MEP100 の特長 :

MEP100は、ST 2110専用アクセラレーションエンジンを搭載することで、以下の課題を解決します：

○  CPU/GPU負荷の大幅な削減

○  ST 2022-7のハードウェア処理によるメモリー帯域およびPCIe帯域の最適化

○  システムコストの削減とスケーラビリティーの向上

これにより、コスト効率に優れたソフトウェア・デファインド型ST 2110システムを構築でき、将来のメディアインフラにも柔軟に対応可能です。

また、MEP100 には、直感的に操作できるMacnica M2S SDKが付属しており、開発者は標準的なPC/サーバー環境で放送・ライブ制作アプリケーションをすぐに構築可能となっております。

強力なSMPTE ST2110 用アクセラレーションエンジン :

高性能FPGAによるアクセラレーションのメリットを活かし、CPUオーバーヘッドなしでスムーズかつ効率的なST 2110転送を実現します。

○  ST 2110パケタイザー/デパケタイザー：ST 2110ストリームを高精度かつ信頼性の高い方法でシームレスに処理します。

○  ヒットレス プロテクション (ST2022-7)：完全冗長構成のデュアル100Gポートを介してパケットを受信することで、データフローのパフォーマンスを損なうことなく、メディアコンテンツの損失を防ぎます。

○  JPEG XS 圧縮・伸長：JPEG XS コーデックの圧縮・伸長コアもFPGA内に搭載することで、CPU/GPU に負荷を与えることなく ST2110-22 が実現いたします。

○  PTPタイミングに基づくトラフィックフロー制御：PTPタイミング統合により、高精度な同期とトラフィック管理を維持します。

○  高性能DMAコントローラー：マクニカの高性能DMAコントローラーにより、CPUを介さずに最適なデータ転送速度を実現します。

○  高性能 PTP ハードウェアタイムスタンピング : PTP の ハードウェアタイムスタンピングをサポートしており、高精度な時刻同期が可能になります。また、多くの市場で採用されているマクニカ独自の PTP エンジンもMEP100 SmartNICカードに搭載されており、信頼性が高く安定した時刻同期を提供いたします。

アクセラレーション・エンジンのブロック図

柔軟で使いやすいM2S SDK

Macnica Media Streaming SDK（M2S SDK）は、マクニカのMEP100だけでなく、他社製 NIC にも対応し、SMPTE ST 2110を活用したメディアストリーミングソリューションを簡単に開発できる強力な SDK です。

専門的なプロトコル知識がなくても、M2S SDKの直感的なAPIと豊富な機能により、開発者は迅速に高品質なアプリケーションを構築できます。M2S は、MEP100、NVIDIA ConnectX、その他 General NICに対応しており、NIC が変更になっても、API互換性により設計資産を再利用可能という高い拡張性を備えております。

MEP100 用 M2S の主な機能は次の通りです。

○  カーネルバイパスを可能にするメモリー管理：割り当てられたメモリー間のDMA転送により、効率的なメディアデータ管理とカーネルバイパス機能を実現。

○  M2S API：当社のAPIによりメディアデータ処理を簡素化し、ビデオ、オーディオ、補助データのシームレスな統合と管理を実現。

○  GStreamerプラグインサポート：ビデオおよびオーディオのソースとシンク用のGStreamerプラグインとシームレスに統合します。

○  NMOSノードサポート：NMOS IS-04およびIS-05規格との互換性・相互運用性の確保。

○  クロスプラットフォームサポート：Mac、Windows、Linuxシステムにシームレスに対応。

また、本頁では 本ページではMEP100対応M2Sの詳細をご紹介しますが、MEP100 以外の M2S 製品に関しては、詳しくはこちらをご覧ください。

Macnica Media Streaming SDK（M2S SDK） - 半導体事業

MEP100 in computer