ユーザーを削除する際の注意点

公開日
2016-11-07
最終更新日
2016-11-07
バージョン
Splunk Enterprise 6.3.2
概要
ユーザーを削除する際にそのユーザーが作成したサーチやレポート等の共有範囲/所有者を変更する手順
参考情報
内容

ユーザーの異動等により対象ユーザーのアカウントを削除する際の注意点について

共有範囲が「プライベート保管」に設定されているサーチやレポート等は、対象ユーザーのアカウント削除に伴い、そのサーチやレポート等も一緒に削除されます。

回避方法としてはサーチ、レポート等の「共有範囲」を変更する方法がございます。

※所有者も併せて変更されたい場合は事前にサーチ、レポート等の「共有範囲」を変更後、下記<参考情報>に従って、サーチ、レポート等の「所有者」を変更してください。

サーチ、レポート等の「共有範囲」を変更する方法

共有範囲が「このAppのみ」もしくは「すべてのApp」に設定されているサーチやレポート等はそのサーチやレポート等のAppを使用するユーザーにて、引き続きそのサーチやレポート等を使用できるため、一部のユーザーアカウントの削除を行っても特に問題ございません。

共有範囲が「プライベート保管」に設定されているサーチやレポート等を、引き続き他のユーザーにて使用する場合は、下記の手順に従ってサーチやレポート等の共有範囲を変更してください。

  • 削除を行うユーザーでSplunkにログインし、「設定 > 全ての環境設定」画面より「すべての環境設定」画面を表示します。
  • 右上のAppコンテキストを「すべて」、所有者を「削除を行うユーザー」へ変更し、設定変更したいサーチ、レポート等を表示してください。
  • ②で表示したサーチやレポート等に対して、「共有中」 の項目の 「権限」 をクリックしてください。
  • 「<対象のサーチやレポート等>の表示先」 を 「このAppのみ」、もしくは 「すべてのApp」 へに変更してください。

また、読み込み/書き込み権限を任意のロールに対して割り当てたのち、「保存」をクリックしてください。

※他ユーザーへのサーチやレポート等の共有範囲として、下記のパターンがございます。

プライベート保管:サーチやレポート等をを作成した所有者のみに共有されます。
このAppのみ:該当するApp(例えばsearchなど)を使用しているユーザー内で共有されます。
すべてのApp: 利用Appに関わらず、全てのユーザー内で共有されます。

※「<対象のサーチやレポート等>の表示先」 を変更できるのはadmin_all_objectsの権限を持つユーザー(例:admin)となります。

<参考情報>

サーチ、レポート等の「所有者」を変更する方法

削除を行うユーザーが作成したサーチ、レポート等の所有者を変更するには、一旦、共有範囲を「プライベート保管」以外に変更する必要がございます。その後で所有者を変更するユーザーにて下記の手順を実施してください。

  • 変更したい所有者でsplunkにログインし、「サーチとレポート」画面より該当するサーチやレポート等のタブ(レポート、アラート、ダッシュボード等)をクリックしてください。
  • 所有者を変更するサーチ、レポート等に対し、「編集 > 複製」をクリックしてください。
  • 任意の「新しいタイトル」を入力し、「レポートの複製」をクリックしてください。
  • 「設定 > すべての環境設定」画面で3. の手順で複製したサーチ、レポート等の所有者が変更されていることを確認してください。
  • ④の手順にて所有者が想定通りに変更されていることをご確認いただけましたら、該当のサーチやレポート等の共有範囲を変更前の状態に修正してください。

以上