サイト内検索

ルネサスForgeFPGA™クイックスタートガイド ~図解でやさしく解説~

背景

使用中のCPLDをもっと安価で低消費電力のICに置き換えたい、またはGreenPAK™よりもう少し容量を拡張したいというお客様にはForgeFPGA™が最適なデバイスとなります。しかし、デバイス特有の開発環境の立上げ方法がよくわからず検討に手を付けられていないという声があります。本記事では、ForgeFPGAの簡単な開発環境の立ち上げについて、図を用いて丁寧に解説します。

 

ForgeFPGAと開発ツールについて知りたい方は下記ページをご参照ください。

Renesas Electronics ForgeFPGA 製品ページ
ルネサス ローエンドFPGA 「ForgeFPGA™」とは? ~開発ツールの開封と動作確認をしてみた~

開発環境の事前準備(必要なツールのインストール)

1. Go Configure Software Hubをインストールしよう

開発環境であるGo Configure Software Hubは下記をクリックしてインストールしましょう!

GreenPAK™プログラマブルデジアナ混載製品

※ForgeFPGAの開発環境は、GreenPAKと共通のためこちらからインストールします。

 

Webにジャンプしたら、下記の赤枠のGo Configure Software Hubをクリックします。

次に、ご使用されているPCを選択してクリックし、インストールを進めてください。

ディスクトップに右のアイコンが表示されればインストール完了です。
なんとライセンス費用等、一切不要!

2. ICARUS VERILGをインストールしよう

次にICARUS VERILGをインストールしましょう。こちらは、ForgeFPGAで作ったプログラムをシミュレーションする際のGTKwave立ち上げ時に必要なソフトウェアになります。
Icarus Verilog for Windows (bleyer.org)

 

Webにジャンプしたら、下記の赤枠をクリックしインストールを進めてください。

ICARUS VERILOGをインストールの際の注意事項は下記の通りです。

 

インストールフォルダはCドライブ直下に

「Add executable folder(s) to the user PATH」にチェックする

インストール後、コマンドプロンプトで、”iverilog”と打って、以下のような画面になっていればインストール成功。

これで開発環境は整いました。

開発環境の立ち上げ

さあ準備が整ったら、いよいよ開発環境GUIを立ち上げましょう!

まず右のアイコンをクリックしてください。

すると、Go Configure Software Hubが立ち上がります。

ここで1、2、3の順にクリックしてください。ForgeFPGAのICであるSLG47910(RevBB)を選択できます。

更に進めると下記のような表示になりますが、赤枠の番号をどんどんクリックして進めてください。

VDDを設定する画面が登場しますが、N/Dの右横の矢印の上を押すと最大値に変化しますので、順番にN/Dをすべて最大値に設定ください。

完了すると赤枠の5のようになります。ここで6の通りに設定してOKをクリックします。

すると下記のような開発画面GUIが表示されますので赤枠の8をクリックしてください。

このGUI画面に移行すれば開発環境の準備は完了です。

こちらがForgeFPGAのプログラム(Verilogコードになります)を実際に書き込んだり、シミュレーションを動作させたりする画面になります。

試しに、一つサンプルプログラムを動かしてみましょう。
下記の通り、画面右上のFileからLoad Design Template 、Simple Counterを選択します。

下記の画面となり、NEXTをクリックします。その後現れる画面もNEXTをクリックし、Finishまで進めてください。

完了すると下記の画面が立ち上がります。

ここで、上記開発画面の左下にある、Synthesize、Generate Bitstreamの順にクリックします。

処理が完了すると下記のような緑丸にレ点が入った表示になります。

次に開発画面の上部やや右にあるSimulate Testbenchをクリックします。

すると下記の画面が表示されますので、Simulateをクリックします。

下記の画面が立ち上がります。こちらがシミュレーション画面となります。

ここで、下記の1~6の順にクリック頂けると、シミュレーション画面を走らせることが可能です。
特に3では必要なパラメーターのみを選んで頂ければ問題ありません。その内容は4に表示され、5を押すと6の通りシミュレーション画面で動作を確認できます。

お疲れ様でした。
これで、ForgeFPGAクイックスタートとして、開発環境準備・立ち上げから、シミュレーションまでの基礎的な動作の説明を終わります。

お問い合わせはこちら