SensorTagをIBM Watson IoT Platformに接続

Texas Instruments社のSensorTag(CC2650STK)は10種類の低消費電力センサと3種類の無線規格に対応するデバイスが内蔵された評価キットです。内蔵した無線のうちBluetooth Smartを利用したSensorTag専用のスマートフォンアプリ (iOS, Android)を使用することで、簡単にスマートフォンに接続することができます。

また、Texas Instruments社は「Watson IoT Platform パートナーエコシステム」にビジネスパートナーとして参加していますのでIoT向けのクラウド・ベースのプラットフォーム、IBM Watson IoT Platformへのサンプル接続が簡単にできます。加えて、IBM Watson IoT Platformを利用することで、センサ・データの可視化を実現することができます。

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Watson IoT Platformの詳細についてはIBM社のホームページをご参照ください。
https://www.ibm.com/internet-of-things/jp-ja/iot-solutions/watson-iot-platform/

IBM Watson IoT PlatformのQuickstartに接続

SensorTag専用のアプリは、IBM IoTF(IoT Foundations) 環境に用意されている QuickStart と呼ばれる MQTT ブローカーに接続します。準備する物はスマートフォンとSensorTagだけです。事前にSensorTagのアプリをダウンロードしておいて下さい。

準備ができたら、まずはクラウドの設定を確認します。

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1. SensorTagアプリを起動します。

2. SensorTagのアイコンをタップし接続します。

3. 表示されたリストからCloud configuretionを選択します。

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4. Cloud configuretionの設定でALLを選択します。

5. IBM IoTF Quickstartを選択します。

6. Backをタップし"2"の画面まで戻ります。



続いてクラウド(Quickstart)に接続します。

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1. Backで最初の画面に戻ったら再度、SensorTagのアイコンをタップします。

2. Sensor Viewを選択します。

3. 画面最上部にあるCloud viewでPush to cloudをタップします。

4. ×が外れたらクラウドに接続完了です。Click cell to see cloud configurationをタップします。

 

※もし×が外れなかった場合、Proxyの関係でMQTTのパケットが通っていないケースが考えられるのでWi-Fiをオフにしてみてください。



Watson IoT Platform を使ってSensorTagデータを可視化

画面のページ下部にURLが記載されていますのでこれをタップするとブラウザでIBM Watson IoT Platformのページが開きます。
下にスクロールすると表が現れます。この表に記載された行ををタップすると、該当するセンサの値をグラフ化して確認することが出来ます。同じURLをPCのブラウザからアクセスすれば、パソコン上での表示も可能です。

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以上でWatson IoT Platformへの接続は完了です。
今回使用したサンプルページでは約30秒間分のグラフ(データは上書き)が表示されます。通常、クラウドサービスでは登録が必要な場合が多いのですが、ここまでの作業であれば、一切、登録は不要です。更にWatson IoT Platformの機能を使用したい方は、サインインを行えば、デバイスの管理やダッシュボードを使用した可視化も行えるので、遠隔の監視など様々な検証に利用できそうです。


SensorTag(CC2650STK)は多種類のセンサを搭載!

Watson IoT Platformへの接続に使用したSensorTagを改めてご紹介します。
SensorTagは10種類のセンサーをクラウドに接続でき、IoT デバイスの試作を素早く簡単に行える評価キットです。開発のエキスパートでなくても IoT を実現できるように開発されており、更に Apple 社の iBeacon™ テクノロジーもサポートしています。SensorTagアプリ(iOS と Android で利用可能)を使用すれば、簡潔なセンサ・アプリケーションを迅速かつ簡単に作成できます。
また、SensorTagプラットフォーム向けに専用のデバッガを用意しており、新しいセンサ、ディスプレイ、ライティングなど独自の機能を追加が可能です。

SensorTagの特長

・センサのデータにクラウド接続機能を組み合わせた次世代 IoT 開発キット
・単一のキットで、複数の無線通信規格に対応(Bluetooth Smart、6LoWPAN、ZigBee をサポート)
・低消費電力のプラットフォームとセンサを搭載
・SensorTagアプリまたはクラウドでセンサ・データ表示
・オープン・ソースの設計ファイルとソフトウェアの提供
・日本の技適取得済み

SensorTagに搭載された多種類のセンサ

・周囲温度センサ
・周辺光センサ
・湿度センサ
・大気圧センサ
・加速度計
・ジャイロスコープ
・コンパス
・磁気センサ
・デジタル・マイク

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