Okta Workflowsとはいったいどういうものなのか...解説します!

はじめに

Okta Workflowsは、ID管理に関する様々な業務の自動化を行うことができます。

とっても便利で人気の機能である一方で「どんな機能なのかがわからず、使ってみたいけど手を出しにくい」という声をよく聞きます。

そこで、今回は Okta Workflowsで使う主要な機能をご紹介します。

Okta Workflowsとは何か

Okta Workflowsは、スクリプトやコードを使わずに、様々な業務の自動化を実現する機能です。

様々な外部アプリケーションと連携でき、複数の操作を組み合わせて、一連の業務を全て自動化することができます。

Okta Workflowsとは何か

Okta Workflowsの仕組み

Okta Workflowsで作成し、自動化された一連のアクションはフローと呼ばれています。

フローは、下図のように1つのトリガーと複数のアクションによって作成されています。

フローの中の1つ1つのトリガーやアクションは、カードとも呼ばれます。

Okta Workflowsの仕組み

Okta Workflowsで使用できるアクションは、 連携しているアプリケーションにプリセットされているものだけでなく、自由にカスタマイズしたAPIを叩くこともできます。

また、条件分岐やランダムでの文字列作成など、さまざまな関数が使用できます。

簡単に外部アプリケーションと連携できるコネクション

Okta Workflowsでは簡単に外部アプリケーションと連携できる「コネクター」を提供しています。
コネクターとOktaから提供される下記の連携手順書を使用して、簡単にWorkflowsと外部アプリケーションを連携することができます。
https://help.okta.com/wf/en-us/Content/Topics/Workflows/connector-reference/connector-reference.htm?language=en_US

1種類のアプリケーションでも複数のテナントがあれば、複数の連携をすることが可能です。
このような外部アプリケーションとの連携を、コネクションを呼びます。

コネクションを作成する際には、アプリケーションユーザーのユーザー名とパスワードで認証する方式とOAuthで連携する方式が一番多く使用されます。
例えば、Google Driveのコネクションを作る際には、下図のようにGoogle管理者のユーザー名とパスワードを入力し、権限を選択するだけで作成が完了します。

簡単に外部アプリケーションと連携できるコネクション

このように、 Okta Workflowsと外部アプリケーションとのコネクションを非常に簡単に作成することができます。

また、一度作成したコネクションは、その後すべてのフローに使用できるため、よく使う外部アプリケーションの連携も1度で済みます。

Okta WorkflowsのTest機能、ログ機能

Okta Workflowsには、本番での運用を開始する前に各アクションの動作・フロー全体の動作を確認するTest機能や、フローを実行した時のログを記録する機能があります。

Okta WorkflowsのTest機能、ログ機能

本番運用するためにTest機能を使用することで、フローをスムーズに実行できるかを確認できます。
また、各カードそれぞれをTestすることができるため、フロー実行が失敗した際の問題特定や解決も簡単にできるようになっています。

トリガー

1つのフローには必ず1つのトリガーが必要であり、いつフローを実行するのかをトリガーによって設定しています。

トリガー

Okta Workflows には、下記の4種類のトリガーを持つフローがあります。

  • 連携しているアプリケーションのイベントによって実行されるフロー
  • 1日に1回など、定期的に実行されるフロー
  • メインフローによって呼び出されるHelperフロー
  • 外部からのAPIリクエストによって実行されるフロー

この4種類のトリガーによって、幅広く様々な種類のフローを作成することができます。

インプットとアウトプットについて

フローのそれぞれのカードから取得できるデータは、アウトプットと呼ばれます。
また、カードを作成する際に必要なデータはインプットと呼ばれ、別のカードのアウトプットを使用することがあります。

Okta Workflowsは、スムーズな動作性が魅力で、フローを作成する際にも、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるようになっています。

フロー作成のための様々な機能

Okta Workflowsにはテーブルと呼ばれるデータベースがあり、フロー実行の際、簡単にテーブル内のデータの参照や更新を行うことができます。
また、あるフローで外部サービスのデータからテーブルを作成し、作成したテーブル別のフローで参照することもできます。

APIをそのまま直接カードにすることもできます。
フロー内で自由にAPIを叩くことによって、外部サービスと連携し、Workflowsから外部サービスへの操作をすることができます。

Oktaが提供しているテンプレートについて

アプリケーションとの連携を行うだけで簡単に使用できるフローテンプレートがあります。

Oktaが提供しているテンプレートについて

また、それぞれのテンプレートにフローに関する動画とマニュアルが用意されています。マニュアルには、フロー作成する前の事前準備や、ステップバイステップの設定手順、フローの動作確認方法などが記載されています。

Oktaが提供しているテンプレートについて

テンプレートを使用した場合は、自分自身で行う設定は外部アプリケーションとのコネクション作成やテーブルの設定のみとなる場合が多く、スピーディーにWorkflowsを使用することができます。

まとめ

今回は Okta Workflowsで使う主要機能についてご紹介しました。

「実際に使ってみたい」と興味を持ってくださる方がいましたら、大変うれしく思います。

弊社では Okta Workflows に関するサポートも行っておりますので、実際にご利用になりたい場合は、ぜひ弊社にご相談いただけますと幸いです。

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