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“塗るだけ”で消費電力2割削減!
次世代へ向けた製品開発や環境への取り組みを続けるメーカーも太鼓判の「マクニカット」

USER PROFILE
■企業情報:オリエンタルモーター株式会社
■事業内容:
1950年に設立され、精密小型モーターおよび制御用電子回路などの開発・製造・販売事業を展開。とくにファクトリーオートメーション市場向けのステッピングモーターや、小型モーターの分野で高いシェアを誇ります。また、近年はアクチュエーターやロボットなどの分野において、顧客の望むモーションの提供にも貢献しています。 

■インタビュー対象者:
オリエンタルモーター株式会社
鶴岡カンパニー
人事総務統括部業務部業務課 主任
環境推進役 鶴岡地区電気保安担当
佐々木誠 様

サマリー

背景

 高品質なモーターを提供しつつ、環境配慮製品と事業活動の二軸で環境問題を意識

課題

 消費エネルギーの9割は電力、その削減に向けた取り組み

選定

 製品説明の明快さと、データ比較ができることに納得感

現状運用

 異なる事業所のメンバーにも波及した魅力

今後

 横展開をしつつ、省エネの効果に期待

背景

生活を支えるモーター製造のかたわら、環境への取り組みにも大きく注力

私が所属する鶴岡地区では、中央事業所と西事業所の2拠点で、動力モーターの「ACモーター」、永久磁石を採用したモーターを回路で制御する小型・軽量・高出力・高効率な「ブラシレスモーター」、モーターの出力軸に装着しトルクアップや回転速度の調整をおこなう「ギアヘッド」、モーターを制御する回路である「ドライバ」、プロペラで風を送って温度調整できる「ファンモーター」などを生産しています。

これらのモーターは、工場内で物を運ぶコンベアや自動搬送装置(AGVAMR)の駆動部・計量器や包装機、播種機などの食品機械や農業機械、ETCゲートやATMなどの交通機器、金融機器、街の中では回転寿司のレーンやサービスロボット、監視カメラなど、さまざまな業界、シーンで使われています。あらゆるお客様の動きのニーズに応えるための多くの製品バリエーションと、必要な製品を、必要なときにお届けする安定供給の仕組みがあることも弊社の強みです。

1台のご注文でも100個のご注文でもお客様に不良品を流すことがないように」という考えのもと、生産をおこなっています。

モーターを作ったり動かしたりするには電気が必要不可欠ですが、社会的には2050年に向けたカーボンニュートラル推進の流れで、省エネが求められています。そこで弊社では、製品における取り組みと事業活動の二軸による環境への取り組みを、「オリエンタルモーターレポート 2024」のなかで公表しています。

▲「オリエンタルレポート 2024」の1ページ。オリエンタルモーター様の取り組みが詳細に解説されています。

事業活動では、再生可能エネルギーへの置き換えや全員参加の省エネ活動を積極的に推進しています。製品における取り組みでは、お客様のCO2削減に貢献できる省エネで小型・高出力なモーターであるブラシレスモーターの拡販に力を入れています。また、自社でもモーターを活用しているところは、より省エネ化できるものに置き換えていくなどのカーボンニュートラル活動を進めています。

課題

生産設備以外での省エネがカギに

弊社は「2030年までに2013年比でCO2の排出量を50%カットすること」を目標に活動をしています。そんななかでも多くのモーターを作って売上を伸ばしていかなければなりませんが、モーターを作るためには電気をたくさん使います。実際のところ、弊社が使っているエネルギーは灯油やガソリンなどの化石燃料系も含めて9割以上が電気であることが分かっています。そのため、まずは電気を省エネ化する活動から始めました。

「電気を見える化しましょう」という提案をよくいただきますが、じつは「見える化」自体は10年ほど前からおこなっていました。ただ、製造条件が変わってしまうと品質に影響が出るおそれもあるため、生産設備の省エネには着手できていませんでした。

そこで、2024年から環境面の担当として建物や空調の施設管理を任された私は、社員の働く環境が良くなり、かつ省エネができればと思いながら情報を集めていました。その途中で出会ったのが、「マクニカット」だったのです。

選定

同一条件での比較によって効果を実感しやすかった

省エネや断熱に関する売り込みは過去にも多くありましたが、信憑性に欠けるものが多かったというのが正直なところです。たとえば、過去には「社屋の屋根に遮熱効果をもつ通常より高額な塗料を塗った」 「折半屋根ではない屋上に数千万の防水シートを設置した」といった話を聞いた気もするのですが、誰もその効果を数値では確認できていませんでした。

しかし、「マクニカット」は違いました。まず、「光を跳ね返せます」 「塗料に厚みがあり、中に入っている中空ビーズにより、発泡スチロールのような断熱効果が期待できます」といった説明にとても納得感がありました。また、ひとつのフロアに同じ出力のABという空調機があり、それらの室外機の片方に「マクニカット」を塗り、もう片方に塗らなかった場合どうなるのか、という実験ができたことも決め手になりました。

通常、こうした改善は昨年との比較データがよく使われますが、そもそも年によって気温は違うので、ちゃんとした効果を見せるのは難しいことです。その点、「マクニカット」は同一の条件のもと比較ができたので、説得力があると感じました。やはり、データが見える化できることは大きいですね。

現状運用

別の事業所の環境担当も魅力を感じている

最初にお試しで「マクニカット」を塗ったのは2022年の3月で、そこから1年間データを取り効果を確認し、20233月初旬に本格的な施工をしてもらい、よい結果を残せました。

直近では新社屋の1年分のデータも取れており、「そんなに効果があるならやってみよう」という話にもなっています。別の事業所の環境担当も「塗るだけで電気量が2割抑えられるなら」と魅力を感じているようです。塗ったあとはとくにメンテナンスをしなくてよい点も大きな魅力ですね。

今後

横展開の準備も完了、毎年塗っていきたい

今後も鶴岡中央事業所、鶴岡西事業所をはじめ、全社に横展開したいと考えています。古い空調機を毎年更新していくので、そちらにも順繰りでぜひご協力いただきたいですね。

鶴岡地区で使っている電力は3040%くらいが空調なので、すべてに塗装すればその2割にあたる68%ほどCO2排出量が減らせる計算になります。これは2030年の50%削減に向けて大きなインパクトを与える数字なので、今からが楽しみです。

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