ウイングアーク1st株式会社が主催するウェビナー「生産デジタルツインの現実解 ~目指す姿とそのアプローチ~」が、2020年7月16日に開催されました。同ウェビナーは「アフターコロナに挑む製造業。デジタルの活用で、変化に強く儲かる工場を考える2days」のDay1に当たります。弊社も同ウェビナーにパネリストとして参加させていただきましたので、本記事ではイベントの様子と講演動画をご紹介します。

ウェビナーの見どころ

現在、製造業を取り巻く環境は大きく変わってきています。新型コロナウイルス流行による景気悪化や人手不足、サプライチェーンマネジメント毀損などといった国内外の環境変化に加え、IoT・AI・ロボティクス・DX・デジタルツインといった技術革新も絶え間なく進歩しています。このような状況の中で、変化に強い工場とはどのような姿を目指しどんな技術をどう活用するのかといった視点を中心に、生産におけるデジタルツインの現実解として、活用のメリットや実現に向けた現実的なアプローチについて、具体事例を交えながらの解説やパネルディスカッションが行われました。

ご視聴いただいたお客様の声

ご視聴いただきましたお客様からたくさんのコメントを頂きましたので、一部となりますが、以下にご紹介いたします。

  • 運用に当たっての生の声、苦労など率直なコメントとそこへの対処策が伺えて良かった。
  • 実態を踏まえた説明が、分かりやすかった。
  • 内容がとても分かりやすく、また、現在取り組んでいる課題にピッタリな内容で、 非常に有意義でした。 各社工場で起こっている、現状の課題(データの見える化や、PLCデータ吸い上げ)などの、さまざまな導入経験をお持ちである担当者のお話は、非常に有効でした。
  • 各社の推す製品について概略を知るのに役立った。
  • パネルディスカッションの具体例が非常に身近に感じ参考になりました。
  • パネルディスカッションが有益でした。現場での苦労話など参考になったので、ぜひ次回もお願いしたいと思います。
  • 製造業でのデータを見える化にするには、やはりものすごく 複雑なものだという実態を認識できたと共に、まだ、社内における現場サイドの 意識や、可能な生産アナデジ化は、着手しているので、その分析に取り組んでいこうと 思う。貴重なお話を聞けたので参考にします。
  • 当社はアナデジ化の部分にあるため改めて、現場の様子をしっかり見直した上で管理していけそうだと感じたため。大変参考になるお話が聞けました。

デジタルツインを推し進める先進企業様によるセッション

製造業において注目を集めているデジタルツイン。製造業のデジタル変革を支援する先進企業が、デジタルツインの活用メリットや具体的な導入アプローチについて、各社のそれぞれの視点で紹介されていました。気になるセッションが一目でわかるよう、各セッションの「ここが聞けて良かった」というポイントも併せてご紹介しております。当日ご視聴いただいた方も、そうでない方も是非ご覧いただければと思います。

セッションタイトル

登壇者

「生産デジタルツイン」のとらえ方・進め方

ウイングアーク1st株式会社

IoTプラットフォーム「MindSphere」を活用したClosed-Loopのデジタルツイン

シーメンス株式会社

デジタル化に潜む落とし穴とその回避策

株式会社マクニカ

<パネルディスカッション>
アフターコロナに挑む製造業。デジタルツインを中心に変化に強く儲かる工場を考える。

ウイングアーク1st株式会社
シーメンス株式会社
株式会社マクニカ
株式会社アールジーン(IoTNEWS)

セッション1:「生産デジタルツイン」のとらえ方・進め方

講演:ウイングアーク1st株式会社 Enterprise統括部 製造企画営業部 IoT推進グループ グループマネージャー 小林 大悟氏

こちらのセッションでは、ウェビナーの導入部として、デジタルツインの概要やとらえ方、進め方について紹介されていました。生産デジタルツインを実現するにあたっての懸念事項や、どう活用すれば効果が出せるのかなどの疑問に対して、製造業のお客様のデータ活用を支援してこられたウィングアーク1st様ならでは視点で解説されていました。

ここが聞けて良かった!

  • 生産デジタルツインとは? そのメリットって何?
  • 生産デジタルツインはどのような用途で活用するのが良いの?
  • 完全デジタルを実現する前に、費用対効果が見えやすい「デジアナツイン」戦略とは?
  • 同じデータでも見方は様々。データの「診断」の重要性とは?



