残渣(ざんさ)とは?処理方法から最新の有効活用事例まで徹底解説
残渣(ざんさ)とは
残渣(ざんさ)とは、ろ過、抽出、消化、燃焼などの物理的・化学的な処理を行った後に残る「残りかす」のことです。産業分野から日常生活まで、あらゆる場面で発生します。
代表的な残渣(ざんさ)を以下の表にまとめました。
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分類 |
残渣(ざんさ)の例 |
発生する工程 |
| 食品・農業系 | コーヒー粕、茶粕、果実の皮、稲わら | 飲料抽出、食品加工、収穫 |
| 産業廃棄物系 | 汚泥、燃え殻、ばいじん | 排水処理、焼却、ボイラー燃焼 |
| 化学・エネルギー系 | 蒸留残渣(ざんさ)、ろ過助剤、精製粕 | 石油精製、薬品製造 |
| 建設系 | 建設混合廃棄物、コンクリート塊 | 解体工事、インフラ整備 |
残渣(ざんさ)はそのまま捨てるともったいない?
残渣(ざんさ)の廃棄リスクについて
多くの残渣(ざんさ)、特に食品系や汚泥などは水分を多く含んでいます。これらを未処理のまま放置・廃棄をすると、以下のようなリスクが生じます。
・処理費の高コスト化:水分を多く含むことで残渣(ざんさ)の重量が増し、運搬費用や焼却時の燃料代が膨大になります。
・腐敗と悪臭:水分により腐敗が進行し、保管場所や作業エリアに悪臭が発生。作業環境の悪化や周囲への影響につながります。
・有害物質の流出:放置された残渣(ざんさ)から汚水が染み出し、土壌や河川を汚染する恐れがあります。
残渣(ざんさ)利用とは
このように残渣(ざんさ)は、処理の難しい廃棄物ですが、エネルギーや資材へと変換する「残渣(ざんさ)利用」の取り組みが注目されています。
例えば、稲わらやもみ殻などの「農業残渣(ざんさ)」は、微生物の力で発酵させることにより、エネルギー源となるメタンガスを取り出すことができます。また、食品加工工程で出る「食品残渣(ざんさ)」も、もとは栄養豊富な食材です。適切に処理を施せば、再び土に還る高品質な「肥料」へと生まれ変わります。
こうした点から残渣(ざんさ)は、適切な技術を組み合わせることで優れた再生資源になります。
残渣(ざんさ)の処理方法をご紹介
残渣(ざんさ)処理として一般的に実施されていたのが、焼却や埋め立て処理です。しかし、先述した通り残渣(ざんさ)は水分を多く含む場合があり、焼却コストや運搬コストがかかります。またこれらの方法では二酸化炭素の排出や有害物質の流出などの問題があり、こうした背景から、環境に配慮した処理方法へと見直しが進められています。
ここでは、焼却や埋め立て以外の処理方法を3つご紹介します。
乾燥・減量処理
残渣(ざんさ)処理において最大の課題となるのが「水分」です。水分を多く含んだ残渣(ざんさ)は腐敗しやすく、重量があるため運搬コストが高額になります。これに対して、熱を加えて水分を飛ばし、体積と重量を大幅に減らすのが「乾燥・減量処理」です。
この手法は、廃棄物処理コストの削減だけでなく、乾燥後の残渣(ざんさ)をたい肥や飼料、助燃剤として利用できる場合があり、サーキュラーエコノミー(循環経済)の観点からも注目されています。
製品紹介
メルトキングIoTは、廃棄物を高温で間接加熱し攪拌しながら乾燥させることにより、減量・滅菌する「ごみの乾燥減量装置」です。環境に配慮した「間接加熱方式」で廃棄物を乾燥・減量させるため、処理済品は肥料としてリサイクルが可能(※)です。
※処理物によっては利用できないものもあります。
微生物の力で分解処理
食品残渣(ざんさ)や有機汚泥など、有機物比率の高い残渣(ざんさ)には、微生物の力を利用して分解する処理方法が適しています。薬品を使わず、自然界の仕組みを活かして処理するため、環境負荷が低いことが特徴です。
製品紹介
イーキューブは微生物の力で食品残渣(ざんさ)や生ごみを水に変える、減容率100%の完全完結型の生ごみ処理機です。生ごみをすり潰すと共に微生物が分解し、処理が終わった後に残った水分は浄化槽や下水に排出することが可能です。
処理量は最小10㎏~最大750㎏まで、生ごみの排出量に応じて様々なサイズをご用意しています。
搾って脱水・減量処理
食品残渣(ざんさ)や、排水処理工程で発生する汚泥など、含水率の高い残渣(ざんさ)に対して有効なのが「脱水処理」です。脱水処理では、機械的に圧力をかけて水分を搾り出すことで、残渣(ざんさ)を脱水・軽量化します。
廃棄前に実施することで後続工程のエネルギー負荷を下げ、処理全体のコスト削減につながります。また、無機汚泥にも対応できる点が特長です。
製品紹介
スクリュープレス脱水機は、独自の構造により目詰まりを抑えながら、高い脱水性能を発揮します。メンテナンス性が高く、ランニングコストを抑えながら確実な減量化を実現したい現場に最適です。
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