製品概要
Synaptics SLシリーズの組込みプロセッサーは、高度に統合されたAIネイティブのLinux®およびAndroid™システムオンチップ(SoC)です。これらは、エッジ推論、セキュリティ、ビデオ、グラフィックス、オーディオ用のハードウェアアクセラレータを備えており、マルチモーダルなコンシューマー、エンタープライズ、産業用IoT向けに最適化されています。
Astra SL2610
SL2610シリーズ製品は、エッジ AI 処理向け NPU、OpenGL®、Vulkan®対応 3D GPU を搭載したArm® Cortex®-A55 及び Cortex®-M52(Helium™ )を搭載しています。コンシューマー機器、エンタープライズ、産業用途など、幅広いアプリケーションにマルチモーダルAIコンピューティングをコスト効率よく実現します。
NPUにはGoogleのRISC-VベースCoral NPUを業界で初めて採用しています。この統合アーキテクチャにより、将来を見据えたエッジAI IoTの設計に寄与します。
アプリケーション例
・家電製品およびホームオートメーション
・産機向け制御システム
・スマートリテール
・充電インフラ
・ヘルスケア診断システム
・オーディオ
ブロック図
SL2610シリーズ スペック一覧
Astra SL1680
SL1680 には、クアッドコアArm® Cortex-A73® 64ビット CPUサブシステム、マルチTOPS NPU、高度なグラフィックスとAIアクセラレーションのための高効率で機能豊富なGPU、画像信号処理(ISP)、4Kビデオのエンコード/デコード、オーディオ用のマルチメディアアクセラレータなど、高性能コンピューティングエンジンが組み込まれています。
アプリケーション例
・スマート家電
・ホームセキュリティゲートウェイ
・産業用制御システム
・サイネージとディスプレイ
・POSシステム
・スキャナー
ブロック図
Astra SL1640
SL1640は、クアッドコアArm® Cortex-A55®、1.6+ TOPS NPU、90 GFLOPS 16ビット演算のImagination GE9920 GPU、Ultra HDビデオエンコードおよびデコードパイプライン、オーディオDSPなどの高性能コンピューティングエンジンを搭載した、コストと消費電力を最適化したセキュアな組込みSoC です。
アプリケーション例
・スマート家電
・エンタープライズ会議システム
・AIオーディオ、ディスプレイ、サイネージ
・コンシューマーおよび産業用コントロールパネル
ブロック図
Astra SL1620
SL1620は、強力な処理能力、高度なAI機能、3Dグラフィックスを必要とする組込みアプリケーション向けに設計・最適化されています。このチップには、Linux® OS、優れたオーディオアルゴリズム、さまざまな周辺機器、デュアルディスプレイ、コネクティビティおよびオーディオフロントエンド用のSynapticsコンパニオンSoCを備えています。
アプリケーション例
・エンタープライズ会議システム
・ホームセキュリティゲートウェイ
・スマートスピーカーとサウンドバー
・産業用制御システム
・サイネージ、ディスプレイ、ウェアラブル
ブロック図
開発環境
Astra Machina Foundationシリーズ評価キットは、マルチモーダルAIネイティブの組込みIoTプロセッサであるSynaptics SLシリーズのプロトタイピングを簡単かつ迅速に行うことができます。モジュラー設計により、共通のI/Oボード上で交換可能なコンピューティングモジュールをサポートし、Wi-FiおよびBluetooth接続、デバッグ、柔軟なI/O用のドーターカードを備えています。