
SPEカメラ
製品概要
マクニカのSPE(Single Pair Ethernet)カメラは、 撮影した映像データを1対のケーブル(通信+給電一体型)で長距離伝送できるカメラです。
SPE はケーブルおよびコネクターに使用する資源と重量を約75%削減し、1ペアのケーブル通信に対応しています。そのため、省スペース化と優れた取り回し性を実現可能で、SPEを自社のカメラに組み込んで開発される場合は、実装基板の縮小化も実現します。
カメラ側では、SoCでエッジAI処理を行い、必要に応じてサーバー側での高機能AI処理も対応できるため、AIによる物体検知も可能なカメラとなっています。
特長
本システムは、カメラの電源ケーブルが不要で、ケーブル1本で通信と給電の両方が同時に可能です。
1:1対のケーブルで通信・給電を実施可能
2:省スペース化(RJ45対比で50%スペース削減/実装基板の縮小化)
3:長距離伝送
4:優れたケーブルの取り回し性
5:AC電源ケーブル不要
システム構成
SPEカメラへの給電はSPE SwitchからSPEケーブル経由で実施しています。
SPEカメラからのRTSPストリーミングをPCで確認可能です。
また、推論はThundercommのSoCで実施可能になっています。

SPE(Single Pair Ethernet)とは?
SPEは、IEEEで規格化された技術で自動車向けに使用されており、2030年までに産機や家庭用など既存のアプリケーション向けにも拡大が期待されています。 SPEでは1ペアのケーブルでEthernet通信とDC給電を同時に実施でき、さらにケーブル材の使用量を約1/4まで削減することも可能です。
詳細はこちら:https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/basic/143914/
SPEの目指す社会
製造現場では、限られたスペースや移動体への機器搭載が求められるケースが増えており、従来のEthernetベースのシステムでは、太いケーブルや複雑な配線、電源ケーブルの追加などが障壁となっていました。これにより、設置の柔軟性や作業効率、コスト面での課題が顕在化しています。
SPEは、通信と電源供給を一本の細径ケーブルで実現できるため、狭小スペースや移動体への搭載に適しており、配線の簡素化とコスト削減が可能です。さらに、長年培ってきたネットワーク技術にAI画像処理技術を融合することで、現場でのリアルタイムな判断や自動化を支援する「SPEカメラ」の開発に至りました。
本製品は、設置性・省配線・高機能化を同時に実現し、スマートファクトリー化を加速させるソリューションとしてご活用いただけます。

アプリケーション例
広い分野でのネットワーク構築に最適です。
・セキュリティシステム
・ロボット・動力制御システム
・医療・ライフサポートシステム
・ホビー・レジャー機器
・DC-ECO(発電・蓄電)システム
ユースケース
SPEでは、従来の産業用カメラが抱えていた配線の複雑さや設置スペースの課題を解決し、工場やビル、住まいのIoT化やデジタルトランスフォーメーション(DX)にご活用いただけます。


● Smart City &Town
通信・電力・交通インフラ・公共設備・屋外プラント


● Smart Building &Farm
オフィス・ストア・工場・病院・学校・農場・魚場


● Smart Home &Residence
停電時ライフライン維持+DC-ECO(ZEH)
プレスリリース
本、SPEカメラに関してのプレスリリースの全文はこちら
マクニカ、株式会社iDとSPE(Single Pair Ethernet)カメラの共同開発~ケーブル1本で映像伝送と電力供給を実現し、DX化を推進~
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