LED用語集

光色 および 演色

ランプ自体の光色:色温度 (単位:K ケルビン)

ランプの光色はランプが放射する光の見掛けの色(ランプの色度)に関係し、相関色温度(TCP)によって表現します。
光色は相関色温度(TCP)に応じて、通常、下表のように3グループに分類されます。
光色の選択は心理状態、および美的感覚にかかわる問題であり、自然に見えるように考慮して行います。

ランプ

光色

相関色温度(TCP)

白熱電球

暖色

3,300 K 未満

白色蛍光灯

中間色

3,300〜5,300 K

透明水銀灯

涼色

5,300 K を超える

演色 (Ra)

JIS Z 8726による平均演色評価数(Ra)は、自然光が当たったときの色を、光源がどの程度再現しているかを客観的に示す指標です。
平均演色評価数の最大値を100とし、この値は演色の質の低下に伴って減少します。
また、JIS Z 9101による安全色彩は、常に認識でき、明確に識別できなければなりません。
例)ShinyU LEDの演色性(Ra)は80

均斉度と保守率

照度均斉度(しょうどきんせいど) (Uo):最小照度 / 平均照度

特定の範囲内における照度分布の均一性を表す指標です。
1に近いほど明るさのむらが少ないことになります。

【計算式】照度均斉度=最小照度÷平均照度

輝度均斉度(きどきんせいど):最小輝度 / 平均輝度

特定の範囲内における輝度分布の均一性を表す指標です。
道路照明では重要な指標です。
1に近いほど輝度のむらが少ないことになります。

【計算式】輝度均斉度=最小輝度÷平均輝度

保守率

光源の経時変化や、光源や器具のほこり等の埋積などによる汚れにより光束が減少するため、これを補う目的であらかじめ見込んでおく係数です。

グレア

視野内の不適切な輝度分布、または極端な輝度対比によって生じる感覚であり、不快感、および見る能力の低下を伴います。
その生じ方によって直接グレア、反射グレア、光幕反射(光沢面によって生じる)と呼ばれます。
これらのグレアは作業上の誤り、疲労、事故などの原因になります。

屋内統一グレア評価値(UGR:Unified Glare Rating)

1995年にCIEが屋内照明施設のために規定した、不快グレア評価方法に基づく値です。(以下UGRという)

屋内統一グレア制限値(UGRL)

照明施設に対して許容できるUGR値の上限値 です。(以下UGR制限値という)

屋内不快グレア計算方法
屋内照明施設に対する不快グレアの評価は、屋内統一グレア評価方法に基づいて次の式によって求めます。
照明施設のUGRはJIS照明基準総則(JIS Z9110:2010)に示すUGR制限値(UGRL)を超えないことが望ましいです。
屋内統一グレア評価方法の詳細はCIE 117をご参照ください。

Lb

背景輝度(cd/m2)

L

観測者の目の方向に対するそれぞれの照明器具の発光部の輝度(cd/m2)

ω

観測者の目の方向に対するそれぞれの照明器具の発光部の立体角(sr)

p

それぞれの照明器具の視線からの隔たりに関するGuthの位置指数

■UGR段階とグレアの程度との関係

UGR段階

グレアの程度

28

ひどすぎると感じ始める

25

不快である

22

不快であると感じ始める

19

気になる

16

気になると感じ始める

13

感じられる

10

感じ始める

屋外グレア評価値 (GR:Glare Rating,)

1994年にCIEが屋外スポーツおよび広場照明施設のために規定した不快グレア評価方法に基づく値 です。(以下GRという)

屋外グレア制限値 (GRL)

屋外照明施設に対して許容できるGR値の上限値です。 (以下GR制限値という)

屋外不快グレア計算方法
屋外照明施設に対する不快グレアは、屋外グレア評価方法に基づいて次の式によって求めます。
照明施設のGRはJIS照明基準総則(JIS Z9110:2010)に示すGR制限値(GRL)を超えないことが望ましいです。
屋外グレア評価方法の詳細はCIE 112をご参照ください。

Lvl

個々の照明器具によって生じる等価光幕輝度(cd/m2)の合計

Eeye

観測者の視線に対して垂直な面の照度(lx)(水平下方2°)

θ

観測者の視線と個々の照明器具とのなす角度(°)

Lve

環境の等価光幕輝度(cd/m2)

ρ

領域(地面など)の平均反射率

Ehav

領域(地面など)の平均照度(lx)

■GR段階とグレアの程度との関係

GR段階

グレアの程度

90

耐えられない

70

じゃまになる

50

許容できる限界

30

あまり気にならない

10

気にならない