今回は、見やすい回路図を書く方法として "Label Net" の使い方をご紹介いたします。
もしLTspiceを今から始められる方でしたら、以下の一覧から「基本編」を見ることをお勧めします。
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どちらの回路図が見やすいですか?
さっそくですが、オペアンプを2個使った増幅器の回路図を、2つ作成しました。
どちらの回路図が見やすいでしょうか?
どちらも同じ機能ですが、 図1は素直に配線を行いました。
一方、図2はLabel Netを使い配線をおこないました。
図1は、電源配線と信号配線が交差している箇所があります。
一方、図2 はLabel Net を使ったことで、配線の交差している箇所がありません。
このことから、私は図2の方が見やすいと思います。
Label Netの使い方
Label Netは、図3のようにメニューバーから選択し、任意の名前を付けて配線(ノード)に割り当てます。配線に同じラベル名をつけることで、離れた配線であっても結線されているものとみなされます。
そのため、電源と信号系統は、Label Netを使って分離すると見やすい回路図が描けます。
測定ポイントは Label Net で名前をつけよう
作成した2種類のオペアンプ回路の、シミュレーションを実行してみます。
なお、測定ポイントは、信号源 V1とオペアンプ(U2)の出力端子です。
波形結果をみてみると、図4-2の方にはLabel Netで任意の名前「V_IN」「V_OUT」を配線に割り当てたので、どの端子の波形結果なのかが直ぐにわかります。
図4-1の方は、SPICE内部のノード名 n006 と n003 と表示されています。波形の名前を見てもどの端子なのか把握が難しくなります。
そのため、測定ポイントには「Label Net」を使い、任意の名前を付けることをお勧めします。
今回検証したLTspiceデモ・ファイル
LTspiceインストール済のパソコンで、zipファイルを同一フォルダに解凍後、LTspiceを実行すると波形表示が自動的に始まります。
今回使用したオペアンプの増幅回路
最後に
今回は「Label Net」を活用した回路図の作成、シュミレーション波形データの確認をご紹介しました。
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