バッテリー駆動型IoTデバイスに最適なWi-Fi 6超低消費電流アプリケーションプロセッサ:"SiWx917"
シリコン・ラボ社が提供する「SiWx917」は、バッテリーを電源とするIoT機器に最適なWi-Fi 6/BLE 5.4搭載の超低消費電流アプリケーションプロセッサです。「SiWx917」は豊富なペリフェラル、高いセキュリティ性能を備え、あらゆるIoTユースケースに対応します。多彩なパワーステート管理により消費電力を最小限に抑えたまま、安定したWi-Fi 6接続を実現します。
そこで、今回はバッテリー駆動型IoT機器の拡張に寄与する、シリコン・ラボの「SiWx917」を紹介します。
シリコン・ラボが提供する消費電力簡易見積ツール Wi-Fi Power Estimator
簡単なWi-Fiの使用条件を入力するだけで、入力条件に応じたSiWx917の消費電流とバッテリー寿命を自動見積もりできます。現在ご使用中のデバイスとの消費電流比較やご検討中の消費電流見積もりなどに活用いただけます。
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Configuring the Wi-Fi Power Estimator Tool
特長1:多彩なパワーステートとWi-Fi 6のシナジーによる超低消費電力
SiWx917はアプリケーションを実行するARM® Cortex® M4 Processorとワイヤレススタックを実行するNetwork Wireless Processor (NWP)のデュアルコアを備えています。
NWPは間欠動作によりパケットの送受信を行うことで、Wi-Fi 接続を維持したまま周期的にスリープすることが可能です。
M4 Processorも多彩なパワーステートを搭載しており、M4 ProcessorとNWPのパワーステートの組み合わせにより、常に必要最低限の消費電力でアプリケーションを実行することが可能です。
さらに、Wi-Fi 6のTWT機能を組み合わせることにより、アプリケーションに最適なスリープ時間の設定ができるようになります。
そのため、Wi-Fi接続を維持したままでも長時間のスリープが可能になり、平均消費電力を大幅に低減させることが可能です。
シリコン・ラボが得意とする超低消費電力性能が最大限に発揮され、バッテリーの長寿命化に貢献します。
* 条件:Wi-Fi 6 TWT(オート設定)、TWT Rx latency 60秒、ウェイクアップ時間 8ms、WLANキープアライブ 60秒毎、TCP キープアライブ無し、352kB SRAM保持、MCUアプリケーション動作含まず。
特長2:スリープ時も稼働する多彩なペリフェラル
SiWx917は多彩なペリフェラル(I2C, UART, SPI, ADC, GPIO, etc.)を備えており、様々なセンサーとの接続が可能です。
また、これらはM4 Processorが停止しているときも使用可能なため、センサー信号の取得を低消費電力で実現します。
センサー信号処理のフェーズにおいては、M4 Processorはスリープモードから高速でハイパフォーマンスモードに移行します。
様々なセンサーから取得した信号を短時間で処理し、処理した情報を無線送信して再びスリープモードに移行するセンサーハブとしての動作が可能です。
IoT機器に必須となるセンサー信号の取得と処理を必要最低限の消費電力で実行可能です。
特長3:様々なアプリケーションに対応するメモリ構成
SiWx917は最大672kBのRAM、最大16MBのFlash及びPSRAMを実装可能です。
主に下記のポイントで、ユーザーはメモリ容量の不安から解放されます。
・複雑なアプリケーションへの対応
・Matterのような仕様の進化が見込まれるアプリケーションへの対応
・OTAアップデートのための外部Flashの必要性
特長4:ユースケースに応じたソフトウェア構成
アプリケーションに要求される処理能力や構成などに合わせて、下記の3種類からSiWx917の動作モードを選択することができます。
・SOC (System on Chip) モード:外部ホストを必要とせず、無線・ネットワーク・アプリケーションの全てのスタックをワンチップで実行します。
・NCP (Network Co-Processor) モード:外部ホストの命令により無線とネットワークスタックを実行します。
・RCP (Radio Co-Processor) モード:無線スタックのみを実行します。無線の上位レイヤーやアプリケーションなどは外部ホスト上で実行されます。
SiWx917Yスペック表
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