Qualcomm AI Hubとは?
Qualcomm AI Hubは、エッジデバイス向けのビジョン、オーディオ、スピーチアプリケーションのAIモデル展開を容易にするプラットフォームです。AIモデルの最適化、検証、展開を簡単に行えるだけでなく、事前に最適化された豊富なAIモデルライブラリも提供されており、AIアプリケーションの迅速な実装をサポートします。
主な特長
モデル変換と最適化
PyTorchやONNXからの自動モデル変換により、TensorFlow Lite、ONNX Runtime、またはQualcomm AI Engine Directを活用して効率的にオンデバイス展開が可能です。生成されるモデルは、CPU、GPU、DSP、NPUでの展開に最適化されています。
100種類以上のAIモデルを提供
Qualcomm AI Hubには、ビジョン、スピーチ、オーディオ、テキストアプリケーションをカバーする100種類以上の最適化されたAIモデルが含まれています。これらのモデルは、SnapdragonおよびQualcommプラットフォーム上で動作するデバイスに簡単に展開可能です。また、GitHubやHugging Faceで公開されたオープンソースのレシピも利用できます。
オンデバイス推論実行
実機を用意することなく、AI Hub上でプロビジョニングされたQualcommプラットフォームデバイスを用いてモデルを簡単に実行できます。数行のコードでオンデバイス推論やパフォーマンスプロファイリングが可能です。
AI Hubでできること
AI Hubでは、Qualcommのさまざまなデバイスで推論処理を行った場合の推論時間やメモリ使用量などの情報を公開しており、手軽にデバイスごとのパフォーマンスの目安を確認できます。また、Qualcommデバイスに実装可能な形式のモデルをダウンロードできるため、これまでよりもモデルの準備が容易になり、デバイス選定の初期段階でのベンチマーク評価を迅速におこなうための強力なツールとなります。例えば、下図はAI Hub上に公開されているMediaPipe-Face-Detectionモデルで、QCS8550上でQualcomm AI Engine Directモデルを使用した場合のベンチマーク値を示しています。このような情報が、100種類以上の多様なモデルについて公開されています。
さらに注目すべきは、オープンソースモデルを用いた評価が可能である一方、ユーザーが独自に開発したモデルをアップロードし、ベンチマーク評価をおこなうこともできる点です。AI Hubのシステム上で、Qualcommデバイスに最適な形式に自動コンパイルし、選択したデバイスで推論処理を実行するベンチマークをおこなうことが可能です。この機能を試すにはQualcommのシステムへの会員登録が必要ですが、無料で作成できるアカウントにより、AI Hub以外にもさまざまなQualcommの製品やサービスに関する情報にアクセスできるようになりますので、ぜひご登録のうえ、Qualcommのテクノロジーをご活用ください。
会員登録のステップ
会員登録の方法を解説します。
1. Qualcomm AI Hubへアクセスし、右上の"Sign Up"をクリックします。
2. Create a Qualcomm IDにメールアドレスを入力、規約を確認し、"Continue"で登録を進めます。
3. 下図の画面に遷移し、"Confirm your email to complete Qualcomm ID registration"という件名のメールが届きます。メール内のリンクをクリックしメールアドレスの認証を完了すると登録が完了します。
今後弊社のウェブサイトでQualcomm AI Hubに関するお役立ち情報を発信していきますのでぜひこの機会にご登録ください。
お問い合わせ/お見積もり
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