SDGsをはじめとした環境配慮に最適なLED照明への転換を実現
庫内作業に向けた環境整備に欠かせない高効率産業用LED照明「ShinyU」

USER PROFILE
■企業情報:西鉄運輸株式会社
■業務内容:
西鉄運輸は、バス・電車をはじめとする運輸事業や物流・街づくり・流通・ホテルなどの事業を展開する「にしてつグループ」の一員として、1948年の創業以来、多くの皆様に支えられ、トラックによる輸配送を中心とする企業から、お客様のご要望にお応えして最適な提案を行い、「物流」そのものをお任せいただく「総合物流企業」へと姿を変え、今日を迎えております。当社は、「安全」を最優先する企業風土と長年培った「経験」やお客様の「信頼」を活かしながら、より良い姿を追求すべく果敢に「挑戦」し、物流を通じ社会へ「貢献」する企業として、お客様とともに成長するとともに、物流業の責務を果たすべく全社一丸となって事業活動を継続してまいります。

サマリー

背景

 ・SDGsへの積極的な取り組みを進めながら、総合物流企業として業界をけん引

課題

 ・環境負荷軽減につなげながら、作業環境の改善に期待されたLED照明

選定

 ・長寿命かつ安全性の高い施工が期待できたShinyU

現状運用

 ・現場作業に最適なレンズを選択、作業環境の改善を実現

今後

 ・持続可能な環境づくりに向けて、全ての照明をLEDへ切り替え予定

背景

SDGsへの積極的な取り組みを進めながら、総合物流企業として業界をけん引

福岡県を基盤に鉄道、路線バスなどの運営を行う“にしてつグループ”において、トラック輸送や物流センター業務などロジスティックスを展開している西鉄運輸株式会社。1948年に運送事業を中心として創業、現在は関東から九州にかけて事業所を展開しており、国際物流における国内領域を担当しながら、グループ内外の顧客に向けた各種物流業務を展開している。「物流サービスを通じた社会への貢献」「“あんぜん”“あんしん”の提供」といった経営理念を掲げながら、総合物流企業として社会基盤となった物流業界をけん引している。

北九州を商圏にビジネスを展開する北九州支店では、支店独自の施策として持続可能な開発目標としてのSDGsへ積極的に取り組んでいる。実は北九州市自体がSDGsの達成に向けた戦略をもとに取り組みを進めている地域で、にしてつグループとして自治体とのSDGs連携を図るなど、持続可能な社会に向けた取り組みを進めている状況にある。

課題

環境負荷軽減につなげながら、作業環境の改善に期待されたLED照明

西鉄運輸株式会社 北九州支店 支店長 木村 圭吾 氏
北九州支店  係長 江角 大輔 氏

北九州支店の拠点となる北九州倉庫が竣工したのが1989年、北九州における物流の拠点として現在でもさまざまな荷役を取り扱っているが、庫内の照明として竣工当時から利用されてきたのが水銀灯だった。「水銀灯については、国際条約によって2020年12月末から水銀灯の製造・輸出入が禁止されており、以前からLED照明への切り替えを検討してきました。十分な照度が確保できない水銀灯では、パレットラックの上段にある荷物に付与されたラベルが見づらいなど、作業環境としても改善が望まれていたのです」と北九州支店 支店長 木村 圭吾氏は説明する。

水銀灯の新たな調達が難しくなり、グループとしても脱炭素に向けた取り組みを進めていたことからも、環境負荷軽減につながるLED照明への切り替えが大きく期待されていたのだ。

選定

長寿命かつ安全性の高い施工が期待できたShinyU

新たな環境に向けて、LED照明を前提に製品を検討することになるが、そこで注目したのがマクニカの高効率産業用LED照明「ShinyU」だった。「同じグループ会社で不動産や設備関連の事業を展開する株式会社スピナからご紹介いただいたのがきっかけです。入れ替えを検討したのが食品や包材などを扱う倉庫で、細かなピッキング作業が常に行われています。その意味では、ShinyUであれば従来に比べて十分な照度が確保できるため、我々のニーズに適していると考えました」と木村氏。

