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産業ロボットや医療機器、テスターなどの機器は、センサー用の高精度なアナログ信号処理回路が多く実装されており、それらアナログ回路にはプラス・マイナス電源が必要になります。また、センサーノードでの想定外故障によるシステム全体への波及を防ぐという信頼性上の理由から、電源の絶縁化が必須となっています。

この度、マクニカでは、産業ロボットや医療機器、テスターなどのアナログ回路向けに特化した、プッシュプルの低ノイズ、小型、最大24Vまでの高電圧の機能絶縁タイプ可変入出力DC/DC電源のリファレンス・ボードを開発しました。

お客様のアプリケーションに合わせた可変電圧出力と固定電圧出力の2回路構成の機能絶縁を利用できますので、さまざまな絶縁型電源アプリケーションへ幅広いカバレッジを実現します。
このリファレンスボードは、アナログ・デバイセズ社の絶縁電源コントローラーIC(型式:LT3999)と汎用トランス(Wurth Elektronik社型番:750344900 )を用いて設計しています。絶縁電源は、トランスの入手性が問題となることが多いですが、汎用品であるため安心して産業ロボットや医療機器向けのシステムに適用できます。

また、強化絶縁電源が必要なアプリケーション向けに強化絶縁トランスオプションを用意しています。

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回路図、レイアウト、BOMリスト

製品特長

  • LT3999を用いた2種類の機能絶縁電源を評価可能
    • 電源回路①:24V入力から±15V、±12V、±5Vの機能絶縁電源を出力(ジャンパー設定による)
    • 電源回路②:24V~5V入力電圧を絶縁した同電圧を出力(公称許容差±10%)
    • LT3999特長
      • ソリューション実装面積の小さい、絶縁された電力を供給するモノリシック、高電圧、高周波数のDC/DCトランス・ドライバー
      • 広い入力動作範囲:2.7V~36V
      • 低ノイズの回路構成
      • 位相のずれを切り替える1A電流制限パワー・スイッチが2つあり、デューティ・サイクルをプログラムして出力電圧を調整可能

製品仕様

型名:ALT3999ISOPWREF

・電源回路①(機能絶縁、±出力)

入力電圧

24V, 12V(ジャンパー設定による)

出力電圧

±15V, ±12V, ±5V(ジャンパー設定による)

出力電流

100mA


・電源回路②(機能絶縁のみ)

入力電圧 5V~24V
出力電圧 5V~24V(公称値)
出力電流 200mA

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