ET2015 のマクニカ Mpression ブースでは、H8S IP + MAX 10 FPGA 内蔵のADC を使用した低消費電力のデモンストレーションを行いました。このページでは、アルテラ社 Power Monitor ツールでMAX 10 FPGA の消費電力を計測するのデモの概要をお伝えします。
デモ構成
可変抵抗により変化する電圧をA/D変換、H8S が電圧に合わせてLEDの輝度を変更。MAX® 10 FPGAの機能を利用して低消費電力の実現。
MAX10 FPGAのADCを利用してH8S IPが電圧の状態をLEDの輝度で表示できます。Altera社が提供するPowerMonitorツールを利用し、MAX10 FPGA低消費電力モードの観測も可能。MAX10 FPGAにH8S JTAG Cardを拡張することでHEWによるデバックの実現可能に。
使用している製品
このデモで使用している製品は、以下の通りです。
機 器 | 製 品 | メーカー |
ボード | MAX10開発キット | Altera |
デバッガ | H8S JTAG Card | ルネサス社 |
H8S C200 IP for Altera 特長
命令セットは、ルネサスエレクトロニクス社 H8S ファミリ標準マイコン製品と命令互換なのでH8Sファミリユーザーは移行がスムーズに行えます。また、内蔵メモリI/Fは、アルテラ社FPGA のコンパイルド・メモリが最大256 k バイトまで接続可能、ユーザ論理部は、周辺バス(コア外接続用)と外部バスに接続可能なため、拡張性に優れています。デバッグ機能は、E10A-USB エミュレータを使用することでオンチップデバッグが可能です。
MAX 10 への組込みイメージ
FPGA に組み込むことで、お客様のオリジナルマイコン搭載システムチップの実現が可能です。下記はFPGAに組み込んだ時の構成例です。
なぜFPGA 用IP コアなのか?
FPGAを使うメリットは、自由に書き換えが可能だから。でもそれだけではないです。下記もFPGAのメリットです。
- 少量多品種のアプリケーション用プラットフォーム・CPU を実現
- 装置ごとに必要なペリフェラルを FPGA の回路を変えることでカスタマイズ
- ディスクリート製品のディスコン対策
- ユーザーオリジナルのCPU 設計が可能
- 既存の H8S C200 からソフトウェアの移植が容易
- レジスタコンパチ品のため、ソフトウェアの検証工数をミニマイズ