エナジーハーベスト駆動を可能とした超低消費Bluetoothデバイス“BG22E”
シリコン・ラボ社が提供する「EFR32BG22E(BG22E)」は、エナジーハーベスト・アプリケーション向けに設計された超低消費電力なBluetoothデバイスです。ラジオパフォーマンスを犠牲にすることはなく、周囲の環境の光、無線波、運動エネルギーなどから収集したエネルギーの最大限の活用ができ、バッテリーの使用を最適化・不要にした開発を可能にします。
そこで今回は、バッテリーフリーのIoTソリューションの開発を前進させる、シリコン・ラボ社の「EFR32BG22E」を紹介します。

IoTエネルギー効率課題に対応するBG22Eのアプローチ
シリコン・ラボ社は、IoTにおける重要な課題の一つ、電力消費の最適化とデバイス寿命の延長に取り組むためのプラットフォーム構築を目指しています。
なかでもBG22Eは、電力消費を最小限に抑えつつ、環境からエネルギーを収集する環境発電に最適なプラットフォームとして、以下の機能を備えることで、エナジーハーベストが実現可能なデバイスとなっています。

●低消費電力なDeep Sleep Wake-Up:スムーズなエネルギーモード遷移を実現
・消費電力17uJ未満
・従来のデバイスと比較し、Wake-Upに要するエネルギーを78%削減
・エネルギーモード切り替え時に、エネルギー容量に悪影響を及ぼす電流スパイクや突入電流を軽減し、スムーズな切り替えを実現
●超高速かつ低消費電力のコールドスタート
・8 msでWake-Up、消費電力はわずか150uJ
●Txインターバル間に非常に長いDeep Sleep状態を維持
・バッテリー寿命を延長
・複数のWake-Up方式(RFSense、GPIO、RTC)
ユースケース
環境発電および省エネルギー技術は、さまざまな産業において大きなメリットをもたらしており、エネルギーコストの削減やバッテリー依存からの脱却に加え、バッテリー廃棄物の削減を通じて二酸化炭素排出量を減少させることができます。例えば、電子棚ラベル(ESL)は、正確な価格設定や在庫管理、紛失防止を実現する技術として、世界中の小売業者で急速に採用が進んでいます。消費者向けの用途としては、太陽エネルギーを用いたテレビ用リモコンや可動式ワイヤレス照明、家電スイッチなどが挙げられ、日常生活におけるエネルギー効率を向上させています。
このように、BG22Eは持続可能な未来を実現するための重要なデバイスとなります。

Bluetooth対応無線マイコンラインナップ

シリコン・ラボ 評価キット/ソリューション
「エナジーハーベスト Explorerキット 」は、e-peas社との協力により、エナジーハーベストが求める厳しい制約において開発を促進するため、開発者がアプリケーションに最適な周辺機器やデバッグオプションをカスタマイズできるようになっています。
キットに含まれる3つのエナジーハーベストシールドはそれぞれ異なるエネルギー源とエネルギー蓄積技術に最適化されており、EFR32xG22E Exploerキットに合わせて設計されています。
- デュアルハーベスター・シールドは、e-peas社の最新デュアルハーベスタAEM13920 PMICをベースにしており、1つまたは2つのソースから同時にエネルギーを取り込むことができます。使用例は、2つの太陽電池や、太陽電池と振動からエネルギーを取得する圧電ソースの組み合わせがあります。
- キネティックボタン・シールドは、e-peas社のAEM00300 PMICをベースに、キネティックスイッチを使用してワイヤレスSoCに一時的に電力を供給することができます。
- バッテリシールドは、単体でのデバッグやバッテリ寿命の評価用に使用できます。

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