メルトキングとは
メルトキングは廃棄物を高温で熱することで、乾燥・減量・滅菌する乾燥減量装置です。
環境に配慮した「間接加熱方式」で、廃棄物を乾燥・減量させるため、処理済品は可燃性の固形物となり肥料や飼料、助燃材としてリサイクルが可能で、SDGsの達成に貢献する製品です。(※1)メルトキングを導入することで、廃棄物の処理・運搬で発生するCO2排出量の削減や燃料の削減といった効果も期待でき、脱炭素社会の実現に大きく貢献することが可能です。
屋外・屋内で使用可能で、水分の多い生野菜や食品残渣の処理に効果的なメルトキングDNXと、紙おむつなど水分の多い感染症廃棄物を安全に処理可能なメルトキングMDの2種類があります。
※1:処理物によっては利用できないものもあります。
メルトキングの特徴
廃棄物を1/5〜1/10に減菌・減量
減量室の空気を遮断し、間接加熱で食料残渣や感染性廃棄物の水分を蒸発させることで、滅菌・減量します。
含水量によっては最大1/50に乾燥減量することが可能です。
処理コストの大幅削減
産業廃棄物を減量処理することで排出量を抑え、処理費用を削減します。
廃棄物の投入・排出作業以外は全自動運転のため、作業コストもかかりません。
環境にやさしい処理方式
間接加熱式で廃棄物を燃焼しないため、ダストの飛散がなくダイオキシンが発生しません。
特許の脱臭技術により、処理後の蒸気の臭気を大幅に削減、稼働音も静かです。
メルトキングMDは川崎市の病院に導入実績があり、ダイオキシン類以外の排煙指定物質について、川崎市が定めた厳格な基準値に基づく濃度の許容限度をすべてクリアしています。
処理済品のリサイクル
一般の焼却炉と異なり、廃棄物を燃焼させていない(=酸化反応が無い)ため、処理済品は灰にはならず元のエネルギーが残った可燃性の固形物となります。そのため、RDF(Refuse Derived Fuel)固形燃料や肥料や飼料へのリサイクルが可能です。
■処理済品の自社活用例
①食品工場で出た野菜くずをメルトキングで乾燥・減量処理
②処理済品を自社の畑の肥料として活用
メルトキングの仕組み
① 廃棄物投入後、運転スイッチON
② 投入された廃棄物(生ゴミ・感染性廃棄物等)を間接的に加熱室の周囲をバーナーで加熱し、蒸し焼きにします
③ 加熱温度を抑制しつつ廃棄物を攪拌し乾燥を促しながら細かくします
④ 高温蓄熱構造で発生したガスや臭気を上部の脱臭バーナーで加熱し脱臭後、排出します
⑤ 冷却停止設定温度まで冷却すると、自動的に停止します
製品仕様
乾燥減量装置メルトキングDNX
<対象の廃棄物>
●処理可能
野菜くず、果物くず、魚・肉の調理くず、残飯、汚泥、芝 など
●投入禁止
塩化ビニール製品、石油・廃油類、金属、本など束ねた紙、衣類 など
乾燥滅菌減量装置メルトキングMD
<対象の廃棄物>
●処理可能
紙おむつ、血液の付着したガーゼ、防護服、細かく裁断した紙、生ごみ など
●投入禁止
スプレー缶、有機溶剤、劇毒物、火薬類、多量のアルコール類、注射針・メスなど鋭利な物、パラフィンのような引火点の低い燃料、
塩化ビニール製品、石油・廃油類、金属、本など束ねた紙、衣類 など
導入事例
DNXシリーズは食品加工工場やリゾート施設、産廃業者など、MDシリーズは病院、介護施設など様々な場所で使用されています。