概要

 半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーである、ウィンボンド・エレクトロニクスは本日、最新世代のスマートウェアラブルデバイスやモバイルデバイスに必要とされる大容量コードストレージとアクティブモードの省電力化を実現する64Mビットの1.2VシリアルNORフラッシュW25Q64NEを発表しました。

ウィンボンドは、世界で初めて1.2VシリアルNORフラッシュを発表したメモリーメーカーです。この製品シリーズは、1.14V~1.6Vの電源電圧範囲で動作し、電池1本の出力電圧と互換性があります。64Mビットで1.2VシリアルNORフラッシュシリーズを拡大することにより、ウィンボンドは、より大きなコードサイズが求められているスマートデバイスの要件に対応します。新製品W25Q64NEは、業界標準のパッケージとピンアウトで、USON8-3x4やWLCSPなどの小型パッケージでのサンプル出荷を開始しています。

製品の特徴

ウィンボンドの1.2VシリアルNORフラッシュは、同容量の1.8VシリアルNORフラッシュと比較して、アクティブモードの消費電力を3分の1に削減します。通常、モバイルデバイスやウェアラブルデバイスにおける総消費電力の99%はアクティブモードで消費されます。そのため、ウィンボンドの1.2VシリアルNORフラッシュを使用することで、完全ワイヤレスイヤホンやフィットネス用リストバンドなどの非常に小さなバッテリーを搭載したデバイスは、バッテリー駆動時間を延長することができます。

ウィンボンドは次のように述べています。「ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなどを購入する際、バッテリー駆動時間は、消費者の購入意思決定において重要な差別化要因になっています。つまり、W25Q64NEは、これらのデバイスのメーカーに、製品の付加価値を即座に高める方法を提供します」

アクティブリードモードで動作周波数50MHzのとき、1.8VシリアルNORフラッシュでは動作電流が4mA、消費電力が7.2mWとなります。同条件で1.2VシリアルNORフラッシュでは、同じく動作電流が4mAであり、消費電力は4.8mWとなります。1.8VシリアルNORフラッシュから1.2VシリアルNORフラッシュへの置き換えで、即座に33%の省電力化が実現されます。

省電力性に加え、その他のメリットももたらします。SoCの製造プロセスがより高度なテクノロジーへと進化するにつれ、次世代SoCのI/O電圧は1.8Vを下回ってきています。従来の1.8V/3VシリアルNORフラッシュを接続するにはレベルシフターが必要になります。これにより、システム設計のコストと複雑性が増加します。1.2VシリアルNORフラッシュを使用すれば、レベルシフターなしで直接接続でき、部品コストと基板面積を節約できます。

1.2VシリアルNORフラッシュは、標準のSPIインターフェースに準拠しており、最大42Mバイト/秒のデータ転送速度を発揮します。また、4KBの均一セクターやブロックなど、柔軟なアーキテクチャーを備えています。

製品仕様

容量 型名 入力電圧 スピード 動作温度範囲 Package ステイタス 車載対応
※別途お問い合わせください
64Mbit W25Q64NE 1.14V - 1.26V 84MHz -40 ℃ ~ 85℃ SOIC8 208mil
WSON8 6X5mm
XSON8 4x4mm
USON8 4x3mm
WLCSP
量産中 -

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