PCIe SWの基本構成 その5

PCIe SWとは

Peripheral Component Interconnect express(PCIe)、マザーボード上でこの名前を見たことがある人も少なくないかと思います。この規格を使用したPCIe Switchというものをご存じでしょうか?

PCIe SWは元をたどればCPUからメモリーへアクセスするための規格でしたが、現在ではサーバーやストレージに使用されることも多くなっています。また、高速通信に興味を示していなかった業界内でも、高精度のカメラや5Gの出現などと共にデータの大容量化が進むにつれ、高速通信に注目が集まっています。本記事ではPCIe SWの基本的な機能や特徴についてにフォーカスしながら順に解説していきます。

PCIeのトランザクション

第5回では、PCIeのトランザクションの内容について少し詳細に解説をおこなっていきます。

PCIeのデータのやりとりはトランザクションという単位で行われます。第2回でも取り上げましたが、このトランザクションにはメモリー、I/O、コンフィグレーション、メッセージの4種類が存在します。これらのトランザクションはポステッド/ノンポステッドのどちらかに分類されます。

トランザクションの種類

ノンポステッド/ポステッドトランザクションについて解説します。ノンポステッドトランザクションはリクエスタがリクエストTLP(Transaction Layer Packet)をコンプリーターに送信した際に、コンプリータは受け取りの完了報告としてリクエスターへコンプリーションと呼ばれる通知を返します。ポステッドトランザクションではリクエスターがリクエストTLRをコンプリータに送った際に、コンプリーションを返しません。

この様に、ノンポステッドはより正確な通信を、ポステッドではよりパフォーマンスを重視した通信を目的としています。


第5回ではPCIeのトランザクションついて簡単に解説しました。第6回の記事でも引き続きPCIeSWに関連する基礎知識について解説していきます。

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