Agilex™ 5 FPGA & SoC FPGA E シリーズ (以下 Agilex™ 5 E) は、Quartus® Prime Pro Edition で開発をおこないます。

通常、Quartus® Prime Pro Edition は有償の開発ソフトウェアであるため、SW-ONE-QUARTUS ライセンスを購入して使用しますが、

Agilex™ 5 E を開発する場合は、無償で使用することもできます。

(※ SW-ONE-QUARTUS ライセンスをご利用のユーザーは、改めて Agilex™ 5 E 向け Quartus® Prime Pro Edition 無償ライセンスを取得する必要はありません。)

  

ここでは、Agilex™ 5 E 開発向け Quartus® Prime Pro Edition 無償ライセンスファイルを取得する方法 をご案内します。

ライセンスの概要

Agilex™ 5 E 開発向け Quartus® Prime Pro Edition 無償ライセンスファイルの概要は、以下のとおりです。

 

ライセンスの申請および取得 無料
メンテナンス期間

1年間

※ ライセンスのメンテナンス期限内にリリースされたバージョンの範囲内でご利用いただけます。

ライセンス使用期限

1年間

 

このライセンスファイルを取得する方法は、2通りあります。

[A] Quartus® Prime で自動取得する方法

[B] Self-Service License Center (SSLC) で取得する方法

・ Quartus Prime 起動時に ライセンスファイルが自動で取得および設定されます。

・ 取得に使用される NIC ID は、自動検出された MAC アドレスが使用されます。

・ 取得できるライセンス形態は FIXED のみです。

・ ユーザー自ら 事前に SSLC でライセンスファイルを取得します。      

・ 任意の NIC ID でライセンスが取得できます。

・ 1つの NIC ID に対して FIXED or FLOAT を指定できます。

※ いずれの方法も、ライセンス取得時にインターネットへの接続が必須です。

[A] Quartus® Prime で自動取得する方法

A1. Quartus® Prime Pro Edition を起動する

Windows OS の場合は、[スタート] ➤ Intel FPGA <version_build> Pro Edition ➤ Quartus (Quartus Prime <version>) をクリック、もしくはデスクトップに生成した Quartus® Prime のショートカット・アイコンをダブルクリックしてください。

Linux OS の場合は、ターミナルから quartus コマンドを実行して GUI を起動させます。

A2. License Setup Required からオプションを選択する

有償ライセンス SW-ONE-QUARTUS がセットされていないため、License Setup Required ウィンドウが表示されます。

選択項目の中から "Get-Agilex 5-E Series no-cost license" を選択し OK ボタンをクリックすると、自動的にライセンスファイルを取得する処理が開始されます。

そのまましばらく待ちます。

下左側のメッセージウィンドウが表示されれば、ライセンスファイルの取得と設定は完了です。

OK ボタンをクリックすると Quartus® Prime Pro Edition が起動しますので、そのまま使用してください。

以上で、Agilex™ 5 E 開発向け Quartus® Prime Pro Edition 無償ライセンスファイルの取得および設定は完了です。

 

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[B] Self-Service License Center (SSLC) で取得する方法

このライセンスファイルを取得するための作業フローは、以下4つです。

 

B1

インテルアカウント

にサインイン

B2

ライセンスセンター

にサインイン

B3

新規パソコンを登録

B4

ライセンスを

パソコンへ割り当てる

(ライセンスファイル発行)

 

以下より、各フローの詳細をご案内します。

B1. インテルアカウントにサインイン

"インテル FPGA & プログラマブル・デバイス" のホームページ へアクセスし、画面右上の 人型のアイコン をクリックします。

サインイン用の画面が出現しますので、アカウント作成時に登録した メールアドレス を入力し [次へ] をクリックします。

[Notes]

アカウントをお持ちでない場合は、インテルアカウントに新規登録する方法 をご覧ください。

サインイン画面

Microsoft Azure AD の認証システムを経て、サインインが完了します。

 

もしも サインインがうまくいかない場合は、カスタマーサポート へお問い合わせください。

[Notes]

既存のサインイン用アカウントのメールアドレスが共有アドレス (グループアドレス) の場合は、現在ご利用いただけません。

管理者のメールアドレスを サインイン可能なメールアドレスにご変更いただく必要がございますので、弊社の担当者へお問い合わせください。

 

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B2. ライセンスセンターにサインイン

言語選択から "United States (English)" を指定し、再び画面右上の 人型のアイコン をクリックするとメニューが表示されます。

(※ 日本語ではメニューが表示されない場合があります。)
ここから [Intel® FPGA Self Service Licensing Center] を選択します。

My Tools メニュー

もし "United States (English)" に切り替えても [Intel® FPGA Self Service Licensing Center] がメニューに表示されない場合は、

以下のリンクをクリックし、ライセンスセンター用のサインインページへ移動してください。

Intel® FPGA Self-Service Licensing Center

 