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セッション2:IoTプラットフォーム「MindSphere」を活用したClosed-Loopのデジタルツイン

講演:シーメンス株式会社 Siemens Digital Industries Software プリセールス本部 泉 佑樹氏

シーメンスでは⽣産を始め⾃動化などを徹底し、雇用を維持しつつ、⽣産性を14倍に向上させたとのこと。その秘訣が工場のデジタル化とのことで、こちらのセッションでは、シーメンスが提供するIoTプラットフォーム「MindSphere」を用いて工場データを可視化したデジタルツインと、シミュレーションモデルにフィードバックを行う「Closed-Loopのデジタルツイン」について詳しく紹介されていました。

ここが聞けて良かった!

  • 製造業において課題とされる技術伝承。デジタル化によって技術伝承できる理由とは?
  • セッションテーマである「Closed-Loop」とは何か?
  • デジタルツインの最先端を走るシーメンスが提唱する「Closed-Loopのデジタルツイン」による3つの恩恵とは?
  • デジタルツインのはじめの第一歩とは?


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セッション3:デジタル化に潜む落とし穴とその回避策

講演:株式会社マクニカ インダストリアルソリューション事業部 事業部長 阿部 幸太

デジタルツインやDXなど、製造業におけるデジタル化が注目を集めていますが、いざ導入を試みても、うまく進められないという話を良く耳にするかと思います。デジタル化を進めるにあたって、つまづきやすいポイントはどこにあるのか。こちらのセッションではデジタル化を進めるにあたっての第一歩を、どのように進めていくべきか。過去の成功・失敗例から、具体的な解決策についてご紹介しました。実際に製造業のお客様のデジタル変革を現場から支援してきたマクニカならでは視点で解説しています。

ここが聞けて良かった!

  • 250件もの現場支援から気付いた、デジタル化における陥りがちなトラブルと、それを乗り越えるポイントとは?
  • デジタル化にむけたデータ取得のリアルな難しさとは?
  • プロジェクトを成功に導くために。テクノロジーではなく、人に焦点をあてた秘訣とは?
  • デジタル化に向けた新たなアプローチである「シミュレーター」の活用のメリットとは?


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パネルディスカッション: アフターコロナに挑む製造業。デジタルツインを中心に変化に強く儲かる工場を考える。

ご登壇;
ウイングアーク1st株式会社 
Enterprise統括部 製造企画営業部 IoT推進グループ グループマネージャー 小林 大悟氏
シーメンス株式会社 Siemens Digital Industries Software プリセールス本部 泉 佑樹氏
株式会社マクニカ インダストリアルソリューション事業部 事業部長 阿部 幸太
IoTNEWS 代表/株式会社アールジーン 代表取締役 小泉 耕二氏(モデレーター)

パネルディスカッションでは、可視化するツールを提供するウイングアーク1st株式会社、工場シミュレータでシミュレーションを行うシーメンス株式会社、これらをトータルサービスとして提供してる株式会社マクニカというメンバーで様々な視点からデジタルツインというテーマに対して、ディスカッションが行われました。前段のセッション内容をさらに深堀し、実際の現場で苦労したポイントや、それらをどう乗り越えるかといった部分の話がメインで、非常に共感できる内容となっていました。

ここが聞けて良かった!

  • デジタル化に向けた設備からの稼動データ取得、その本当の難しさとは何か?
  • 生産現場は「設備x人」で成り立っているが、「人」に関わるデータ取得の難しさと、その重要性とは?
  • データ活用における製造業からの要望とは?


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講演内容についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください!

いかがでしたでしょうか。本レポートでは「生産デジタルツインの現実解 ~目指す姿とそのアプローチ~」のウェビナーについてご紹介しました。各講演企業様のセッションで紹介された製品やソリューションについてもっと詳しく知りたい方、具体的な導入についてご相談されたい方、あるいは、全く新しい試みをお考えの方も、ぜひお問い合わせいただければ幸いです。講演者様へお繋ぎすることも可能ですし、豊富なノウハウを蓄積したエキスパートチームから、お客様のご要望に沿ったご提案をさせていただきます。そして、皆様から大変多くのご要望をいただき次回開催も企画中です。イベントの詳細が決まりましたらお知らせします。ご質問等はこちらの問い合わせフォームをご利用ください。