
製品概要
EnOceanとは、エネルギーハーベスティング無線通信技術のことを指し、また、この技術を開発し基本特許をもつ会社の名称です。2001年にドイツのシーメンス社から独立して設立された会社で、エネルギーハーベスティングに基づく電源不要の無線センサー技術の開発、ソリューションを提供しています。
ロームは、次世代無線通信規格推進団体「EnOcean Alliance」の正会員で、エネルギーハーベストを使用したバッテリーレス・ワイヤレス無線通信技術に基づくEnOcean製品の販売をしています。
製品特長
- 世界に先駆けた極小エネルギーでの無線通信技術
- エナジーハーベストによる無線スイッチ・無線センサー
- 唯一の電池レス無線通信ソリューション(特許)
製品ラインアップ
EnOcean製品は、少ない環境発電で動作する無線デバイスとして、欧米だけでなく日本国内でも採用が進んでいますが、近年日本企業の生産拠点は東南アジアへ展開しているケースが多く、東南アジア各国で使いたいとの要望が強くありました。そのため、主要な東南アジア各国で共通で使用できる周波数帯の製品について、サンプル提供を開始しています。

製品 | 日本向け製品 (928.35MHz) |
東南アジア向け製品 |
スイッチモジュール | PTM 215J | ー |
スイッチモジュール用送受信モジュール | PTM 535J | ー |
マグネットコンタクトモジュール | STM 429J | ー |
温度センサーモジュール | STM 431J | STM 431T |
送信モジュール | STM 400J | ー |
送受信モジュール | TCM 410J | ー |
USBタイプ送受信モジュール | USB 400J | USB 500T |
東南アジア向け製品(921.4MHz)として、市場実績のある日本向け製品をベースに2機種(温度センサーモジュール、USBタイプ送受信モジュール)を開発しました。なお、東南アジア向け製品(921.4MHz)は、主要な東南アジア各国で使用できますが、インドネシア、カンボジア、フィリピンでは使用できません。(フィリピンでは868.3MHz 版が使用できます)
製品①:温度センサーモジュール STM 431T

屋内の微弱な光で発電し電池レスで動作します。太陽電池で発電し、余剰電力を内蔵LiB に蓄電することで、光照射が無くても一定時間動作を継続することが可能です。ICに内蔵された温度センサーより周囲温度を取得します。
GPIO( アナログ デジタル )でセンサー拡張およびコネクター経由でカスタムファームウェア実装が可能です。定期的に起きてデータを 無線送信します 。STM 431Jと形状・ピン配は全く同じです。STM 431J向けに作ったこれまでと同じファームウェアが使えます。
製品②:USBタイプ送受信モジュール USB 500T

PCへの接続 が可能 な USB ドングル型の受信用 モジュールです。本モジュールは通常受信機として動作し、PC 或いはゲートウェイのUSB ポートより十分な電源供給が必要となります。受信したテレグラムはURAT ESP(※ フォーマット)経由でホスト PC ヘ送られます。
USB 400Jと形状・コネクターは全く同じとなります。
※EnOcean Serial Protocol EnOceanアライアンスが策定するEnOcean通信向けシリアル プロトコル
お問合わせ/お見積もり
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