今注目のミリ波センシングは、電磁波を使用して通信やイメージング、センシングを行う技術です。車載や産業機器などの様々な分野で応用が可能ですが、今回は産業機器で活用できるジェスチャー認識を、Texas Instruments社製(以下TI社)ミリ波センサーで実現したデモンストレーション動画の内容をご紹介します。
TI社ミリ波センサーを用いたジェスチャー認識デモ
※英語字幕付きでご覧になる方は、動画下部のCCマークをクリックし、Engllishを選択してください。
動画の流れ
0:00 - 0:14 概要紹介
- ミリ波センシングで距離・速度・角度などのユニークなデータ取得のデモ
- ジェスチャー認識のアプリケーションで、取得したデータが実際どのように使用されるかを解説
0:14 - 0:30 デモ#1の解説
- ミリ波センシングにより角度を認識し、センサーに対する手の相対位置を決定
- デモではスワイプジェスチャーを認識し、ビデオプレーヤーに対する次のビデオへ移るトリガーとして使用
0:30 - 0:53 デモ#2の解説
- ミリ波センシングにより速度を認識し、指をくるくる回したときの回転角度を決定
- MRI画像データを見る際の、ズームアップとズームダウンとして使用
- ミリ波センサーと認識部分の間に遮蔽するものがあっても検出可能
0:53 - 1:24 ジェスチャーセンシングの活用イメージ例を紹介
- 医療現場:手術室で清潔を保つために直接装置に触れられない場合
- 工場:手袋をしている、もしくは埃・塵が多くタッチパネル操作が難しい場合
押さえておきたい3つのポイント
1. ミリ波センサーで検出できるもの
物体の距離・速度・角度を非接触で検出可能
2. 遮蔽物があっても検出可能
材質は、石壁やベニヤ板、ガラス、プラスチックであればセンサー部を遮蔽しても検出可能
3. ミリ波センシングの応用例
ジェスチャー認識(動画内で紹介)
医療用装置、工場内装置で直接装置に触れられない環境での使用
デモ動画で使用したTI評価ボード
IWR1443BOOST
産機向けIWRシリーズ IWR1443は、シングルチップで内部ハードウェアアクセラレーターを搭載しているミリ波センサーで、評価ボードにはアンテナやマイコンへの接続インターフェースを搭載しています。本ボードとTI社提供のオンラインツール "mmWave Demo Visualizer" を用意すればすぐ動作検証が可能なので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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