エクセルは行を数字で、列を文字で表します。
図1 のように、参照元の A1~B2 に 1~4 を入力します。

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図1 相対参照と絶対参照

相対参照

A4 に =A1 と入力して、これを A4~B5 にコピー&ペースト(コピペ)すると、A1~B2 と同じ値となります。
コピーされるセルを基準にして、アドレスが増減します。
右と下だけではなく、例えば、あるセルに、=C5 と入れてあった場合、上にコピーすると =C4 となり、左にコピーすると =B5 となります。

絶対参照

A4 に、=A1 と入力しながらファンクションキー F4 を押すと、押す回数によって、$A$1、A$1、$A1 と変化します。

まず、F4 を 1回押して =$A$1 として、同様にコピペすると全て =$A$1 となり、4つのセルは 1 となります。(絶対参照)
次に、F4 を 2回押して =A$1 として同様にコピペすると、1行目と 2行目が等しくなります。(絶対行参照)
そして、F4 を 3回押して =$A1 として同様にコピペすると、1列目と 2列目が等しくなります。(絶対列参照)

F4 を 4回押すと最初に戻り、相対参照となります。

F4 を押すたびに、

$A$1(絶対参照) → A$1(絶対行参照) → $A1(絶対列参照) → A1(相対参照)

のように変化します。押し間違えたら、目的の参照まで F4 を繰り返し押します。

行列の前に「$」をつけると、その行、または列はコピペしてもシフトしません。

かけ算九九の表

応用問題として、図2 にかけ算九九の表を作ります。

B2 に =B$1*$A2 と、B1 は行を固定、A2 は列を固定します。これを、J10 までコピペすると、かけ算九九の表ができ上がります。

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図2 かけ算九九の表

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