Qualcomm® Snapdragon Sound™ の正体
「Qualcomm® Snapdragon Sound™」(以下:Snapdragon Sound)はクアルコム社のワイヤレスオーディオ関連の独自技術を一纏めにした新たなプラットフォームです。

aptX™ Adaptive
そのなかでも中核を担うのは、クアルコム社独自のBluetoothオーディオ向け最新コーデック技術である「aptX™ Adaptive」です。
96kHz/24bitにも対応しており、「音質」や「接続の安定性」や「遅延」といったオーディオに重要な各性能を向上させることが可能になります。
近年は、スマートフォンやワイヤレスイヤホン/ヘッドホンなど搭載機器も増えています。
ユースケースや環境に適応しながら「aptX™」、「aptX™ HD」、「aptX™ Low Latency」の各モードへ、オートかつシームレスに移行する機能です。
加えて、環境に応じて、次に紹介する「aptX™ Lossless」にも移行します。
そのためユーザーは、都度、場面に合わせてマニュアルでモード設定する必要はなく、手間がかからず常に最適なオーディオ体験が可能になります。
aptX™ Lossless
「aptX™ Lossless」も含みます。
最大44.1kHz/16bitのロスレス伝送に対応する、Bluetooth用の独自オーディオコーデックです。
また、最大約1.1Mbpsの転送ビットレートも実現可能です。
こちらは上記「aptX™ Adaptive」に内包されるテクノロジーとなり、ビットレートは固定されておらず、環境に適応しながら可変します。
aptX™ Voice
更には、「aptX™ Voice」技術も含まれております。
Bluetooth(HFP)上で高音質な音声通話を実現する、音声通話用の独自コーデックです。
一般的に使用されるmSBCのサンプリング周波数は16kHzですが、その倍にあたる32kHz対応となり高品質通話を実現します。
リモートワークなど、オンラインビデオ通話の機会が増えたユーザーにとって最適な機能です。
送信機側も受信機側もSnapdragon Soundに対応することで、これらの機能が実現可能になります。
Snapdragon Sound に対応するには
Qualcomm社のテストハウスにて、ガイドラインに沿って試験を実施します。
対象となる試験項目を全てパスして、互換性が確認された機器にはSnapdragon Soundのロゴが付与されます。
ロゴについては、パッケージもしくは製品にプリントされます。
また、モバイル機器については、対応機器とペアリング(接続)した際にロゴがポップアップで表示される仕組みになっています。
基本的に対応機器同士であればSnapdragon Soundとして接続されるため、ユーザーは意図せずに本機能を体験することができます。
Snapdragon Sound 対応機器について
Snapdragon Sound 関連情報や対応機器一覧は、こちらのリンクへ
最後に
これまでオーディオデバイスやワイヤレスイヤホンは、多くの人々にとって「あった方が良い」程度の位置づけでした。
しかし、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック後は、音楽を楽しむ用途だけではなく、リモートワークやゲーミングなど様々な用途で使用する場面も増えており、「必要なもの」、あるいは「実際に持っている」といった位置づけに変化したのではないでしょうか。
そして、音質や遅延といった性能が気になったり、こだわりが出てきたりする方も多いのではないでしょうか。
そんな思いを解決してくれる『Snapdragon Sound』に実際に触れて体験してください。
※参考※
クアルコム社が6,000人のコンシューマを対象に、ワイヤレスオーディオに関連する世界的なトレンドを把握するために独自に調査を実施し、その結果がまとめられたレポート
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