実は複数の企業からLED照明に関する提案を受けていたが、単に安価に電球だけを交換する口金タイプの提案ばかりだった。口金タイプは地震などで緩んで落下する危険性があり、安全な作業環境づくりとは言い難かったという。これに対してスピナは、ボルト固定により安全性の高い高天井タイプのShinyUを提案している。「電球だけを交換すれば確かに安価にLED照明への入れ替えが可能ですが、安全面を考えると十分ではありません。複数の企業から提案を求めるものの、我々の作業環境をしっかりと理解したうえで、土台からしっかり取り替えていく提案をしてくれたのがスピナでした」と木村氏。

また、現在利用している倉庫は今後も20年ほど使用することが想定されており、できる限り寿命の長い製品が求められた。一般的なLEDの場合は4万時間ほどの耐用年数だが、ShinyUは7万時間を超える耐久年数を誇っており、同社が理想とする長寿命設計であることも大きな選択のポイントとなっている。

倉庫内には固定棚が設置されているため、必要な場所への集光が可能なレンズを用いて通路部分に光を均一に集める配光設計をマクニカ側で実施。フォークリフトなどが行き来する通路における視認性を高める環境づくりを提案したことも、同社にとって最適なものだった。

その結果、同社が保有する倉庫内に設置された水銀灯の切り替えとして、高効率産業用LED照明「ShinyU」が採用されることになる。

現状運用

現場作業に最適なレンズを選択、作業環境の改善を実現

現在は、北九州支店が運用している900坪ある大型倉庫を3つに分割して運用しており、そのうちピッキング作業が多い第二倉庫部分をShinyUに切り替え、全体で27灯設置されている。具体的には、フォークリフトが通る重量ラック間の通路上および荷物の搬入場所となる開口部の軒下に設置されており、「ShinyUに切り替えたことで、格段に明るくなっています」と木村氏は語る。また、一般的なLED照明の場合ぎらつきが目立つケースもあるが、光を集めて不要な場所へのぎらつきを抑える光学レンズを活用することで、消費電力を抑えた120Wの照明でも十分な光量が確保できるなど、目にも優しい環境が整備できている。

第二倉庫 通路
第二倉庫 軒下

ShinyUに切り替えたことで、実際の照度測定はこれから行うものの、現場からは明確に明るくなったと評判だ。「みんなの表情も明るくなりますし、精神面でもプラスに働く部分は少なからずあるのでは」と木村氏。以前現場での作業経験を持つ北九州支店 係長 江角 大輔氏も「水銀灯だったころは暗い中でピッキングせざるを得ませんでしたが、今はしっかり照度が確保できています。感覚的ではありますが、作業効率も向上しているはずで、作業しやすくなっているのは間違いない」と評価する。また、水銀灯に比べて消費電力を大幅に抑えることで、脱炭素化をはじめとした同社が積極的に取り組むSDGsに向けた活動にも繋がってくると評価も高い。

運用面では、以前の水銀灯では再点灯まで時間がかかるため、休憩時間にも照明を落とすことが難しかったが、LED照明に変わったことで、15分ほどの休憩時でも電源をオフできるなど、省エネに繋がるような意識が現場にも芽生えてきている。「明るい環境で作業性を落とさず、こまめに電源をオンオフできるなど環境面にも優しい作業空間を作り上げることができました」と木村氏は評価する。


今後

持続可能な環境づくりに向けて、全ての照明をLEDへ切り替え予定

今回は第二倉庫の照明をLEDに切り替えたが、今後残りの第一倉庫および第三倉庫もLED照明への入れ替えを実施する計画となっている。「今回の切り替えにより、その効果が確認できたので、残りの倉庫についてもLED照明への切り替えを実施します。新たな環境に展開する際には、候補の中にShinyUは当然入ってくることは間違いありません」と木村氏。

また倉庫への展開はもちろん、事務所も含めてゆくゆくはLED化していくことになってくるという。「SDGsの観点からも、可能な限り早くLEDへ移行した方が効果的ですし、経済面でのメリットも出てきます」。なお、安全面やSDGsなどの環境面に関する施策は、グループ横断的に取り組んでいることもあり、グループ各社への展開も期待できる部分はあると最後に語っていただいた。

関連製品