マクニカ、国内初Altera® の Agilex™ 5 デバイス搭載評価ボード 「Sulfur」を開発

 株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、株式会社近藤電子工業(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:近藤 喜久夫、以下近藤電子工業)と共同で、マクニカの技術ブランドMpression(エムプレッション) 製品として、「Mpression Sulfur(サルファー、以下Sulfur)」を開発したことを本日発表いたします。

■「Sulfur」- 国内初のAgilex™ 5 FPGA & SoC Eシリーズ搭載のSOM評価ボード
 「Sulfur」は、国内初の Agilex™ 5 FPGA & SoC Eシリーズを搭載した評価ボードです。お客様のシステムに組み込めるSystem On Module(以下SOM)と、豊富なインタフェースを搭載したキャリアボードをセットにした、開発評価フェーズと量産設計フェーズの両方に最適なプラットフォームです。
 マクニカでは、長年の Altera🄬 製品サポートから得たお客様ニーズと技術ノウハウを盛り込み「Sulfur」の企画・開発をリードしてきました。そのためお客様は、実システムに近い環境で迅速に開発を行い、「Sulfur」で開発及び検証した後はSOMをシームレスにお客様の最終製品に組み込むことが可能となります。
 また「Sulfur」には、MIPI CSI-2やSLVS-EC、CameraLinkなど、様々なカメラやイメージセンサーの評価ができることも特長の1つです。それ以外にも多くのインタフェースを搭載しているため、試作用途として新たに基板全体を開発することが不要になり、機能開発時の基板開発工数・基板製造コストの大幅な削減が可能です。
 「Sulfur」は、Agilex™ 5 FPGA & SoC EシリーズのArmプロセッサとFPGAファブリックを組み合わせたあらゆるアプリケーションに対応可能で、マシンビジョン、ロボット/モーターコントローラー等の産業用途からAGV/AMRやサービスロボットに代表されるスローモビリティ、物体検知、ビデオ監視、及び自動運転支援など、昨今必要とされる広範なアプリケーションのアルゴリズム開発や検証、システムの機能拡張が可能になります。

■近藤電子工業の設計ノウハウを生かしたモノづくり
 近藤電子工業では、これまでもMpressionブランドの「Helio」(Cyclone™ V SoCスターターキット)や Altera🄬 FPGA を搭載した「KEIm(SOM)」シリーズなどの開発を手掛けており、高密度小型化設計を得意としています。
 同社のモノづくりは製品に最適な品質を作り上げるため、仕様検討の段階から緻密かつ計画的に実施しており、設計段階では回路設計とパターン設計の協調作業によりレイアウト検討を繰り返し、最適なピンアサインや部品配置を導き出し、製造の制約を考慮した上で各種電源ICやFPGA等のデジタルICのSI/PIシミュレーション、電磁界シミュレーション、EMIルールチェック等を駆使して配線品質を作り込んでいます。
 今回「Sulfur」においては、PCBの低層化・簡略化を可能とするデバイスの特長と同社の豊富なプリント基板設計ノウハウを融合し、コストやリードタイムに不利なビルドアップ基板ではなく貫通基板で実現することが可能となりました。

■特徴
・Agilex™ 5 FPGA & SoC Eシリーズ搭載
 - Logic capacity: 656KLE
 - Transceiver: 24ch
・アシンメトリックなマルチコア・プロセッサ
 - 2つの Arm プロセッサ Cortex-A55 コア
 - 2 つの Arm プロセッサ Cortex-A76 コア
・様々なインタフェース/ ペリフェラルに対応(詳細は後述)
・FPGA とプロセッサのプログラムコードのダウンロードおよびデバッグの両方をサポート
(JTAGコネクタにFPGA ダウンロード・ケーブルを接続)
・Sulfurで評価をしてSOMをそのままシステムに組み込み可能

■出荷時期
・2024年4月下旬より出荷開始予定、予約受付中

■Mpression Sulfur 写真

■ Mpression Sulfur ブロック図

【製品/事例の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/macnica_products/boards/144921/

*:「Helio」(Cyclone™ V SoCスターターキット)
マクニカMpressionが開発したCyclone™ V SX SoCを搭載したスターターキット。
Cyclone™ V SX SoC 開発ボードと互換性があります。
Helioの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/macnica_products/121173/

【製品に関するお問合せ先はこちら】
株式会社マクニカ 遠藤 康佑
E-mail:alt-pm@macnica.co.jp

※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

株式会社近藤電子工業について

所在地:大阪府摂津市東一津屋16-30
URL:https://kd-group.co.jp/
近藤電子工業は1984年の設立以来、ハードをメインとするシステム開発の設計専門会社です。 創業以来 CRT ベースのテレビ、VHS ビデオ・システム、およびその他の民生用製品の基板設計を中心とした研究テーマや量産品のデザインサービスに加え、試作製造~量産までのEMSサービスにも対応しています。 現在、日本国内に 4 カ所の拠点と海外に 2カ所のデザインサービス拠点を持ち、産業用、社会インフラ等のIoT製品およびその他の関連分野の開発にサービスを拡大しています。 同社は、アナログ・デザインにおける長年の経験とノウハウに基づいてアナログ・デザインと高速デジタル・テクノロジを組み合わせ、製品仕様の段階から最新のテクノロジー製品の要件を満たす為にSI/PI シミュレーションを実施し生産効率の向上に繋げます。お客様の低コストで高品質な製品開発をトータルサポートいたします。

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界23か国/地域81拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp

<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>

株式会社マクニカ  https://www.macnica.co.jp
広報室 宮原 E-mail:macpr@macnica.co.jp
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 マクニカ第1ビル