SASEを使った、クラウドへの不正ログインを防御する方法のご紹介

~SaaSアプリケーションへの送信元IPアドレス制限~

はじめに

企業のクラウド利用の増加にともない、Web上のリソースやSaaSへのアクセスに際し、送信元IPアドレス制限をしているケースが増えてきています。

これら、SaaSやWeb上のリソースにおける送信元IPアドレス制限にはグローバルIPアドレスが必要となります。

Cato Cloudはプロキシとして動作するため、Cato Cloudを経由する全ての通信がCato PoP(Point of Presense)のIPアドレスに変換され、インターネットへと通信します。

Cato Cloudの場合

Cato Cloudでは無償でグローバルIPアドレスを3つまで利用することができる

さらにグローバルIPを追加購入することで、4つ以上のグローバルIPアドレスを利用することも可能となっています。

いずれかの世界75ヵ所以上(2022年10月現在)のPoPを選択し、その国のグローバルIPアドレスを払い出します。

一度グローバルIPアドレスを取得すれば、お客様固有のものとなり以降永続的にご利用可能です。他のCato Cloud利用企業と共有する事はございません。

デフォルトの無償のグローバルIPアドレス

デフォルトの無償のグローバルIPアドレス

グローバルIPアドレスの設定方法

Network Rule(通信を定義するルール)にてグローバルIPアドレスの利用方法を定義します。

定義方法は、以下の送信元とアプリケーション種別で可能です。

  • 送信元例
    • グループ
    • IPアドレス
    • IPアドレスレンジ
    • 拠点
    • VPNユーザ
  • アプリケーション種別
    • アプリケーション
    • アプリケーションカテゴリ
    • ドメイン
    • FQDN
    • ポートレンジ
    • サービス(DNSやFTPなど)

例えば下記のような設定により、すべてのVPNユーザに対して、Boxアクセス時に固定グローバルIPアドレスで通信を行うことが可能です。

Box NAT Rule

  • 送信元:全てのVPNユーザ
  • アプリケーション:Box
Cato でBox向けIPアドレスを設定してクラウドセキュリティを高める

一つのグローバルIPアドレスを複数のルールに紐づけることも可能です。

例えばグローバルIPアドレスAを取得し、このアドレスAを上記Box NAT Ruleおよび下記O365 NAT Ruleに利用可能です。

Office365 NAT Rule

  • 送信元:全てのVPNユーザ
  • アプリケーション:O365
CatoでOffice365向けのIPアドレスを指定してセキュリティを高める

まとめ

Catoでは、ご契約企業向けに独立した、無料で3つまでグローバルIPアドレスを提供できますので、送信元制限を行っているアプリケーションにも対応可能です。

Cato Cloudは30日間のトライアルが可能です。ぜひCato製品をお試しいただければと思います。

お問い合わせ・資料請求

株式会社マクニカ  Cato Networks 担当

月~金 8:45~17:30