介護現場の業務効率を上げるには?

増え続けるルーティンワークが、スタッフの業務効率を下げていませんか?

介護の現場において、『日々のルーティンワークを効率化する方法はないのだろうか?』と考えたことがないでしょうか?

ただでさえ人手不足のなか、昨今では感染症対策が必須となり、日々の様々なルーティンワークが増え、現場スタッフに重くのしかかっているのではないでしょうか? スタッフの業務負荷を低減し、効率化を図れれば、スタッフに余裕が生まれ「サービス品質の向上」や「離職率の低下」に繋がりますが、どうやれば効率化を図れるのでしょうか?

ここでは、そんな疑問にお応えすべく、エレクトロニクス技術を活用した事例をご紹介します。ぜひご一読ください。

介護施設におけるルーティンワーク

・「定期的な換気」や「消毒液の残量確認」
例えば、感染症対策で必要な「定期的な換気」や「消毒液の残量確認」といったルーティンワークにフォーカスしてみましょう。

 - 入所者さんの部屋を定期的に巡回して、決まった時間に窓を開け、一定時間経過後に窓を閉めるという「定期的な換気」
 - 建物の入口や通路などに設置されている消毒液を定期的に確認する「消毒液の残量確認」

これらの業務は、介護施設ではもともと行われていた業務ですが、「感染症対策として頻度を増やすことになった」もしくは「感染症対策としての他の業務が追加されている」ため、スタッフひとりあたりの業務量が確実に増えていると思います。

スタッフの業務が増えすぎると、入所者さんへのケアがいきわたらなかったり、場合によっては命にかかわる事象を引き起こしかねません。

1. ルーティンワークから「必要な時だけ」の業務に

ルーティンワークは、本来何かの目的がありおこなわれています。

「定期的な換気」は、感染症対策としての空気の入れ替えという目的があり、「消毒液の残量確認」は、消毒液をしっかりと使ってもらえる状態をキープするという目的があります。ということは、これらの目的が達成できれば、ルーティン化する必要はないのです。もちろんこれらのルーティンワークには、入所者さんとの定期的なコミュニケーションや、建物内の定期的な巡回という側面もあると思いますが、ここではそれを理解したうえで業務削減の手法をご提案します。

「定期的な換気」について申し上げると、政府や厚生労働省からの発信で「CO2(二酸化炭素)濃度を基準とした換気」の推奨がおこなわれていますので、室内のCO2濃度を常に測定し、一定数値を超えた場合のみ換気をおこなうという運用に変えることで、ルーティンワークから「必要な時だけ」の業務にすることが可能となります。

「定期的な換気」

「定期的な換気」

「消毒液の残量確認」

「消毒液の残量確認」

2. 「必要な時だけ」の業務にするための手法

CO2濃度を基準とした換気をおこなうには、前述の通り常にCO2濃度を測定しモニタリングする必要があり、一見すると手間は変わらないと思われるかもしれませんが、ここで弊社が持つ知見とアイディアを組み合わせた手法をご紹介します。(⇒ここからが、テクノロジーが最も得意とする手法となり、弊社の知見とアイディアでご支援できる部分となります。)

CO2濃度を測定し、スマートフォンやパソコンで受信し、通知機能を活用して基準値を超えた際にアラートを出します。

・CO2濃度の測定:これはシンプルで、CO2濃度を測定できるセンサーを使用します。
・測定結果の送信:定期的にセンサーの情報を見に行くのでは、ルーティンワークと変わりがありませんので、BluetoothやWi-Fiといった身近な無線を活用して、CO2濃度の値を送信します。
・測定結果の受信:スマートフォンやパソコンで受信します。通知機能として、受信したデータをもとに基準値を超えた場合にアラートを出すという機能を備えておきます。

スマートフォンにおける通知機能は、部屋に近づいた人だけが受信してアラートを出す方法もあれば、基準値を超えたことを全スタッフに知らせる、といった機能にすることができます。消毒液の残量キープも同様に残量を測定し、スマートフォンやパソコンで受信し、通知機能を活用して基準値を下回った際にアラートを出します。

