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スマート・ライフサイクル・コントラクト (SLC) とは

設備の故障によるダウンタイムは、生産性の低下だけでなく、経営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に長期間稼働している装置では、部品の入手や修理対応に時間がかかり、復旧までの時間が大きな課題となります。

シーメンスが提供する「スマートライフサイクルコントラクト (SLC) 」は、こうした課題に対応するための年間サービス契約です。契約を締結することで、対象のシーメンス製品一式をシーメンスが国内倉庫に在庫化し、即納体制を構築します。これにより、故障時の早期復旧が可能となり、装置のダウンタイムを大幅に削減できます。さらに、企業側で高額部品を在庫として保有する必要がなくなるため、在庫管理コストの削減や資産計上の不要化といった財務面でのメリットも得られます。

契約による主なメリット

項目 お客様が得られる価値
故障時の早期復旧 装置が故障しても、国内倉庫から即時出荷されることで、復旧までの時間を大幅に短縮できます。生産停止による損失を最小限に抑えられます。
在庫管理不要 高額なスペアパーツを自社で保管する必要がなくなり、在庫管理の手間やコスト、資産計上の負担を削減できます。
品質保証された保管環境 部品は温湿度管理された環境で保管されるため、長期保管でも品質が維持され、安心して使用できます。
オプションサービスの活用 定期点検、トレーニング、デジタルサービス(測定・診断・バックアップ、予防保全、生産工程の可視化など)を追加することで、設備の安定稼働と技術力向上を図れます。

対象ユーザー

シーメンス製品を使っている、またはシーメンス製品が搭載された設備を使用している方
設備が長期稼働しており、部品供給に不安があるという方
高額部品の社内在庫が財務・管理面で負担になっているという方
故障対応に時間がかかり、生産停止リスクが高いという方
保守対応が属人化しており、標準化や外部委託を検討しているという方
予防保全や技術支援を取り入れたいが、社内リソースが不足しているという方

契約の有無による対応の違い:SLCがあるとどう変わるか

設備が故障したとき、SLC(スマートライフサイクルコントラクト)を締結しているかどうかで、対応のスピードと負担は大きく変わります。下図に示すように、契約の有無によって復旧までの流れが大きく異なります。

契約していない場合

故障が発生すると、ユーザーはまず販売店に問い合わせを行い、そこからシーメンスへ情報が伝達されます。その後、診断・見積・手配・受注・輸出入など複数のステップを経て、ようやく部品が納入されます。

SLC 契約を締結している場合

故障が発生した時点で、シーメンスはすでに契約内容・対象部品・設備情報を把握しています。そのため、診断後すぐに国内倉庫から部品を出荷でき、復旧までの時間を大幅に短縮できます。

SLC 契約の有無による比較

比較項目 契約なし SLC契約あり
シーメンスの対応開始 故障後に情報が届いてから 契約時点で設備情報を把握済み
部品手配 都度見積・受注 契約部品を即納
納期 輸出入含むため長期化 国内倉庫から即出荷
ダウンタイム 長期化の可能性あり 大幅に短縮可能

契約内容:対象部品と選べるサービス構成

SLC(スマートライフサイクルコントラクト)は、設備の安定稼働を支えるために、部品の在庫化と即納体制を基本としつつ、必要に応じてオプションサービスを追加できる柔軟な契約モデルです。

契約部品の対象カテゴリー

SLC 契約では、対象となる部品の種類に応じて「SML」のいずれかの契約プランを選択します。契約期間は初回 3年または 5年から選択可能です。下図に示すように、契約プランは部品の構成に応じて段階的に拡張される形で整理されています。

Sプラン
PCU・NCU・パネル類
「PCU(プロセス制御ユニット)」「NCU(数値制御ユニット)」「パネル類」などが対象です。
これらは操作・制御のインターフェースに関わる部品で、装置の基本的な操作系を構成します。
Mプラン
Sプラン+ドライブ類
Sプランの構成に加えて、「ドライブ類」が対象となります。
モーターや駆動装置の制御に使用される部品群で、動力系の保守に対応します。
Lプラン
Mプラン+PLC・電源等
Mプランの構成に加えて、「PLC(プログラマブルコントローラ)」「電源」などが対象となります。
制御盤の中核を担う制御機器で、設備の動作ロジックを管理する重要な要素です。

オプションサービス(追加可能)

契約に追加できるオプションサービスは、保守の質を高め、設備の予防保全や技術力向上を支援します。

オプション名 内容 期待される効果
定期点検 装置の状態を定期的に確認し、異常の早期発見を支援 故障の未然防止、保守計画の精度向上
トレーニング 保守対応や操作に関する技術教育を提供 社内技術力の底上げ、対応の標準化
デジタルサービス 測定・診断・バックアップ、予防保全、生産工程の可視化など トラブルの予兆検知、設備の稼働状況の見える化、保守の効率化

お問い合わせ

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