半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス / ソリューション・プロバイダーの株式会社マクニカ(以下マクニカ、本社所在地:横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長:原 一将、資本金111億94百万円)は、この度、マクニカが開発・販売するセンサーゲートウェイ&エッジコンピューティング端末「SENSPIDER(センスパイダー)」へユーザーがカスタムAIモデル / データ処理を実装できる開発キット「SENSPIDER Developers Package(センスパイダー ディベロッパーズ パッケージ)」をリリースしました。

製品名

SENSPIDER Developers Package

リリース日

2020年1月24日

SENSPIDERは、広帯域振動センサーなどの高精度なアナログセンサーデータを取得し、その場でAIの解析・判定結果を出力できるかつてない製品です。センサー信号の高速サンプリングからエッジでのカスタムAIモデル/データ処理までを1つのユニットで完結させることができるため、インダストリアルIoT市場における、振動センサー等のセンサーデータを活用したコンディションモニタリング、異常検知、予知保全といったテーマの実現に適した製品です。

※「SENSPIDER」の詳細:https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/products/hardware/senspider/

 今回リリースした「SENSPIDER Developers Package」により、SENSPIDERユーザーは、それぞれの環境に最適化した独自AIモデルを使い、より精度の高いシステム構築を行えるようになります。

<システム構成図>

マクニカは、「SENSPIDER」「SENSPIDER Developers Package」の提供だけでなく、お客様のご要望に応じて、ユーザーカスタムAIモデルの受託開発サービスも行っています。

今後も引き続き、製造業における課題解決の経験やノウハウを活かし、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、事業課題解決への取り組みをお客様と共に推進してまいります。

 

■ 開発キット「SENSPIDER Developers Package」の概要

  • SENSPIDERのユーザーサポートサイトから無償にてダウンロード可能
  • ユーザーカスタムのアルゴリズムをSENSPIDERに実装するために必要なAPIを用意
  • データ処理/AI推論モデルはPythonスクリプトで実行

 

■ ユースケース

①産業機器メーカーの新機能開発

装置へSENSPIDERを組み込むことにより、シンプル構成でユーザー独自開発のAIアルゴリズムを実装でき、製品開発の期間短縮、開発費用低減に貢献します。

例)株式会社不二越様

株式会社不二越様のコメント
センサーデータの取得から機械学習による判定までを行なえるSENSPIDERを活用させていただき、スマートマシン化に向けた開発を進めています。

 

②製造業ソリューションベンダーのソリューション強化

エンドユーザーへ自社IoTソリューションを提供する際、エッジ処理とカスタムAIモデル実装が可能なSENSPIDERと組み合わせることにより、不足する機能を補完することができます。

例)株式会社コアコンセプト・テクノロジー様
自社IoTソリューション「Orizuru」のData platformへのデータ送信にあたり、SENSPIDERでカスタムエッジ処理を実施し、各種アナログセンサーとの接続をエッジPC無しで実現。

株式会社コアコンセプト・テクノロジー様のコメント
従来、振動センサーをクラウドのプラットフォームにデータ送信するためには、データロガーとPCをエッジ側に設置する必要がありましたが、SENSPIDERであれば1台でその機能を実現することができ、ユーザーに対し安価でシンプルなハードウェア構成を提供することが可能になりました。

 

※ 本文中に記載の社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。