ライセンスセンター用のサインインページが表示されます。

画面左に位置する [Already enrolled ? -Sign In here] をクリックしてサインインします。

[Notes]

ライセンスセンターに初めてサインインするお客様は、インテル® FPGA セルフサービス・ライセンスセンターに新規登録する方法 をご覧ください。

インテル FPGA セルフサービス・ライセンスセンターへサインイン

ライセンスセンターのトップページが表示されれば、アクセス完了です。

ライセンスセンターのトップ画面

方法[B]の作業フローへ戻る

B3. 新規にパソコンを登録

ライセンスを発行するパソコンの情報を新規に登録します。
すでにライセンスセンターに登録してあるパソコンに対してライセンスを紐づける場合は、

この作業をスキップし、B4. ライセンスをパソコンへ割り当てる へ進んでください。

 

1. [コンピューターとライセンスファイル] メニューをクリックし、[すべてのコンピューター] を選択します。

  (登録済みのパソコン情報が表示されます。)

2. 画面右上にある [新規] をクリックします。
  ※ 注意! ”コンピューターの削除” 機能がないため、一度登録したパソコンの情報は削除できません。

コンピューターとライセンスファイル

 

3. 登録するパソコンの情報を入力します。

新規コンピューターの登録
項目 説明
プライマリー・コンピューター名 登録するパソコンのライセンス・センター上での識別名を入力します。
プライマリー・コンピューター名は、登録後に変更が可能です。
プライマリー・コンピューターの種類
NIC ID を選択します。
License Type

使用するライセンス形態を指定します。

FIXED または FLOAT から選択してください。

Primary Computer ID

FIXED で使用する場合は、Quartus® Prime Pro Edition を使用する (コンパイルする) パソコンの NIC ID を入力します。

FLOAT で使用する場合は、ライセンスサーバーに用いるパソコンの NIC ID または HOST ID を入力します。

コンパニオン ID 1 / 2

入力は任意です。

[Notes]

・コンパニオン・ライセンスについては、コンパニオン・ライセンスを取得する方法 をご覧ください。

・License Type に FIXED を選択した場合にのみ表示される項目です。

・登録後、NIC ID を変更することはできますが、空欄にすることはできません。

・ライセンスを紐づけた後に これらの NIC ID を登録または変更した場合は、メンテナンス有効期間中に変更可能な ID 数 (最大3回) が減ります。

リダンダント・サーバー ID 1/2

ライセンスサーバーをリダンダント形式で運用している場合にのみ入力してください。

[Notes]

・License Type に FLOAT を選択した場合にのみ表示される項目です。

・登録後、NIC ID を変更することはできますが、空欄にすることはできません。

・ライセンスを紐づけた後に これらの NIC ID を登録または変更した場合は、メンテナンス有効期間中に変更可能な ID 数 (最大3回) が減ります。

 

4. [Save] ボタンクリックします。登録が完了したことを示すメッセージが表示されます。

 

5. [コンピューターとライセンスファイル] メニューに登録したパソコン情報が表示されることを確認できたら、登録完了です。

方法[B]の作業フローへ戻る

B4. ライセンスをパソコンへ割り当てる

ライセンスを登録済みのパソコンに紐づけます。

  

1. [評価版または無料ライセンスの登録] メニューをクリックします。
 

2. 以下を参考に、製品リストから以下のライセンス項目を選択します。

   ・Agilex 5 E-Series FPGA Software Enablement (License: SW-AGILEX-5E)

   [Notes]

    ライセンスセンターのご利用時期により、製品の掲載順は異なる場合があります。

   

3. 左下に位置するシート数欄に、申請する NIC ID に対するライセンス本数を入力します。

  FIXED の場合は 1、FLOAT の場合は運用する本数を入力してください。

 

4. 右下に位置する [次へ] ボタンをクリックします。

Agilex 5 E 用のライセンスを選択

 

5. "既存のコンピューターを選択" のリストから このライセンスを割り当てたい 登録済みのコンピューター情報を選択します。

 

6. 下部に記載された利用の同意およびフィードバックに関する内容を確認し、同意する場合は項目に ✔ をつけます。

コンピューターの割り当て

 

7. [作成] ボタンをクリックします。

  アカウント登録している E-mail アドレス宛てにライセンスファイルが送付されます。

 

添付されたライセンスファイルは、ライセンスを使用するパソコンに保存してください。ファイルの拡張子は.dat で保存することを推奨します。

ファイル名を変更する場合、ならびに保存するフォルダーパスには、全角およびスペースは使用しないでください。

取得したライセンスファイルは、ライセンス形態 (FIXED / FLOAT) に応じてライセンス設定をおこなってください。

発行済みのライセンスファイルは、ライセンスセンターで再発行が可能です。取得方法は、こちら をご覧ください。

 

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以上で、Agilex™ 5 E 開発向け Quartus® Prime Pro Edition 無償ライセンスファイルの取得および設定は完了です。

  

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