マクニカ・富士エレクトロニクスではTexas Instruments社(以下、TI社)のマイコン、プロセッサ製品を使ったセミナーを複数、開催しています。その中から、今回は新横浜で開催した 初心者のためのマイコンワークショップ をご紹介します。
このセミナーは、「マイコン未経験でこれから使ってみたい」という方におすすめです。
「マイコンとはなにか?」といったことから「マイコン開発において必要な環境、考慮すべき点」などに説明し、更には、超初心者向けの16ビットマイコンMSP430を実際に使って、マイコン開発に必要な知識を身につけて頂くことができます。
朝9時半から夕方4時半までの長丁場ですが、たった一日でマイコンのイロハを学ぶことができます。
受講者が少なく見えますか?
「セミナー受講者が少ないなぁ。」と感じた方、正しいです。
皆様に確実に理解して頂くために、少人数で開催しています。また、講師以外のサポートスタッフも数名スタンバイしていますので、何でも気兼ねなく聞いてください。
前半は基礎を学んで頂くセミナーが中心
本セミナーは実際にマイコンを使って操作するハンズオン中心ですが、マイコン未経験の方を想定していますので、午前中、大半の時間はマイコンに関する知識を習得して頂く座学となります。
TI社の16ビットマイコンMSP430を例にマイコンの内部構成や開発環境を説明しますが、マイコン未経験の方には聞きなれない言葉が出てくるかもしれません。そんな時は、講師、サポートスタッフ遠慮なく質問してください。
後半はMSP430 評価ボードを使ったハンズオン
後半のハンズオンは11時から夕方4時半までの4時間半行います。ちょっと長いかと感じる方がいるかもしれません。しかし、実際にセミナーに頂ければ分かると思いますが、あっという間に過ぎてしまいます。
ハンズオンでは、マイコン開発に必要なペリフェラルの使い方を一通り操作します。
セッション名 | 内 容 |
プログラムの書き込みとデバック | デバッグの一連の作業と、実際にLEDが光るまでのデバッグの過程を実践します。 |
初期化とGPIO | マイコンのコーディングに必要な初期化、およびマイコンの基本機能である汎用Input/Outputポート(GPIO)について理解を深めていただきます。 |
A/Dコンバータ | MSP430搭載のA/Dコンバータの仕様や使い方について紹介し、実際にA/Dコンバータを使用した温度センサの情報を取得します。 |
タイマーと割り込み | マイコンには周期的な動作や外部からの応答性を求められる場合があるため、これらを実現するためにタイマーの機能と割り込み処理について理解を深めていただきます。 |
低消費電力モード | 低消費電力モードのプログラムを作成し、実際の消費電流を測定しながらマイコンの低消費電力化について学びます。 |
セミナー終了後
セミナー終了後も、たくさん質問を頂きました。より一層、マイコンの使い方を理解頂けたと思います。
展示スペースにあった、この物体に興味深々
セミナー会場の一角にMSP430関連の評価ボードを展示しましたが、その中で皆さんが興味をもったこちらの物体、いったい何だと思いますか?
実は、富士エレクトロニクスの新人社員が研修で製作した「目覚ましロボット」です。
新人奮闘記事 第1回「はじまる、新人FAEの奮闘」
MSP430マイコンは初心者向けということもあり、新人研修にも利用しています。
最後に
本セミナーはマイコンを基本から学びたい方や評価キットに触れてみたい方におすすめの内容です。初めて触られる方でも、TI社のキットを用いて一から開発の手法を学べる内容となっておりますので、経験の有無にかかわらず、ご参加ください。
また、初心者のためのマイコンワークショップ 以外にも多数、セミナーを開催しておりますので活用ください。
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