最近は工場や建物内で取得したデータを元に、空調管理や予防検知といったソリューションが増えてきていますよね。このようなソリューションの提供者が悩むポイントの1つとして、データの送信に利用する無線規格の選定が挙げられます。
Texas Instruments社(以下TI社)では様々な無線規格に対応したSimpleLinkシリーズという製品をご用意しております。さらに、このシリーズはソフトウェアの再利用が可能という特徴を持ち合わせているため、設置する環境が変わって無線規格の変更が必要な場合も簡単に移植することができます。
SimpleLinkシリーズの詳細はこちらの記事をご覧ください。
低消費電力でIoT向けのSimpleLinkシリーズとは?
今回の記事ではSimpleLinkシリーズの評価ボードを使って、ファクトリーオートメーション(FA)で利用されるモータ監視と電子ロックのデモンストレーション動画の内容をご紹介します。
動画の前半で紹介しているHVACシステムのデモについては、こちらの記事をご覧ください。
あらゆる無線規格で実現するデモ(1) -ホームオートメーション-
モータ監視、電子ロックのデモンストレーション
動画の流れ
※PIRモーションセンサを使ったデモ機もありますが、本動画では紹介していないため割愛します。
3:28 - 4:12 モータ監視デモ
- 右上は、MSP432P4 LaunchPadにCC2640R2F(BLE)のBoosterPackと振動センサのボードの3枚で構成されています。
- 同様にクラウドに接続されていますので、PCからGUIで状態を監視できます。ボードを振動させると異常を検知してFault Detectionの表示が赤く点灯します。
- 中段は、モーションセンサのボードです。
4:23 - 6:10 Bluetooth Low Energyを使った電子ロックデモ
- 右下はMSP432P4 LaunchPadにCC2640R2F(BLE)のBoosterPackに静電容量タッチのMSP430 FRAM MCU BoosterPackが接続された構成です。
- タッチパッドにキーコードを入力してロックされたことがLCD上でも、クラウド経由の端末からもわかります。再度キーコードを入力するとロックが解除されます。
- クラウド経由のPCからも双方向で制御ができ、PC端末上からリモートでロックすることも可能です。
デモ構成
以下は動画でご紹介したファクトリーオートメーションのデモ構成です。
アイデア探しにも役立つTIのリファレンス・デザイン
TI社では、回路/ブロック図、BOM コスト、設計ファイル、テスト・レポートといった設計データを包括的に提供するリファレンス・デザインがございます。
リファレンス・デザインをご利用いただければ、組み込みプロセッサからパワー・マネジメント、更にはシグナルチェーンに至るまでの必要な情報を提供しておりますので、システムの迅速な評価、カスタム化を可能にし、製品開発期間を短縮します。
また、アプリケーションからも探すことができるので、製品のアイデア探しにもご活用いただけると思います。以下に今回紹介したデモと関連するリファレンス・デザインを掲載しましたので、ぜひこちらも参考になさってください。
ファクトリーオートメーションに関連するリファレンス・デザイン
予防保守を可能にする、ワイヤレス振動センサ使用モーター・モニタ
Bluetooth Low Energy と静電容量性タッチ機能搭載アクセス制御パネル
MSP430FR2633 マイコン CapTIvate 電子ロックとキーパッド
デモ動画で使用したTI社の評価ボード
CC3220SF-LAUNCHXL
SimpleLink™ Wi-Fi® CC3220SF LaunchPad™ 開発キット(CC3220SF-LAUNCHXL)は、1MB のフラッシュと 256KB の RAM と強化されたセキュリティ機能を搭載したシングルチップ・ワイヤレス・マイコンである CC3220SF の開発プラットフォームです。CC3220SF-LAUNCHXL は、オンボード・エミュレーション機能とセンサを搭載しており、包括的な操作がすぐに実施できます。
LAUNCHXL-CC1310
このボードの大きな特徴として、独自の超低消費電力センサ・コントローラなどの多様なペリフェラル機能で構成されています。このセンサ・コントローラは、外部センサのインターフェイスとして最適で、さらにシステムの他の機能がスリープ・モードの時に、アナログ・データとデジタル・データを収集する事が出来ます。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
LAUNCHXL-CC1310は 超低消費電力でSub-GHzの長距離無線通信を実現可能!
MSP-EXP432E401Y
MSP432E4シリーズは、SimpleLink Arm® Cortex®-M4F を搭載したMCUです。イーサネットMACとPHY、USB-OTG等を内蔵しており、多様な有線通信インターフェースを所持しています。120MHz 動作の Arm Cortex-M4F CPU、1MB のフラッシュ、256kB の SRAM、高度な暗号化アクセラレータを搭載しており、通信プロトコルスタックを実装するための十分な処理性能を有しています。
詳細情報をお求めの方は、ぜひお問い合わせください
本記事でご紹介したデモやTI社の開発/評価ボートに関する詳細な情報をお求めの方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
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冒頭でSub-GHzとはどんな規格か解説しています。
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今回のデモで紹介したボードも何点か紹介しています。
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