実行等)の場合の保存期間は、デフォルトでスケジュール間隔の2倍となります。例えば1時間ごとにスケジュールが実行される場合、保存期間は2時間となります。
  • 上記保存期間とは別に、スケジュールサーチでアラートアクションが実行された場合、実行されたアラートアクションで設定されている保存期間が有効となります。

保存されたサーチ結果は、Splunk Webのページ右上のアクティビティ>ジョブより、確認することが可能です。

またサーチ結果はdispatch領域(デフォルトでは$SPLUNK_HOME/var/run/splunk/dispatch)に保存されます。

※デフォルトインストールの場合

<Linux>
$SPLUNK_HOME : /opt/splunk
<Windows>
$SPLUNK_HOME : C:\Program Files\splunk

スケジュールサーチの保存期間の変更方法

設定例: Search Appで作成した保存済みサーチ「sample」に、100秒の保存期間を設定する場合

【GUIによる設定手順】

Splunk Enterprise 6.3.0以降のバージョンでは、GUIからも設定値を変更することが可能です。

GUIから設定を変更する場合、Splunkサービスの再起動は不要です。

  • SplunkWebのGUI画面を開きます。
  • 右上のメニューより「設定>サーチ、レポート、アラート」をクリックします。
  • サーチ名「sample」のアクション欄から「詳細編集」をクリックします。
  • 「dispatch.ttl」のパラメータの数値を100へ変更します。
    (デフォルト値の2pはスケジュール間隔の2倍を意味します)
  • 画面右上の「保存」をクリックします。

【CLIによる設定手順】

Splunk Enterprise 6.3.0よりも前のバージョンをご利用の場合、以下の手順で設定ファイルを直接編集する必要があります。

  • 下記いずれかの設定ファイルに下記設定を追記します。
  • スケジュールサーチがプライベートで設定されている場合
    $SPLUNK_HOME/etc/users/ユーザ名/search/local/savedsearches.conf
  • スケジュールサーチをAppで共有している場合
    $SPLUNK_HOME/etc/apps/search/local/savedsearches.conf

記入例:

[sample]
dispatch.ttl = 100

※[]内にサーチ名、dispatch.ttlに保存期間を秒数で記載します。

  • 設定変更後、Splunkサービスを再起動します。

アラートアクションが実行された場合の保存期間の変更方法

設定例:メール送信のアラートアクションで、100秒の保存期間を設定する場合

  • 下記いずれかの設定ファイルに下記設定を追記します。
  • システム全体で保存期間を変更する場合
    $SPLUNK_HOME/etc/sytem/local/alert_actions.conf
  • App別に保存期間を変更する場合
    $SPLUNK_HOME/etc/apps/<App名>/local/alert_actions.conf

記入例:

[email]
ttl = 100

※[]内にアラートアクション名、ttlに保存期間を秒数で記載します。

※スケジュールサーチの保存期間とパラメーター名が異なります。

  • 設定変更後、Splunkサービスを再起動します。

以上