
「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」加盟のご報告
このたびマクニカは、ペロブスカイト太陽電池の社会実装を推進するため、「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」に加盟しました。

ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会 第一回全体会合の集合写真
協議会の設立趣旨・目的
近年、気候変動対策やカーボンニュートラルの推進が世界的な課題となっており、再生可能エネルギーの導入拡大が急務となっています。特に、次世代の発電技術として期待されるペロブスカイト太陽電池(PSC)は、高効率・低コスト・軽量性に優れ、新たなエネルギーインフラの構築に貢献できる可能性を秘めています。
しかしながら、PSCの社会実装には、技術開発の推進、施工・保守手法の確立、法制度への適応、回収・リサイクルの仕組みの整備など、多くの課題が存在します。これらの課題を解決し、PSCの早期実用化を実現するためには、産官学の連携を強化し、社会全体での取り組みを推進することが必要不可欠です。
このような背景のもと、私たちは「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」を設立し、PSCの開発・普及に向けた包括的な取り組みを推進していきます。本協議会は、持続可能なエネルギー社会の実現を目指し、革新的な発電技術であるPSCの研究開発、製造、実証を通して PSCの普及促進を行うことを目的としています。
また本協議会では、ペロブスカイト太陽電池の発明者である桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が、幹事および技術面の統括を担う最高技術顧問として就任しています。
マクニカの役割・今後の展望
本協議会においてマクニカは、会長として株式会社マクニカの脇坂正臣(イノベーション戦略事業本部 サーキュラーエコノミー事業部 事業部長)が就任しました。また、幹事には阿部博(同事業部 カーボンニュートラル技術実証推進室 室長)が参画しています。
これまでマクニカは株式会社麗光、ペクセル・テクノロジーズ株式会社と共に、環境省の地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発実証に採択され、横浜大さん橋にて国産PSCの技術開発実証を行っています。今後も協議会参加各社と連携し、国産PSCの社会実装の加速と国際競争力強化のために多様な実証に挑戦してまいります。
