アナログ・デバイセズ (ADI社)

 の Circuits from the Lab ®リファレンス・デザインは、アナログ・デバイセズの熟練エンジニアが、さまざまな分野の最終製品を目指して作り込んだ基板、レイアウトも含む全ての設計情報、ソフトウェアなどはもちろん、性能評価リポートも含んだソリューションです。



Circuits from the Lab (CFTL) は、まるで自社で試作した基板と評価レポートのように、お客様のプロジェクトの性能検討、時間/コストの低減に貢献します。



Circuits from the Lab リファレンス・デザインでは、以下の資料を提供しています。


  • 性能評価も含む包括的なドキュメント
  • BOM、ガーバーデータを含む全ての設計データ、およびソフトウェア
  • 出荷時テスト済みのハードウェア

この記事では、isoSPIリピータ付き、プログラム可能、3チャネルLED電流源ドライバのリファレンス・デザインをご紹介します。



CN0410 isoSPIリピータ付き、プログラム可能、3チャネルLED電流源ドライバの特徴

LED照明は産業用途で広く採用されていますが、十分な光を得るために多くのLEDが使用されています。



一般的なLEDドライバのサイズは大きいため、エンジニアはLED駆動回路を小型化する必要に迫られています。


CN0410は3つのLEDを0Aから1Aまでプログラマブルに制御が可能で、SPIインターフェースによりデイジーチェーン接続が可能なLED電流源ドライバのリファレンス・デザインです。




この記事では、CN0410の以下の4つの大きな特長について解説します。


  1. 3チャネル/各1AのLED電流源を小型回路で実現
  2. 24μV p-p以下の低ノイズ電流源
  3. 絶縁型SPIで複数基板をデイジーチェーン接続が可能
  4. オプション基板と組み合わせて手軽に評価

1. 3チャネル/各1AのLED電流源を小型回路で実現

CN0410は以下のADI製品で構成されています。



  • AD5686 16ビット、クワッド、SPIインターフェースを備えた小型D/Aコンバータ
  • ADA4500-2 10MHz、14.5nV/√Hz、レールtoレール入 / 出力、ゼロ入力クロスオーバ歪のオペアンプ
  • ADP7112 20V、200mA、ローノイズのリニア・レギュレータ
  • ADR4520 超低ノイズ、高精度の2.048Vリファレンス電圧
  • LTC6820 絶縁型SPIインタフェース

        以下にCN0410のブロック図を示します。

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CN0410 ブロック図(出展:ADI社 Circuit Note CN-0410より抜粋)

AD5686の出力は4チャネルあるため、1つのD/Aコンバータで3つの出力チャネルを制御出来ます。これによりデジタル通信を簡素化しコストを削減します。


また、各チャネルは個別にプログラムすることができるため、0Aから最大1Aまでの電流を供給することができます。



2.24μV p-p以下の低ノイズ電流源

AD5686に基準電圧を供給するADR4520のノイズ特性は1 µV p-p@0.1Hz~10Hzと非常に低ノイズになっています。


また、ADR4520に電源を供給するリニア・レギュレータのADP7112も11μV rmsと低ノイズです。


さらに、AD5686の出力をバッファするアンプのADA4500-2のノイズ特性は2μV p-p@0.1Hz~10Hzです。



これらアナログICの優れたノイズ特性により、CN0410は0.1Hz~10Hzで24μV p-p以下の低ノイズを実現しています。



3.絶縁型SPIで複数基板をデイジーチェーン接続が可能

CN0410の通信インターフェースには、厳しいノイズ環境下で100mまで延長可能な絶縁型SPIコントローラであるLTC6820が採用されています。


このSPIインターフェースにより複数の基板をデイジーチェーンで接続することが可能になります。



4.オプション基板と組み合わせて手軽に評価

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CN0410を評価するためのLEDとしてCFTL-LED-BARが用意されています。

CFTL-LED-BARは照明用途向けの明るく高輝度な赤、緑、青 3色のLEDバーです。

基板上のLEDは最大1Aまで扱うことができます。また、標準的なシャントを適用するだけで、1色あたり最大4つのLEDを使用できます。
(ストリングに必要な追加LEDごとに電源に追加の3Vが必要です。詳細については製品ユーザーガイドを参照してください)

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EVAL-ADICUP3029

CN0410とPCの接続にはArduino と PMOD に対応したフォーム・ファクタの開発ボードであるEVAL-ADICUP3029が使用できます。



EVAL-ADICUP3029とオープンソースの Eclipse ベースのインタラクティブな開発環境(IDE)、CrossCore Embedded StudioとサンプルコードでCN0410を動作させることができます。



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CN0410とEVAL-ADICUP3029の接続イメージ図(出展:ADI社 Circuit Note CN-0410より抜粋)

アプリケーション例

産業用途/商用の様々なLED制御


LED照明


バックライト


表示灯

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