Skyworks Timing製品の不揮発メモリ(NVM)への書き込み方法/手順を教えて頂けますか?
スカイワークス社クロック製品の不揮発メモリ(NVM)への書き込みは、スカイワークス社がリリースしているUSBドングル機器(CBPROG-DONGLE)を用いて実現可能です。
ドングル機器を用いた書き込み方法、手順をまとめた説明資料はこちらからダウンロードできます。
また、スカイワークス社からもユーザーガイド資料(UG286)がリリースされておりますので、最新版の情報はこちらをご参照ください。
UG286: ClockBuilder Pro Field Programmer Kit
NVMへの書き込み方法
スカイワークス製品(クロックジェネレータ、ジッタアッテネータ)のNVMへの書き込み方法/手順の概要をご紹介します。
各手順の設定画面等をキャプチャした、詳細な設定手順は、上述したPDF資料をご参照ください。
①書き込み用ツール「ClockBulder-Pro」のインストール
Skyworks社が無償で提供している設定書き込み用GUIツール「ClockBuilderPro」をインストールを行います。
・Skyworks社サイトページにて、Clockbuilder-pro-installerのファイルをダウンロード。
・ダウンロード後、ファイルを開き、ClockBuilder-Pro-4.11.0.1.exeを実行。(付.図①)(2023/9/14時点で最新Ver.)
・インストール画面が表示される。(付.図①~④の通り"NEXT"ボタンクリックで進む。)
・インストールが自動的に実行される。(付.図⑤)
・USBドライバのインストールを促されるので実行する。そのあと、インストールが完了する。
・CBproをデスクトップアイコンから実行するとメイン画面が表示される。(付.図6)
②フィールドプログラマの接続
・黒い本体(以下,ドングル)にソケットボードとUSBケーブルを接続する。
・USBケーブルをPCに接続する。PCがドングルを認識する。(付.図⑦)
・CBproが既に起動されていれば,ドングルが自動的に認識される。(付.図⑧)
・”NVM Burn Tool”ボタンをクリックすると認識画面が表示される。(付.図⑨)
“Select Project ...”ボタンをクリックして設定ファイル
(例:Si5394-RevA-example-20230314Project.slabtimeproj)をロードする。
③プログラム内容の書き換え
・ソケットボード上のICソケットにICをセットする。(付.図⑩)
・ICが認識されて情報が表示され,”Burn NVM”が有効になる。(付.図⑪)
NVM:情報は”1 bank used, 2 banks available for burn”となっている。(ブランク品,カスタム品共通)
・”Burn NVM”をクリックすると書き込みが実行される。(付.図⑫)
・書き込みが完了して正常終了(✔マーク)画面が表示される。Design IDは”(empty)”に変わる。(付.図⑬)
・NVM:情報は”2 banks used, 1 bank available for burn”となっている。 “OK”をクリックして終了。(付.図⑭)
注意事項
・PCがネットワークに接続しているとCBproの起動時にバージョンアップデートを促される画面が自動的に表示される場合があるので”Ignore This Release”をクリックする。(ダウンロードしない) (付.図⑮)
備考
・NVM:情報が”2 banks used, 1 bank available for burn”であと一回書き込みが可能となり,この状態から
再度書き込みを実行すると”3 banks used, 0 bank available for burn”に変わり再書き込み不可となる。(付.図⑯)
・ソケットボード上のICソケットには通電状態でICをセット/取り出し可能。(ツール動作中は不可)
・メインメニューの”EVB GUI”クリックで,ソケットにセットされているICのレジスタ情報が取得可能。
特定アドレスのレジスタ値を確認することが出来る。(付.図⑰~⑳)