株式会社東郷製作所様事例

 

USER PROFILE
■企業情報:株式会社東郷製作所
■事業内容:
東郷製作所は、明治14年に「村の鍛冶屋」として創業。 昭和に入り自動車用小物ばねメーカーに転進して以来、自動車用小物ばね業界における「世界NO.1メーカー」を目指し、一歩一歩、歩み続けています。創業者から受け継いだ「好奇心」と「チャレンジ精神」、そして「思いやり」を忘れることなく、社員一丸となって、更に10年、20年と歩み続けて行く所存でございます。皆様のご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。

 

サマリー

背景

  • “ばねの百貨店”として市場を牽引

  • 経済産業省からも高評価

  • 製造DX加速で新たな付加価値創造

 

課題

  • デジタル化推進で情報収集を効率化

  • 工場全体の業務最適化

  • 工程の見える化で経営層へ情報提供

 

選定

  • 上流~下流をワンパッケージで網羅

  • 設備総合効率の導入が可能

  • 関係者間の共有が簡単で、将来性も

 

取り組み

  • 品種や工程の違いを一本化して把握

  • 可視化した状況を会議体で共有

  • データ活用で最適な生産計画を立案

 

今後

  • 内製化のノウハウを得て人材育成も

  • 基幹システムとの統合による進化

  • AIでの需要予測など新たな技術活用

本プロジェクトの参加メンバー

株式会社東郷製作所の方々

デジタル推進部 部長 太田 貴也氏
デジタル推進部 デジタル推進課 課長 村瀬 拓哉氏

株式会社マクニカ

柏原 駿輔

背景

製造DX加速で新たな付加価値創造を目指す、経産省からのお墨付きの“ばねの百貨店”

1881年に村の鍛冶屋として創業、“ばねの東郷”として自動車用小物ばねを中心にグローバルにビジネスを展開する株式会社東郷製作所。"「昨日よりもよい品」で社会に奉仕する"を社是に掲げ、自動車用小物ばね製品のトップメーカーとして市場を強力に牽引。金属板を円環状にした部品であるホースクランプを主力製品に、ばねの百貨店として顧客のニーズに合致した各種ばねを豊富に取り揃えている。2020年には経済産業省が選定するグローバルニッチ企業の1つに選ばれるなど、高度な技術を駆使したものづくりが市場でも高く評価されている。

そんな同社において、工場内の見える化を進めながら社内のインフラ周りを担当しているのがデジタル推進部だ。2023年4月より、現場のIoT推進を行ってきたデジタル推進室と、情報システム部門だった総務部 システム開発課が1つになって新たに誕生した部署で、現場で取得した各種情報を活用し、基幹システムとうまく連携させながら製造DXを加速させ、新たな付加価値創造を進めている。

課題

生産数は紙に記載…アナログ業務で現場が動いていた

 デジタル推進部を中心に製造DXを進めている同社では、以前から工場内の工程において画像処理を駆使して製品検査に役立てるべく、社内に専門家を育成して内製化を進めてきた経緯がある。その中で工程全体の可視化が求められたという。

太田氏:これまでは工程で生産された生産数を紙で記入するなどアナログ的な業務で現場が動いていました。ちょうど画像処理技術の専門性を内部で高めていく活動を進めるなかで、同時に工場のラインで得られた情報をデジタル化し、工程全体の見える化を進めたいと考えたのです。

と当時を振り返る。工程の見える化を進めることで、中間在庫の動きや各工場のキャッシュフローを経営層に対して可視化していき、データに基づいて最適な生産計画が指示できるような環境づくりを目指したのだ。


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