TPS568215, TPS56C215はHot Rod™パッケージに対応した製品
TPS568215, TPS56C215は、パッケージによってノイズ低減を含む、電源回路の性能向上を可能にした「Hot Rod」というパッケージの製品です。
この記事では、TPS568215, TPS56C215の以下の特長について、ご紹介します。
- それぞれピンコンパチ 同一周辺回路で、負荷電流の増減に対応可能
- 2個の抵抗のみで、スイッチング周波数/Current Limit閾値/強制PWM動作 or Eco Mod動作の設定が可能
- Hot Rodパッケージの採用によるノイズ低減
1. TPS568215, TPS56C215はそれぞれピンコンパチ 同一周辺回路で、負荷電流の増減に対応可能
TPS568215, TPS56C215はピンコンパチ、周辺回路は共通なので、インダクタの定格電流を考慮いただければ、共通の周辺回路もしくはインダクタの変更のみで負荷電流の増減に対応することが可能となります。
デバイスの基本仕様は以下のとおりです。
入力電圧範囲 | 4.5V to 17V |
出力電圧範囲 | 0.6V to 5.5V |
リファレンス電圧精度 | 0.6V±1% (Tj=-40℃ to 150℃) |
定格電流 | 8A (TPS568215), 12A (TPS56C215) |
スイッチング周波数 | 400kHz / 800kHz / 1200kHz |
その他機能 | Enable, PowerGood, 可変Soft Start |
Package | VQFN-HR-18 (3.5x3.5mm) |
2. 2個の抵抗のみで、スイッチング周波数/Current Limit閾値/強制PWM動作 or Eco Mod動作の設定が可能
下のTPS568215基本回路図で、MODEピンに繋がる2つの抵抗RM_HとRM_Lの定数の組み合わせによって、下記のようなデバイスの設定を行う事が可能です。
- スイッチング周波数:400kHz / 800kHz / 1200kHz
- Current Limit閾値:Typ 7.1A / 9.4A
- 動作モード:強制PWM動作 / Eco-Mode動作(軽負荷時PFM)

3. Hot Rodパッケージの採用によるノイズ低減
パッケージにはHot Rodパッケージを採用し、パッケージ内部の寄生成分を最小限に抑え、ノイズレベルを低減させると共に、効率向上、パッケージサイズ小型化を実現します。
また、このデバイスの特長は、入力とGNDのピン配置にもあります。右図にあるように、VINとGNDピンが左右対称に配置されています。この配置により、デバイスに対して両側から電流が流れ込み、互いの磁場を打ち消すように作用します。この効果で伝導EMI、放射EMIの両方の改善に繋がります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
スイッチングレギュレータのノイズ対策に最適なパッケージとは?

すぐに評価を開始できる評価キット
TPS568215EVM-762

TPS568215EVM-762 は、8A の同期整流コンバータの評価モジュール(EVM)です。
仕様
- Vin : 4.5V to 17V
- Vout : 1.2V
- Iout : 8A
- Fsw : 1200kHz
- 強制PWM動作
TPS56C215EVM-762

TPS56C215EVM-762 は、12A の同期整流コンバータの評価モジュール(EVM)です。
仕様
- Vin : 4.5V to 17V
- Vout : 1.2V
- Iout : 12A
- Fsw : 1200kHz
- 強制PWM動作
アプリケーション例
- サーバ、ストレージ
- セットトップボックス、DTV
- テレコム&ネットワーキング
- 産業用PC、ファクトリーオートメーション

製品概要
型 名 | TPS568215/TPS56C215 |
仕 様 |
|
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