体積を従来方式の1000分の1以下に小型化!
業界最小※のテラヘルツ波 発振デバイス・検出デバイスのサンプル提供を開始
価格も従来方式の10分の1以下。低コストかつ省スペースでのテラヘルツ波アプリケーション開発が可能に
ローム株式会社は、半導体素子である共鳴トンネルダイオード(Resonant Tunneling Diode: RTD)を用いた、業界最小※のテラヘルツ波発振デバイス及び検出デバイスのサンプル提供を開始しました。テラヘルツ波は、非破壊検査、医療・ヘルスケア分野でのイメージングやセンシング、将来的には超高速通信技術への応用が期待されています。
本デバイスの提供を通じて、テラヘルツ波を活用したアプリケーションの発展に貢献していきます。
今回ロームが開発したのは、0.5mm×0.5mmサイズのテラヘルツ波発振用及び検出用のRTD素子です。周波数320GHz(Typ.)、出力10µW ~20µWのテラヘルツ波を発振、検出できます。このRTD素子を、LEDなどに用いるPLCCパッケージ(4.0mm×4.3mm)に搭載したサンプル品の提供を開始します。従来方式の発振装置と比べて体積は1000分の1以下と小型であり、限られたスペースでも手軽にテラヘルツ波アプリケーションの開発環境を構築できます。
発振デバイス及び検出デバイスのアンテナ面を10mmの距離で対向させた場合、ダイナミックレンジで40dB(Typ.)の検出性能を得ることができます。発振デバイス、検出デバイスともに駆動時の消費電力を10mW(Typ.)に抑えたほか、室温でテラヘルツ波を発振及び検出できることから、一部の従来方式で必要とされた装置の冷却も不要です。小型で省電力かつ使用環境に左右されないデバイスであり、さまざまなアプリケーションへの活用が可能です。
※2024年9月30日ローム調べ
お問い合わせ
テラヘルツ波の発振・検出デバイスのサンプル品を販売します。また、研究・開発環境を手軽に構築できる評価ボードなどをセットにした評価キットも用意しています。
詳しくは以下よりお問い合わせください。
▼テラヘルツ波に関する解説記事▼
・人類に残された唯一の未開拓周波数 テラヘルツ波【前編】
テラヘルツ波の実用化を加速する共鳴トンネルダイオード
https://esh.rohm.co.jp/s/esh-blog/terahertz-main-20240701-1-MCZSFRA36TQZBXDJUAYB3ETWN6YA?language=ja
・LEDサイズのテラヘルツ波発振器・検出器は社会を変え得るか?【後編】
最先端の共鳴トンネルダイオードで提案する、テラヘルツ・アプリケーションの可能性
https://esh.rohm.co.jp/s/esh-blog/terahertz-main-20240701-2-MCAB5S4QG4XNFJVLJFZ5GM2P3UQQ?language=ja
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