
EB2:デバイスマネジメントシステム『BMS』って何?
本題に入る前の予備知識として、EB2とはQualcomm QCS610を搭載したエッジAIコンピューティング端末のことです。
↓まずはEB2の製品仕様を知りたい方は画像をクリック↓
EB2にはデバイスマネジメントシステムとしてBMS (Backstage Management System)というブラウザー経由でアクセス可能なGUIが実装されています。BMSはEB2や接続したIPカメラのデバイス管理などの基本機能に加えて、EB2の強みである画像処理AIを活用したモニタリングをおこなうことができるシステムです。主に下記のような機能があります。
・基本機能:ユーザー情報/使用言語/タイムゾーン/ネットワークなどの設定、ソフトウェアアップグレード機能
・カメラ関連機能:IPカメラ登録、IPカメラ映像のプレビュー
・クラウド関連機能:クラウドサービスとの接続
・インテリジェント機能:AIアルゴリズムの設定、任意のAIアルゴリズムに対応したアラート出力、検出タイミングの画像保存
ホーム画面

インテリジェントモニタリングで画像処理AIを手軽に実行
インテリジェントモニタリングはBMS上でIntelligent Analysis/Intelligent Monitor Stationとして実装されています。EB2向けに学習済みの様々なAIアルゴリズムがパッケージとして提供されており、GUIベースでEB2上で動かすAI機能を選択し実行することができるようになっています。BMS上でAI機能のオン/オフ切り替えや検出エリア設定、アラート発生のトリガーとなる閾値設定などをおこないます。この機能を使うことでEB2に接続したIPカメラを簡単にAIカメラ化することが可能となります。BMSであらかじめ登録しておいたIPカメラの映像をEB2に取り込み、リアルタイムにエッジAI処理をかけています。
対象のヒト/モノ/動きなどを検出すると、そのタイミングのスナップショットに対象箇所を囲むバウンディングボックスを描写した画像が端末内に保存されます。システム内には画像と紐づく日時情報も保存されるので後からでも容易にアラート発生時の状況を確認することが可能です。
2022年9月時点で提供可能なアルゴリズムは9種類となっており、今後も拡充される予定です。アップデート情報は本ページにてご確認ください。
・Mask Detection(マスク着用検出)
・People Intrusion(侵入者検出)
・People Counting(人数カウント)
・Smoke Fire Detection(火災/煙検出)
・Helmet Detection(ヘルメット着用検出)
・Face Recognition(顔認識)
・Line Crossing Statistical Detection(ラインクロス検出)
・Queue Length Detection(列の長さ検出)
・Fall Detection(転倒検出)

動作イメージ
下の画像は侵入者検出のアルゴリズムを動かした場合の画面表示例です。特定の検出エリアをあらかじめGUI上で設定しており、エリア内に侵入者が入るとアラートが上がり、検出日時やカメラなどの情報を紐付けて画像を表示/保存します。
それぞれのアルゴリズムを実際に動作させた様子は後日公開予定です。

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