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本記事は、SPICE に用意されているドット・コマンドについての連載記事です。第6回目は、 LTspice内でユーザー定義関数を使用する際に使うコマンド(.func )について説明します。

 

最後のアンケートに回答頂くと、LTspice Help にあるユーザー 定義関数 (.func) コマンドの補足資料をダウンロード頂けます。Help 資料はネットリストベースの資料ですが、本記事のように 回路図ベースのシミュレーションを実行した解説資料を入手したい方はアンケート回答のご協力お願いします。

ユーザー定義関数 ( .func コマンド)

.func コマンドは、ユーザーが関数を定義して、LTspice 内で使えるようにするコマンドです。部品の値や動作条件などを変数(パラメーター)として設定し、柔軟に変更できるようにしたいときに使います。 特に、ビヘイビア電源などで数式を使って値を決める場合に便利です。

ユーザー定義関数の構文

ユーザー定義関数の表記について説明します。LTspice の構文 (Syntax. ) は、次の構文になります。< > は、設定時に必須項目となっています。 [ ] は、省略可能です。 
 
.func <name> ([args]) {<expression>}

項目

内容

name

任意の関数名を設定できます

myfunc

args

関数の変数を設定できます

x,y

expression

 関数の数式を設定できます

x+y

ユーザー定義関数の使用例

ここでは、次の回路を作成してユーザー定義関数の使用方法を確認します。

図1:ユーザー定義関数コマンド確認回路

図1:ユーザー定義関数コマンド確認回路

入力信号の設定

入力信号の設定は、次の回路でおこないました。

図2:入力信号の設定
図2:入力信号の設定

電源を配置し、Pulse設定で 0V ⇔ 1V の三角波の入力信号としました。
 

Pulseの設定方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

 

ユーザー定義関数の設定

ユーザー定義関数の設定と出力用の回路は、次のように作成しました。

図3:ユーザー定義関数の設定
図3:ユーザー定義関数の設定

SPICE Directive をクリックして、次の様に入力し.func コマンドによりユーザー定義関数を設定します。

amp(x,y) と言う関数名に、x と y の変数を使って、x*y と言う数式を定義しました。

 .func amp(x,y) x*y 

 

出力用の回路図としてビヘイビア電源B1を配置し、出力電圧 V に設定したユーザー定義関数 amp(2,V(A)) を使用しました。

V(A)は、図2の入力信号のノードA の電圧値です。これにより、出力OUTの電圧は、2*V(A) となります。

 

シミュレーション結果

シミュレーションの結果は、次の通りです。 入力信号が 0V ⇔ 1V の三角波 V(a)(緑色の波形)です。 ビヘイビア電源からの出力波形は、入力信号の2倍となるようにユーザー定義関数で設定してあります。 結果、出力V(OUT)は、 0V ⇔ 2V の三角波 V(OUT) (青色の波形)となっています。

図4:シミュレーション結果
図4:シミュレーション結果

マクニカで用意したの Help の解説資料は、ユーザー解析事例としてヘルプのネットリストを回路図で説明しています。解説資料を入手したい方は、アンケート回答のご協力お願いします。

 

ユーザー定義関数設定事例

1.   ユーザーが関数を定義して使用する方法
2.  サブサーキット内の動作を関数を使って定義 

 

ユーザー定義関数 (.func) コマンドの補足資料ダウンロード

LTspice ヘルプ内の ユーザー定義関数 (.func) コマンドの解説資料をダウンロード頂くことが可能です。アンケート記入後、補足資料ダウンロード URL をメールにて送付させていただきます。

ユーザー定義関数 (.func) コマンドの補足資料


今後こんなセミナーを実施して欲しい、こんな技術資料が欲しいなど、ご要望がありましたらアンケートの自由記述欄にご意見ください。皆様のご意見をもとに、お役に立てるようなセミナーの実施、技術資料の提供をさせて頂きたいと考えています。

最後に

まだLTspiceを使ったことがない方は、下記のリンクよりLTspiceをダウンロードしてみてください!
ぜひ、一度お試しください。
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もしLTspiceを今から始められる方でしたら、以下の一覧から「基本編」を見ることをお勧めします。  
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