もう施設内を常に巡回する必要はありません!このように必要な時に必要な分だけ対応すればいい仕組み』を作ればよいのです。

全スタッフに通知する方式

全スタッフに通知する方式

近くで受信したスマートフォンのみに通知する方式

近くで受信したスマートフォンのみに通知する方式

想定される導入の効果や発展形

このような手法を取り入れることで、スタッフの業務を軽減したり、数値に基づいた安全・安心・快適な空間づくりが実現します。また、二次効果としてスタッフに余裕が生まれることで、離職率の低下や、利用者さんの満足度の向上といったことが期待されます。

更に、「センサー×無線」の仕組みを活用して、
・居室内における「おむつの糞尿」から発生する臭い物質を計測、おむつ替えのタイミングを通知
・入所者さんの在室確認と、長時間不在になった場合の通知
といった具合に、ほかのサービスにも発展させることも可能です。

問題を見抜くところから、マクニカにお任せください。

ここでご紹介したようなセンサーや無線技術などの最新テクノロジーを活用した業務効率化は、様々な場面で応用が可能ですし、今回は登場しなかった最新技術を取り入れることも可能です。弊社では、お客様の課題・環境に合わせたご提案・コンサルティングから、実現方法の検討・開発・構築までまとめてご支援させていただきますので、安心してお任せください。

マクニカでは、こういった課題を解決する仕組みづくりを、ゼロからお手伝いすることも可能ですし、製品開発支援のみのご対応もおこなっております。お客様の課題やご要望に応じてフレキシブルな対応をさせていただきます。

「ものづくりコンサルティング」のご支援と流れ

1. 業務負荷の低減についてのディスカッション

お客様の業務で負荷になっている項目についてお聞きし、負荷を低減する方法のアイディア出しなどをおこないます。
ディスカッション形式とすることで、ざっくばらんにお話しいただける機会にできると考えております。

2. 業務負荷の低減についての具体的なご提案

ディスカッションで挙げたアイディアから、現実的でご検討いただけるものがあれば、具体的なご提案をおこないます。
お客様のシステムや業務オペレーション・導入済みの機器などを踏まえて、絵に描いた餅にならない”実現可能な”ご提案を心掛けております。

3. 技術要素のご説明

ご提案の後、具体的に検討していただける時点ではどのような技術や方式を組み込むのかという点をわかりやすくご説明いたします。
センサーや無線方式などは選定した背景もお伝えすることで、よりご理解いただきやすい内容にいたします。

4. コストのご提示

1~3で作成したご提案を実現するためのコストをご提示いたします。
既に世の中にある製品の調達コスト、オリジナル機器の開発・製造コスト、
スマートフォンやPC向けソフトウェアの開発・運用コストなどを明朗会計でご提示いたします。

5. 契約と着手

システム構築や開発・製造及び調達に向けた契約を締結し、着手していきます。
契約次第では中長期的なシステムのサポートも承りますので、導入したあとも安心いただける体制を整えております。

まとめ

今回ご紹介した内容は、介護施設に限らず、公共施設、商業施設、学校・幼稚園・保育所、オフィスなど、不特定多数の人が滞在・出入りするような室内空気環境マネジメントが必要とされる各種施設など様々な場所で応用できます。

【ご相談いただく企業様例】
 ・医療機関向けサプライヤー様:スマートフォンのアプリやシステムの使用料として新たな収益源とすることができます
 ・様々な施設(学校・幼稚園・保育所、オフィス‥等)を運営している方、施設にモノを収めている医療関係のサプライヤー様(メーカー、レンタル業)など
 ・付加価値の提案をお考えの建設業の方

図書館、オフィスなど 図書館、オフィスなど
図書館、オフィスなど
学校など公共施設 学校など公共施設
学校など公共施設
商業施設など 商業施設など
商業施設など

今回でご紹介したようなセンサーや無線技術などの最新テクノロジーを活用した業務効率化は、様々な場面で応用が可能ですし、ここでは登場していない最新技術を取り入れることも可能です。まずは、人手に頼っていた業務を自動化するところからはじめてみてはいかがでしょうか?

弊社では、お客様の課題・環境に合わせたご提案・コンサルティングから、実現方法の検討・開発・構築までまとめて支援させていただきますので、安心してお任せください。

「ものづくりコンサルティング」サービスについて

マクニカ「ものづくりコンサルティング」サービスの詳細は、コチラ

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本記事でご紹介したようなサービスを導入してみたい、まずは検討してみたいという方は、以下よりお気軽にご相談ください。