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製造現場では、設備データの収集・分析やAI活用、システム統合など、デジタル化への取り組みが加速しています。SIMATIC IPC は、そうした取り組みを支えるシーメンスの産業用PC 製品群です。エッジ・組込みコンピューティングから高性能データ処理、産業用サーバ基盤まで対応し、幅広い製造現場のニーズに応えます。

本ページでは、SIMATIC IPC ポートフォリオの全体像や主要製品ラインアップに加え、用途や要求性能に応じた製品選定のポイントをご紹介します。

SIMATIC IPCで実現する製造現場のデジタル化

製造現場のデジタル化を推進するには、設備データの収集・分析から、AI や画像処理を活用した高度なデータ活用、さらに工場全体のシステム統合まで、用途に応じたコンピューティング基盤が求められます。SIMATIC IPC は、こうしたニーズに対応するため、エッジ・組込みコンピューティング、高性能産業用コンピューティング、産業用サーバ基盤の 3つの領域をカバーする製品ポートフォリオを展開しています。

エッジ・組込み型産業用コンピュータ
設備や装置に近い場所でデータ収集や制御を行う領域です。リアルタイム性が求められる設備制御やデータ収集、エッジコンピューティング環境の構築を支援します。
高性能産業用PC
AI、画像処理、データ解析など、高い処理性能を必要とするアプリケーションに対応する領域です。製造現場における高度なデータ活用やスマートファクトリー化を支えます。
産業用サーバ
工場内で発生するさまざまなデータを統合・管理するための領域です。SCADAシステムや仮想化環境など、工場全体の情報基盤構築を支援します。

SIMATIC IPCポートフォリオ全体像

SIMATIC IPC は、製造現場のデジタル化を支える幅広い産業用PC製品を提供しています。設備や装置の近くでデータ収集や制御を行う「エッジ・組込み型産業用コンピュータ」、AI や画像処理など高い処理性能が求められる「高性能産業用 PC」、工場全体のシステム統合を担う「産業用サーバ」まで、用途や要件に応じた製品を選択できます。

下図は、SIMATIC IPC の主要製品をデジタル化領域と製品カテゴリごとに整理したポートフォリオです。BXシリーズ、PXシリーズ、RWシリーズ、RSシリーズが、それぞれどの領域で活用できるかを示しています。

製品ラインアップ

ラックマウントPC

ラックマウント PC は、高い処理性能と拡張性を備えた19インチラックマウント型の産業用PC です。高性能なデータ処理や AI・画像処理といったアプリケーションから、工場全体のシステム基盤を支えるサーバ用途まで、幅広いニーズに対応します。用途や求められる性能に応じて、最適なモデルを選択できます。

─ RWシリーズ・RSシリーズの選び方 ─

求める用途
推奨モデル
高性能なデータ処理・演算処理
RW-543B
高性能コンピューティング
RW-528A / RW-548A
高性能コンピューティング・サーバ用途
RS-545A / RW-545A
産業用サーバ基盤
RS-717A
大規模な産業用サーバ基盤
RS-828A

ボックスPC

ボックス PC は、設備データの収集や設備制御を行うエッジコンピューティングから、AI や画像処理などの高性能アプリケーションまで幅広く対応する産業用PC です。コンパクトな筐体による装置組込みや制御盤内設置に対応し、高い信頼性と長期供給を実現します。BXシリーズでは、用途や求められる処理性能に応じて最適なモデルを選択できます。

─ BXシリーズの選び方 ─

求める性能・用途
推奨モデル
設備データ収集・設備監視
BX-21A
エッジコンピューティング・設備制御
BX-32ABX-35A
複数設備のデータ処理・高負荷アプリケーション
BX-39A
AI・画像処理・高度なデータ活用
BX-53BBX-54ABX-59A

パネルPC

パネル PC は、表示・操作機能とコンピューティング機能を 1台に統合した産業用PC です。設備監視や製造ラインの可視化、HMI(ヒューマンマシンインターフェース)用途に適しており、製造現場で求められる高い信頼性と操作性を実現します。また、高性能なプロセッサを搭載したモデルでは、設備監視だけでなく、画像処理や高度なアプリケーションにも対応可能です。

─ PXシリーズの選び方 ─

求める性能・用途
推奨モデル
設備監視、HMI、生産状況の可視化
PX-32A
高度な可視化、画像処理、高負荷アプリケーション
PX-39A

SIMATIC IPC選定のポイント

SIMATIC IPC を選定する際は、用途だけでなく、必要な処理性能や設置環境、将来的なシステム拡張性も考慮することが重要です。製造現場で求められる要件を整理することで、最適な製品を選定できます。

1. 用途に応じて選ぶ
まずは実現したい用途を明確にすることが重要です。
設備制御やデータ収集を行いたい
HMIによる設備監視や可視化を行いたい
AIや画像処理を活用したい
SCADAやサーバ基盤を構築したい
用途によって適した製品カテゴリやモデルが異なります。
2. 必要な処理性能を確認する
同じ製品カテゴリでも、求められる処理性能によって選ぶべきモデルは変わります。
データ収集・監視が中心
エッジコンピューティングを行いたい
AIや画像処理を実行したい
大量データを処理したい
必要な処理性能を整理することで、最適なモデルを選択できます。
3. 設置環境を考慮する
設置場所や運用環境も重要な選定ポイントです。
制御盤内への組込み
装置への実装
オペレーション端末としての利用
サーバルームへの設置
設置環境に応じて、ボックス PC、パネル PC、ラックマウント PCから最適な製品カテゴリを選定します。
4. 将来的な拡張性を考慮する
製造現場では、AI活用やデータ活用の拡大などに伴い、求められる処理能力が変化することがあります。現時点の要件だけでなく、将来的なシステム拡張も見据えた製品選定が重要です。

詳細仕様・製品情報

本ページでは、SIMATIC IPC ポートフォリオの全体像と主要製品ラインアップをご紹介しました。
各製品の詳細な仕様や構成オプション、対応ソフトウェアについては、シーメンス公式ページをご参照ください。

お問い合わせ

SIMATIC IPC の選定においては、単に製品カテゴリや性能で選ぶだけでなく、設備構成やシステム要件、処理内容に応じた適切な製品選定が重要です。特に、エッジコンピューティングや AI・画像処理、SCADA や仮想化基盤の構築など、高度なアプリケーションでは求められる性能や拡張性が大きく異なるため、用途に応じた最適なモデルを選択することで、システム全体の安定性や将来的な拡張性の向上につながります。

マクニカでは、用途や設備要件に応じた最適な SIMATIC IPC の選定をご支援しています。導入検討や製品選定、お見積りについてもお気軽にお問い合わせください。

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